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時事ひとりごと - 41(新型コロナウィルス③ 記者会見トリオ)

2020-03-11 22:15:31 | 時事ひとりごと
先日購入した桜の蕾が開き始めました。

駐車場の八重桜も咲き始めました。


今日は72候の第8候「桃始笑(ももはじめてさく)」→桃の花が咲き始める時期だそうです。
「咲く」という字ではなく「笑」にしているのは、昔は「桃が笑って、人も笑って」と言ったことからきたのだそうですが、
新型コロナウィルス感染拡大でとてもそんな雰囲気ではありませんね。
人々の微笑みが溢れるような明るい季節の到来を待ち望んでいます。

前置きが長くなりました。
新型コロナウィルス関連の記者会見が開かれることが多くなりました。

私はこのお三人の記者会見はできるだけ視聴するようにしています。


左からロベルト・コッホ研究所所長のヴィーラー教授、
真ん中にいるのがベルリン・シャリテ大学病院ヴィールス学研究所所長のドロステン教授
右に座っているのがこのところ毎日のように記者会見を行っているシュパーン保健大臣

3人の役割は
ヴィーラー教授のところでは世界とドイツ国内の新型コロナウィルス感染者のデータを集積し、現状を把握し、
それに基づき「イベント中止のリスク査定」や「感染後重症化になるリスクグループ」「接触者の定義」などを策定します。
感染者の5人に4人までが無症状か軽症であり、リスクが高いのは高齢者や基礎疾患のある人でこれらの人々が感染しないような対策が求められると強調しています。

ドロステン教授は新型コロナウィルスの解析を進め、WHOと協力して検査基準を策定、公表しました。
これまでもSARS, MERS, ラッサ熱、エボラウィルスの解析をして、ネイチャーなどの科学誌に発表する前に、世界中の科学者に無償でデータを提供してきました。
今回も1月中旬にはドイツの民間、公立を問わず地域の医療中核施設に対してデータを提供して、検査体制構築をサポートしてきました。
現在は薬やワクチンの開発のサポートをしています。

そしてシュパーン保健相は例えば「1000人以上の観衆が訪れる大規模イベントは中止されるのが望ましい」とか述べますが、
連邦制をとっているドイツでは施行はあくまでも州政府の管轄です。
感染者や接触者の隔離は各地方自治体単位で行われます。
隔離に関しては感染予防法に細かな規定があり、例えば「家で隔離中」に外出しているのがわかると最高で禁固5年の刑や罰金刑が課せられます。
ですからドイツでもトイレットペーパーや食料の買いだめをする人が多くなっていますが、
これは一旦「自宅隔離命令」が出されたら、買い出しに外出できないのでその時の備えもあるのかと思います。

記者会見の最後にシュパーン保健相が「国民全員で感染予防に取り組みましょう。手を洗うなど各個人での予防の他に、一人暮らしの高齢者や自宅隔離をしている人には買い出しの手伝いをすることもお願いします」と呼びかけていたのが印象的でした。
コメント
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