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時事ひとりごと - 16 (モラルの低下)

2015-10-31 17:24:48 | 時事ひとりごと


10月最後の日もドイツは良いお天気でまさに「黄金の10月」でした。

このお写真は我が家の寝室からの眺めです。

ドイツに住む大きなメリットはやはりこのような「住環境」です。

先日の新聞に「東京モーターショー」の話題が載っていました。

ドイツはやはりベンツ、BMW, フォルクスワーゲンなど「車産業」の国なので世界の「モーターショー」の話題は注目されています。

今年の記事で印象の残ったタイトルは「東京モーターショー、フォルクスワーゲン、”カノッサ”」です。

「カノッサ」はあの「カノッサの屈辱」を意味します。

聖職叙任権をめぐってローマ教皇グレゴリウス7世と対立していた神聖ローマ皇帝ハインリヒ4世が、1077年1月25日から3日間、

雪の中、カノッサ城まで出向き、城門前で裸足、断食と祈りで教皇による破門の解除を願い、教皇からの赦しを願ったことを指します。

それ後、それまでの権力者が何かの「赦し」を得るために行脚することを「カノッサ」と呼ばれるようになっています。

この「カノッサ事件」以来、カトリック教会の権力が益々強くなり、マルティン・ルターの宗教改革へとつながるわけですが、

そういえば今日10月31日はルターが宗教改革を始めたことを記念する日でした。

1517年のこの日にルターはヴィッテンベルク城教会の扉に「95か条の論題」を張出し、宗教改革を唱えたのです。

前置きが長くなりました。

フォルクスワーゲン社の「東京モーターショー」における「カノッサ」とはあの「ディーゼル・エンジン・スキャンダル」に関して

フォルクスワーゲンのドイツ本社の取締役と日本の支社長が日本のユーザーに対して謝罪を求めたことを意味します。

日本のトヨタ社と「世界一」を争っていたフォルクスワーゲンの「企業のモラル」が低下していたといわざるを得ません。

日本の企業でもこのところ「モラルの低下」が顕著です。

東芝の不正会計に始まり(以前はカネボウの粉飾決算もありました)、最近では旭化成建材の「杭スキャンダル」が挙げられるでしょう。

また三省堂の「教科書スキャンダル」もここ数日騒がれています。

企業ではありませんが、千葉県警の「交通事故死」を「病死」とねつ造するなんて、企業ばかりではなく

私が子供の頃は「正義の味方」だった「おまわりさん」の組織の道徳倫理も低下しているのは残念な限りです。

数字を直したからといって、「交通事故死」が多いという事実にかわりはないのだから

上からの叱責を逃れる方策ばかりを考えるのではなく、「いかにしたら交通事故死を減少できるか」に労力を費やすべきだと

部外者の私は勝手に思ってしまいます。
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老後について

2015-10-28 13:58:21 | 日記


好天に恵まれた昨日、久しぶりにゴルフに出かけました。

暫くコースに出ていない間に黄葉が進んでいて驚きました

2週間ほど前、仕事でリハビリテーション・センターと介護ホームを訪れる機会がありました。

デュッセルドルフの見本市会場で「REHA CARE」というリハビリ関連の見本市を訪れた日本の大手介護器具メーカーの人々を各施設ご案内しました。

午前中に訪れたリハビリテーション・センターは比較的新しい施設ですがドイツ全国にチェーン施設があり近年急成長しています。

この施設はもともと「アルコール・薬物依存症」の人たちのリハビリを行う所としてスタートしました。

それで現在でも従来の運動リハビリの他に「心身症・認知リハビリ」も行っています。

近年需要が高くなっているのがこの心身分野のリハビリで特に「燃え尽き症候群」や「うつ病」で勤務不能になった人たちへのリハビリです。

特にドイツではこのような「心身症」で欠勤する人が増えて大きな経済的損失になっていると今朝の新聞にも記事が載っていました。

また「PCやスマホ依存症」の若者も増加し、その治療やリハビリも今後の課題になるだろうと施設の担当者が語っていました。

午後は「介護ホーム」を訪れました。日本では一般に「特養」と呼ばれている施設です。

市内にあり交通も便利でしかも静かな環境ということで人気が高く常に20-30人位待機している「要介護者」がいるそうです。

個室が多く、施設の雰囲気も良かったのですが、個人的にはいくら日常生活に支障をきたすくらい運動障害が起きても

「頭がしっかりしている(?)」間はやはり「在宅介護」でできるだけ自宅に居たいと思いました。

施設や在宅の介護者の間での「腰痛」も訪問先で話題になりました。

そこで思い出したのが筑波大学の山海教授が開発された「HAL ロボット」です。

www.cyberdyne.jp

世界初のサイボーグ型ロボットで身体の不自由な方をアシストしたり、介護職員のアシストとして利用されます。



大柄なドイツの人が要介護状態になると介護をする人も大変で、この「HALロボット」は近年ドイツの介護ホームでも

かなりレンタルされているそうです。

リハビリセンターや介護ホームを訪れたことで、海外に暮らすわが身の「老後」を考えてしまいました。

