気がつけばふるさと離れて34年

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新型コロナワクチン接種開始 − ⑦ (接種優先順位見直し + ワクチン啓蒙)

2021-02-26 17:47:00 | 日記
ドイツでワクチン接種が開始してほぼ8週間が過ぎました。
現在の接種率は一回目の接種を受けた人はドイツ国民の4.5%、二回目も済ませた人は2.4%です。
接種最優先だった介護施設の入居者はほぼ全員が接種を受けたそうです。
2020年末のコロナ関連死亡者の約80%は70歳以上で、多くが介護施設の入居者だったことを考えると、
このグループを接種最優先にしたのは正しい決定だったと思います。

ただワクチン供給が滞っていたこともあり、まだ第1グループ(80歳以上の高齢者)の接種が済んでいません。
第1グループの後の、第2グループには70歳以上の高齢者と重篤な疾患リスクの高い人が含まれます。
第3グループに警察、消防、教育関連の職業に就く人々が入っています。
これら第3グループの人々の接種を早めてはという議論が上がっており、私もそれには賛成です。
接種があまり進まない中、英国や南アの変異株が蔓延してコロナに感染する公共部門の従事者が増えているからです。
地元の消防署でもコロナ感染者が発生し、多くの消防隊員が濃厚接触者として自宅隔離で火災が起こっても
出動できない状況が生じているからです。
医療施設ばかりではなく、公共部門もコロナ感染で充分に機能しなくなるのは問題です。

もう一つの問題点は有効率70%というアストラゼネカ社のワクチン接種を接種予定日直前にキャンセルする人が多くいることです。
この70%という点に関しても啓蒙が必要かと思います。
これは接種を受けた人のうち30%には全く効果がないということではなく、コロナに感染する確率がゼロではないということで、もし感染したとしても非常に軽い症状で済むということです。

接種があまり進まないということと、変異株がまた蔓延しつつあることで、
国民からは政府のコロナ対策への不満が募っています。
先日の地元紙にはこれまでの「10の失敗」という記事が掲載されました。



政策の失敗としては例えば、マスク着用の重要性を始め認識しなかったことや、
接触確認アプリが感染経路確認と遮断に役立たなかったこと、各連邦州の足並みが揃わなかったこと、
学校教育に関する明確なコンセプトがなかったことなどが挙げられています。

批判はありますが、政権与党のCDU/CSU(キリスト教民主社会党)への支持率は減少するどころか逆に上昇しています。



またシュパーン健康保健大臣の人気も以前ほどではありませんが、
メルケル首相とゼーダーバイエルン州首相に次いで3番目に位置しています。



先日コロナ対策について連邦議会での質疑応答があり、テレビでの中継を視聴しましたが、
野党の鋭い批判に動じることなく、冷静に応答する頭脳明晰さに感心しました。







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一年前

2021-02-25 14:06:00 | 日記
丁度一年前の今日、カーニバルの盛んなここラインラント地方ではカーニバルがクライマックスを迎えた日でした。
「ローゼンモンターク(バラの月曜日)」と呼ばれるこの日、ケルンでは40台以上の山車が練り歩きます。
我が家では一度だけケルンのカーニバルに出かけたことがありますが、大変な人混みに懲りて、それ以後はテレビで中継を視聴するのみです。
大抵は「カーニバルの喧騒避難」と称してスキー旅行に出かけていました。
カーニバルのテレビ視聴で欠かせないのは「カーニバル新聞」です。
練り歩く山車の情報が載っています。



今年のカーニバルはコロナで中止になったので、今年のカーニバル新聞にはこれまでのカーニバルの歴史とか、
もし山車が練り歩くとしたら、どんな山車がふさわしいかとのアイデアが掲載されていました。



去年、テレビで見た仮装した可愛い女の子は、今日はマスクをして学校に行ったのでしょうか?



丁度、今日は所用(定期健診)でケルンに出かけてきました。
早朝だったこともあるのですが、人口100万人の大都市とは信じられない位、閑散としていました。




ショーウィンドウに50%セールとか大きく記されていましたが、全てオンライン販売です。
H&Mのベージュのセーター、もしショップが開いていたら衝動買いしたかったです。





アップルショップではオンライン販売の商品をピックアップ用に準備していました。





最後はアーティストの名前は忘れましたが、本屋さんの建物にあるアイスクリームのオブジェです。
とても美味しそうなオブジェで、これを見たら直ぐにアイスクリームを食べたくなるのではと思ってしまいますが、
近くのアイスクリームショップはガラガラでした。














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新デタント(緊張緩和)?

