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今日2月24日は母の命日です。
私が国際結婚したことで母との間がぎくしゃくしてしまい、
里帰りする度に母との間に小さな軋轢が生じ気持ちが沈んでしまったことが何度かありました。
そんな時、近くの天神山に散歩に出かけました。
山といってもせいぜい20分ほどで頂上(?)の神社にたどり着けます。
そこには石川啄木の歌碑があります。
「愁ひ来て丘にのぼれば名も知らぬ鳥啄ばめり赤き茨の実」という歌です。
この短歌は中学3年生の時に暗誦させられました。
担任だった国語教師の遠藤八重子先生がどこか短歌の結社に属しておられ授業の終了時に全員起立させられて朗詠させられたのです。
中学の授業の数少ない思い出のうちのひとつです。
父が亡くなったのも12月上旬の寒い日でした。
国際電話で知らせを受けて即、航空券を手配しましたが納棺には間に合いませんでした。
成田空港から電車で最寄の駅に着いたのは深夜で、雪道は危ないというのでいとこが二人で迎えに来てくれました。
そこから実家までは種山高原を通って行きます。
種山高原は宮沢賢治の詩で「種山が原」と記されているところで、夏には星座の森での「スターウォッチング」でにぎわいます。
当時は種山高原で星のことなど考える心の余裕はありませんでしたが今はあの高原で夜空の星を眺めながら宮沢賢治の「星めぐりの歌」を唱ってみたいなあと思います。
あかいめだまの さそり
ひろげた鷲の つばさ
あをいめだまの 小いぬ
ひかりのへびの とぐろ
オリオンは高く うたひ
つゆとしもとを おとす
アンドロメダの くもは
さかなのおくちのかたち
大ぐまのあしを きたに
五つのばした ところ
小熊のひたいの うえは
そらのめぐりの めあて
日本にいたころはふるさとの二人の詩人のことなどあまり考えたことはありませんでした。
「十五の心」というお菓子のCMで出てきた「不来方のお城の空にねころびて空に吸われし十五の心」の歌が思い出に残っているくらいです。
でもふるさとを離れてみるとやっぱりこのふたりの詩人は私の人生のいたるところに秘かに存在していたのだと感じます。
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長い文章になりました。最後までお付き合いくださった方々ありがとうございます。
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