「老後」に体が不自由になってしまった場合は海外だからといってそれほど悲観する必要はないのではないかと、比較的「ノー天気」な

私は考えてしまいます。確かに日本にいれば言葉とか食事の面でメリットはあるかもしれませんが、こちらでもそれなりの対処はできるし、

連絡をとりあえる友人がいれば何とか乗り越えられるのではないかと → でも実際そういう状況に直面したらどうなるかわかりませんが。

この間、親しくしていた友人が昔の病気が再発して急遽入院、認知症でデイサービスに通っていたご主人は施設に入所することになりました。

彼女の状況が改善されるよう、自分に何ができるか考え中です。

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夫は旅が大好き & 旅行鞄

2015-10-19 15:27:12 | 日記
グランカナリア島の旅行から戻ってまだ2週間も経っていないのに、夫は早速、来年の旅行の計画を立てています。

といっても年末はセーシェル諸島とレユニオンに行くことが決まっていますし、来年5月はいつものように一時帰国の予定です。

来年、夏以後の旅行先として夫が一番興味を持っているのが「アゾレス諸島」です。

アゾレス諸島はポルトガル沖約1000kmの大西洋上に浮かぶ9つの島から構成されています。

気候が温暖なので保養地として人気がありますが、夫にとっては「まだ訪れたことがない”未開の地”」ということで関心を抱いているようです。

2年前、カーボヴェルデ諸島に行った時も島の移動が大変だったので、私はあまり気が進まないのですが、

「言い出したらきかない人」なので好きにさせておくことにしました(私は寛容な妻なのです)。

我が家で旅行に行くたびに持って行く旅行鞄は決まっており、それぞれ購入した場所の名前をつけています。



最も新しいスーツケースは今年、一時帰国時に名古屋で購入したので「名古屋スーツケース」と呼ばれています。

昨年末、ハワイからドイツに戻って来たときに古いスーツケースのローラーのひとつが壊れていたのを見つけたのですが、

そういうところは何故かとても「ケチ」な夫は日本行も古いスーツケースで大丈夫だろうということで持って行ったのですが、

始めの滞在地、京都で早くもスーツケースをゴロゴロころがすことができなくなり昔のように運ばなくてはならなくなりました。

それで次の滞在地、名古屋のホテルの隣にあった「ビッグカメラ」に唯一あった大型のスーツケースを購入したというわけです。

我が家で使っている一番古い旅行鞄は「フアヒン・バッグ」と呼ばれています。



これはタイの保養地、フアヒンのナイトバザールで購入したもので、機内持ち込み用に利用しています。

ただ古いショルダーバッグなので「ゴロゴロひっぱるタイプ」に買い替える必要がありそうです。

次のバッグ(この間グランカナリア島用に荷造りが済んだ状態です)は「オークランド・バッグ」と呼ばれています。



このバッグの前は「グッチ・バッグ」と呼んでいたボストンバッグを使用していました。

昔、夫が韓国に出張に行ったときに購入してきた「まがい品」なのですが、このバッグの鍵が壊れてしまったので新しく

ニュージーランドのオークランドで購入したのです。

実は以前、クリスマスからお正月にかけてドイツからロンドン経由でロスアンジェルス、そしてサモア島に行こうとしたとき、ロンドンまでの飛行機が遅れてしまいロスアンジェルス便に荷物が積みこまれませんでした。

そのためサモア島で急遽、夏用の衣類を調達したりして大変だったのですが(何しろ国民が全員「相撲力士」のような国ですからね)、でも
3日後にはスーツケースとグッチ・バッグが到着しました。

スーツケースの方にはTSAキーがついていたのですが、グッチ・バッグの方は普通の鍵だったためこじ開けられていました。

それでサモア島の次に行った、ニュージーランドのオークランドで購入したのです。

さて次の夫のショルダーバッグは「チュキカマタ・バッグ」と呼ばれているのですが、「チュキカマタ」とははたしてどこのことでしょうか?



これは南米チリ北部にある世界最大の露天掘りの銅山がある場所です。

チリのサンチアゴ空港に着いた時から夫の古いショルダーバッグのファースナーがよく閉まらなくなっていたのですが、

チュキカマタ銅山を訪れた時にファースナーがすっかり壊れてしまい閉まらなくなってしまいました。

このショルダーバッグにはパスポートやクレジットカード、航空券などを入れているのでこれも急遽新しいバッグが必要になりました。

何しろ世界最大の銅山ということで鉱山労働者とその家族も多くすんでおり、病院やデパートもあります。

デパートのひとつで購入したのがこのバッグです。

最後に旅行好きな夫のために、今年私が見つけたバースデーカードをご紹介します。



「人生を楽しんで!」とドイツ語で記されています。
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時事ひとりごと - 15 (一億総活躍)

2015-10-15 17:04:02 | 時事ひとりごと
ドイツは急に寒くなりました。

我が家の近くの丘陵地でも初雪が降りました。

これから暗く、長い冬の季節が始まるのでしょうか?

