ドイツ語で水仙のことは「Narzisse」といいます。
でもこれは「スイセン属」全てを指し、「ラッパズイセン」については別に「Osterglocke(復活祭の鐘)」と呼ばれています。
いつも復活祭の頃に開花するのでこのように命名されたということです。
我が家でもたった一輪だけ復活祭に合わせて咲き始めました。あいかわらずあまりお天気が良くなくちょっと寒そうです。
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先日、古い本ですが「外交官」について記された本を再読しました。
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この本を書棚の奥から探し出したのは、先日の朝日新聞デジタルで昨年亡くなった外交官の一周年の追悼記事を読んだからです。
昨年の3月20日に心不全のため49歳で亡くなった外交官・松田誠さんを悼む記事でした。
松田さんが外務省の人事課にいらした折、2009年に入省することが内々定した28名の学生たちに宛てた文章は
外務省では今でも語り継がれている檄文として有名だということです。
「敢(あ)えて言うが、諸君は多数の志望者の中から選ばれた、どこに出しても恥ずかしくない立派な人材である。採用にかかわった我々は、外務省の幹部に対し、他省庁に対し、またひいては国民に対し、我々が選んだ君たち28名を誇ることができる」
「くじけそうになったとき」この「檄文」に励まされた人も多かったそうです。
A4判いっぱいに書かれたこのメッセージをいつか機会があったら読んでみたいものです。
外務省に入省後、国内勤務を経て語学研修のため海外に赴く前の壮行会で松田さんは外務官の卵たちに対して次のように語りかけたということです。
「外務省では、何度か一生に残る仕事ができる。俺の場合は、ふたつある。ひとつは、日朝平壌宣言にかかわったこと。もうひとつはおまえたちを採用したことだ」
このような素晴らしい上司に巡り合えた2009年組はやはり幸せな入省者といえるでしょう。
私は大使館や総領事館の仕事のお手伝いをした関係で何度か外交官の方々と接したことがあります。
大変なお仕事をなさっているということはここで紹介した「外交官」を読むとよくわかります。
それに比べて→国会議員や大臣は(全てがそうだというわけではないと思いますが)優秀な官僚の時間を浪費させるような言動が多いと思います。
少なくともドイツで大臣に任命された人は就任インタビューでは現状分析や問題を澱みなく答えられます。
日本のように「これから勉強します」、あるいは「勉強不足」などと自分の能力のなさをさらけ出すような人はいません。
それから国会の委員会で各所管省の局長に答弁させるなど考えられません。
また国会議員のいわゆる「先生」にも礼儀作法を知らない方が時折いらっしゃいます。
何度か国会議員の先生のアテンドで苦労した折、「一体国会議員の仕事ってどういうものだろう」と興味を持ち、購入したのが以下の本です。
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国会議員の先生に関するエピソードはまたいつかの機会に綴ってみたいと思います。