2021-02-22 00:10:13 | 日記
春の陽気に誘われてスノードロップが開花しました。


先日ミュンヘンでは安全保障会議が開かれました。
「ミュンヘン安全保障会議(msc)」は1962年に発足して以来、毎年2月に開催されています。
この会議は安全保障分野では最も権威ある国際会議のひとつでコロナ禍の今年はオンライン形式で開催され、
アメリカのバイデン新大統領の演説もあり注目されました。

演説の前にバイデン大統領はこれまで何度もドイツを訪れていること、またオバマ政権下で副大統領として
「オバマ大統領が”行きたくない”例えば中東諸国に何度も行かされた」などと述べ、オンライン会議は和やかな雰囲気で始まりました。

バイデン新大統領は「米欧同盟は戻ってきた」と宣言し、民主主義への攻撃に対抗する欧米諸国のリーダーとしての米国の地位を
取り戻す意向を示しました。
メルケル首相はこれまでの対立関係を終え「多国間主義」にアメリカが戻ったことを歓迎し、バイデン大統領に同調しました。

翌日の新聞に掲載された諷刺画もバイデン大統領の絵が描かれていました。


丁度その日はNASAの火星探査車「パーシビアランス」が火星に着陸したところだったので、
この探査車が早速バイデン大統領の脳を試掘して「多国間主義」と「同盟スピリット」が確認されたという文が諷刺画に記されています。
疑問だったのは「以前は身の毛立つようなひどいオレンジプラネットだったからね」の文です。
「オレンジプラネット」はピンクのマーカーで記しを付けました。


この「ひどいオレンジプラネット」はトランプ大統領を指しているのはあきらかです。

それにしてもいとも簡単なタッチであの人物は表現できるのですね。

「オレンジプラネット」で検索するとフクシマハルカによる日本の漫画作品ということですが、
この風刺画の作者Sakuraiさんはこの漫画を読んだのでしょうか?
それともオレンジプラネットって単に「危険な惑星」という意味なのでしょうか?

世界ではイランが核査察の停止通告をするなど、まだまだ安定した状況とはいえませんが、
少なくともバイデン大統領の演説からは少しデタント(緊張緩和)の兆しが見えてきたような気がします。
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スマホの時間、わたしの時間

2021-02-19 00:22:50 | 日記
今日の記事には関係ありませんが、今日の森の様子です。
寒さは随分和らぎましたが、沼にはまだ氷が張っています。


タイトルに「スマホ」の文字がありますが、我が家にはまだスマホがありません。
10年以上前に購入したガラケーを未だに使用しています。

右が夫の携帯電話で、私の携帯には招き猫のシールを貼っています。

いまどきスマホを持っていないというと、特に日本ではかなり驚かれます。
日本で友人に会って写真を撮るとき古いデジカメを取り出すのは私だけです。

でもスマホは持っていた方が良いというので、昨年末の私の誕生日に夫からは「スマホのクーポン券」というプレゼントをもらいました。
ロックダウンが開けたら、アップルショップに購入に行くつもりでしたが、ロックダウンも延長され、
私のスマホクーポン券はまさに「絵に描いた餅」になりつつあります。

スマホを購入しても、付近の友人に知らせることへは躊躇しています。
私には定期的に会って日本語で歓談する日本人グループが二つあります。
ひとつのグループのメンバーは私よりお年が上の方が多く、この中でスマホ所有者は4人位でしょうか。
もうひとつのグループは私よりお若い方が多く、中でスマホを所持していないのは私だけです。
その若い(?)グループで今年初めZOOM新年会があり2時間ほど皆さんとの歓談を楽しみました。
その晩、おひとりがWhatsAppでサークルを作成されたそうです。
どうも皆さんに事前にお伺いを立てずに勝手に皆さんのスマホ番号を入力して作成したらしいです。
その後、皆さんの中で回覧される動画や情報は時折、友人がメールで流してくれます。
作成された方からは私のスマホを購入後は電話番号を教えるように依頼されています。
でも躊躇しています。
時折流れてくるWhatsAppの回覧情報ですが→別にこれといって閲覧しなくてもいい情報ばかりです。
先日は「WhatsAppのセキュリティーの脆弱性」に関する新聞記事も読み、ますますこのアプリケーションについては及び腰になっています。


それに今後はできるだけネット利用時間を減らして、できればその時間を俳句や書道、読書にあてられたらと思っています。
とは言いつつ、YouTubeで動画視聴する時間もかなり多いのですけれどね。

私より10歳ほど上の友人は「夕方5時以後はわたしの時間」とはっきり宣言して、
5時以後は夕食の準備とご主人との夕食以外の時間は自分の好きなことに費やすことに決めているそうです。
彼女の毅然とした態度を見習いたいと思っています。

でもWhatsAppのサークルに入らないのは仲間はずれにされたような、ちょっと「花いちもんめ」の気分もあります
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ドイツパン

2021-02-17 18:24:00 | 日記
日本に比べるとドイツには美味しい食べ物はそれ程多くないように思いますが、
ドイツパンだけは別格で美味しいと思います。
2014年にはユネスコの無形文化遺産の仲間入りをしました。
和食は一足早く2013年です。
何しろドイツパンは3200種類もあるのだそうです。

コロナで自粛生活が続く中、このところ自分でパンを焼く人が増えているのだそうで、
先日は新聞にパン特集記事が載っていました。



どうりでスーパーでは小麦粉が品薄になっているはずです。



我が家ではいつも近くのパン屋さんでドイツなのに何故か「スイスパン」という名のパンを一キロ購入して、
半分は冷凍にしています。
スイスパンはRuchmehlという暗い色の小麦粉と全粒粉、それにヨーグルトが材料になっています。




スライサーはパンだけではなく、しゃぶしゃぶ用に塊肉を薄切りにする時にも重宝しています。



コロナでカーニバルは中止になりましたが、パンの包み紙はカーニバルのモチーフでした。



パン屋さんではバレンタインデー用のチョコレートも売られていました。










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