気がつけばふるさと離れて34年

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第一アドベント + 結婚記念日

2022-11-27 15:51:00 | 日記
今日はイエス•キリストの降誕を待ち望む待降節の初日(第一アドベント)でした。
普通はアドベントクランツに立つ4本のローソクの一本目に火を灯すのですが、
今年はローソク一本が立つアドベントクランツ2個を飾りました。
(単に怠けて新しいクランツを購入しないで地下から古いクランツを持ってきただけです)





それに今日は41回目の結婚記念日でした。
今年は薔薇の花束と共にカードもありました。





以前、記念日にはレストランに食事に出かけたこともありましたが、二人とも出不精になり今年も自宅で食事です。
二人で鍋をつつきました。
我が家ではいつもルッコラを入れます。
「ポン酢」と「ごまだれ」があれば何でも美味しくいただけます。








それに今日はW杯サッカーのテレビ観戦をしなくてはなりません。
日本対コスタリカ戦開始後、書斎で調べ物をしていた夫に10分毎に「まだ0対0よ」と報告に行っていたら
「うるさい」と言われてしまいました。
結婚記念日に雲行きが怪しくなるようなことは避けたいので今日はこのあとのドイツ対スペイン戦までおとなしくすることにしましょう(^○^)。




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柿のれん

2022-11-22 15:19:00 | 日記
ドイツのスーパーでも柿が出回るようになりました。
スペイン産です。
柿は英語だとPersimmon,ドイツ語だとDattelpflaumeと言うらしいですが、欧州ではKAKIで定着したようです。
ザクロ(Granatapfel)と一緒に並んでいます(ザクロのラベルが目立って柿のラベルは影になってしまいました)。
ザクロは食べ方がわからなくてまだ購入したことがありません。



丁度干し柿用の柿が吊るされて「柿のれん」が故郷の駅に今年も登場したということをネットのニュースで知りました。





それで先日の句会では「ふるさとの駅を彩る柿のれん」という句を詠みました。
拙句についての皆さんの講評は「美味しい日本の干し柿が食べたいわ−」でした(^○^)。

昔、帰省する度に「干し柿」や「柿羊羹」を持たされあまりありがたみを感じなかったのですが、
今はふるさとの味がとても懐かしいです。

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渡り鳥

2022-11-19 11:57:00 | 日記
渡り鳥の季節です。
暖冬(になると予想される)の今年はドイツで越冬する鳥もいるらしいとニュースで言っていました。
先日キッチンで遠くに渡り鳥の声を聞いて、急いでテラスに向かい何とかV字飛翔をカメラに収めることができました。


次の二枚は別のグループで気流の関係か少し群れが乱れています。





翌日の書道のお稽古で新しく頂いたお手本も飯田蛇笏先生の渡り鳥の句でした。
ドイツ人のお弟子さん向けに句の意味と難しい漢字には書き順が記されています。
右が楷書、左が変体仮名の草書ですが、やはり楷書が難しいですね。



帰りはお稽古仲間とデュッセルドルフの和食屋さんでランチをご一緒しました。
日本だと極普通の「天麩羅定食」ですがこちらでは大ご馳走です!







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乗馬専用道

2022-11-12 16:29:00 | 日記
先日「乗馬専用道整備される」という新聞記事を目にしたので早速視察(?)に行ってきました。
まず乗馬専用道の目印です。
馬だけでなく歩行者が入っても良いのですがぬかるみが多くて歩きにくいです。





整備された道には黄色っぽい砂が敷かれていました。
砂地だとフワフワして馬にとっても心地よいのでしょうね。





寒くなったのでマントを着せられた馬が多くなりました。





「おしゃぶり」の落とし物が木に吊るされていました。



最後はお隣さんの秋らしい素敵なドア飾りです。









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川越宗一著 『熱源』

2022-11-07 17:09:00 | 読書



8月末に花水木さんがブログでご紹介されていたので翌月(9月)に予定していた一時帰国で本を購入しようかとも思いましたが、帰独時の荷物はできるだけ少なくしたかったので電子書籍を購入しました。
読後2ヶ月以上経ってからの感想文です。

舞台は樺太(サハリン)で主人公は樺太アイヌのヤヨマネクフとポーランド人のブロニスワフ・ピウスツキです。
二人の共通点はヤヨマネクフは大日本帝国に、ピウスツキはロシア帝国に故郷の土地や統治権ばかりでなく言葉(母語)も奪われてしまったことです。

ヤヨマネクフは日本とロシアが勝手に締結した「千島樺太交換条約」により北海道に強制移住させられ、アイヌ語の代わりに日本語を学ばせられ、北海道から故郷の樺太(サハリン)に帰るときには「山辺安之助」という日本の旅券を作らなくてはなりませんでした。

一方ピウスツキは帝政ロシアにより解体させられたポーランド•リトアニア共和国の出身で、皇帝暗殺を企てた仲間の運動に巻き込まれて罪に問われ流刑地サハリンに送られてしまいます。その地で樺太アイヌの人々との交流が始まります。
因みにピウスツキの弟ユゼフは後にポーランド共和国の初代大統領となります。

この小説に登場するのは全て歴史上に実在した人物です。
後半アイヌ語辞典を編纂する金田一京助も登場しますが、同郷人として誇りに思いました。

この本を読書中また読後も強く感じたのは「祖国とは国語だ」ということです。
この言葉は敬愛する随筆家山本夏彦さんの本で知りました。



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山本さんの言葉ではなくてルーマニアの作家で思想家のエミール・ミハイ・シオラン(1911-1995)の言葉だそうです。
「私たちは、ある国に住むのではない。ある国語に住むのだ。祖国とは国語だ。それ以外の何ものでもない」
この小説は2019年に出版され(第162回直木賞受賞)たのですが、電子書籍は2022年7月に出版された文庫本を底本としているため、中島京子さんのあとがきにはロシアのウクライナ侵攻についても記されています。
中島さんはーこの歴史小説の舞台は樺太(サハリン)であるが、いまを生きる私たちは「故郷」について、失われていく「文化」について、人の「帰るべき先」について考えさせられるーと記しています。
ロシアの侵攻により多くのウクライナの人々は故郷を離れなくてはなりませんでしたが、祖国でウクライナ語が話される限り、いくら廃墟になってもいつか故郷に戻るという意志は持ち続けることでしょう。その日が早く訪れるようお祈りします。

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