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時事ひとりごと - 43 (新型コロナウィルス⑤ 連帯)

2020-03-21 01:10:30 | 時事ひとりごと
春分とともに我が家のチューリップが咲き始めました。


春の訪れと共にウィルスの活動も弱まるとよいのですが、あいかわらず急速に感染拡大中でドイツ国内の感染者数は1万5千人を超えました。
一昨日の夜、メルケル首相がテレビで国民に感染拡大防止のための「連帯」を呼びかけました。


「連帯」(ドイツ語でSolidarität) という言葉は東西ドイツの統一後にしばしば使われました。
「連帯税」は社会主義体制に40年間支配され発展が遅れた旧東独の諸州の経済支援として導入されました。

メルケル首相はドイツ国民に連帯してコロナ危機に立ち向かうことをアピールしました。
特に後半の呼びかけに心を打たれました。
「私たちはこの危機を必ず乗り越えられます。
 でも私たちが連帯して取り組まなくては、危機を克服する前に私たちが愛する人を多く失ってしまうことになるかもしれないのです。
 愛する人を救うためには国民ひとりひとりが立ち向かわなくてはなりません」

感染しても軽症で済むといわれる若い人たちに対して、エゴイストで不摂生な行動(例えば「コロナパーティー」と称して野外でたむろすること)を慎むよう呼びかけることも目的でした。

明日の土曜日、このような不謹慎な態度があらたまらなければ、現在既にバイエルン州の一地区やフライブルク市に出されているような「外出禁止令」がドイツ全国に出されるかもしれません。

でも感心する若者も多くいます。
「マスクは僕のためではなく、高齢者を守るため」と言った少年や


「休校になって時間ができたから」と一人暮らしのお年寄りのために買い出しの手伝いをするボランティアグループを立ち上げた高校生など


私のような外国人のおばさんは君たちは本当にエライと思います。


コメント (2)
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