トランプ政権発足後に発表される政策は驚愕することばかりです。


選挙当選から就任後の政策に戦々恐々としていましたが、恐れていた通りになりました。
アメリカの友人から届いたクリスマスカードはトランプ後の寒々とした世界情勢を象徴しているかのようです。

パリ協定離脱表明にもおののきました。
離脱は正式表明から1年後に発効するので、前回は2019年11月の正式離脱表明後、2021年1月に政権を引き継いだバイデン氏がアメリカのパリ協定への復帰を表明したので事務局の財源減少は最小限で済みましたが、今回は少なくとも3年間はアメリカからの拠出金はなくなります。
気候変動枠組条約の事務局はドイツのボンにあるため、締約国会議(COP)開催前の準備会合はボンで開かれます。
昔(20年ほど前)京都議定書締結のための準備作業会合での仕事の手伝いをした事があります。
当時は今ほど地球温暖化や気候変動が注目されていませんでしたが、世界中から多くの参加者がありボンの大会議場での総会や各作業部会で白熱したディスカッションが行われていました。
世界各地で大規模洪水や旱魃、地球温暖化が進行する中、世界各国が協力して気候変動に取り組まなくてはいけないことはあきらかなのに、離脱表明は理解できません。
でも前回の離脱時同様、今回も元ニューヨーク市長の億万長者Bloomberg氏がアメリカの拠出金分を自身の基金と(理性ある)億万長者の友人たちから集めて補填すると発表したのは唯一の朗報でしょう。