我が家の「日本小菊」(日本で種を購入してきました)は今年も律儀(?)に蕾を付けてくれました。

今日は日中の気温が6度あまり、これからもっと寒くなるかもしれないけれど頑張ってネ。



さて本題の「時事ひとりごと 一億総活躍」についてです。

「安保法制」の議論中は日本のニュースをフォローしていたのですが、その後は旅行に出かけたこともあり

「第3次安倍内閣」のことはあまりチェックしていませんでした。

それでネットで日本の新聞記事を閲覧していたとき「加藤一億総活躍担当相」という言葉を見て

「加藤一億」という方が「総活躍」という分野の担当大臣になったのかと勘違いしていました。

つまり苗字が「加藤さん」、お名前が「一億さん」という人物です。

「一億」って少し変わったお名前だけれど、以前「一圓(イチエン)」先生(こちらは苗字ですが)という大学教授とご一緒に

お仕事をしたこともあったので、まぁこういうお名前の方もいらっしゃるのだろうと思ったのです。

それにしても「総活躍」ってなんだろうなぁとは思いました。

これは加藤勝信大臣が「拉致」、「女性活躍」、「一億総活躍」を担当されるのだと知ってもまだよく理解できません。

「名目GDP600兆円」、「希望出生率1.8の実現」、「介護離職ゼロ」を達成すると「一億総活躍」につながるのでしょうか?

そもそも「一億」って、たとえば「すべての女性が輝く社会づくり」のように「すべての国民」から2700万人を除いて「一億人」と

したのかなぁなどとヒマ人は考えてしまいます。

それにしてもこれを訳す人は大変だろうなぁと「ひとごとながら」思ってしまいます。

ドイツでも先ごろ、新大臣が登場しました。

山積する「難民問題」をこれまでは内務大臣が担当していましたが、専属の大臣を任命したのです。

難民専属の大臣は必要かと思いますが、「一億総活躍」って本当に必要なのでしょうか?

それに先日スタートした「一億総活躍推進室」もどれ位長く存続するのかなと個人的には懐疑しています。

実は以前「内閣官房医療イノベーション推進室」の方と仕事をしたことがあって、

この間、「そういえばその後の活動はどうなっているだろう」と検索したら、もう「廃止」になっているではありませんか。

「内閣官房 健康医療戦略室」がその仕事を後継しているようで、日本医療研究開発機構も設立されたので「イノベーション推進室」の業務は必要なくなったのかもしれませんが。

でもどこかで聞いた「継続は力なり」ということも重要だと思うのですよね。

と、くだらないことを書いていないで、本当は明日の仕事の準備をしなくてはならないのです



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オペラ 「ゲシュロッセン」

2015-10-14 18:17:21 | 日記
知人がウィーンにオペラ観劇に出かけたということを聞き、思い出したおかしな話があります。

かなり昔、多分「文藝春秋」の巻頭随筆に掲載されたお話しだったかと思います。

ウィーンに赴任して間もないある商社員Aさんが日本からやってきた顧客のBさんをオペラ座にご案内したのだそうです。

オペラ座の扉には"GESCHLOSSEN"の札がかかっていました。

ドイツ語の"Geschlossen"はこの場合「閉館」という意味です。

ということはその日、オペラ座は閉まっていたのです。

ドイツ語圏に到着して間もなかったAさんはこれをその日のオペラの演目だと勘違いしてしまい、

多分オペラにもお詳しくなかったこともあり「今日のオペラは『ゲシュロッセン』みたいですねぇ」とお客様にお伝えしました。

お二人ともオペラに関しては全然知識がないということをはっきり言いたくなかったのでしょうね。

とにかくドアが閉まっていたので、とりあえず軽く夕食をとってまたきてみたらまだ閉まったままでした。

それで残念ながらオペラ「ゲシュロッセン」をその日、観劇することはかなわなかったと

翌日、商社員Aさんが会社で同僚に話したものだからみんなで大笑いしたという話です。

彼にはそれ以来、「ゲシュロッセン」というニックネームがつけられたのだそうです。

私たちがウィーンのオペラ座を訪れたのはもう20年以上前になりますが、しっかり「トスカ」を観劇しました。


(写真はネットから拝借しました)

この絢爛豪華な内部をAさんもBさんも見られなかったのですね




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