気がつけばふるさと離れて34年

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エボラ出血熱 & パナマ運河

2014-08-27 16:04:07 | 旅行


ショッキングなタイトルですが、本題は「パナマ運河」です。

エボラ出血熱の患者(WHOの職員)が今朝西アフリカから北ドイツ・ハンブルクの病院に搬送されたとテレビで報道されました。最近、視聴者の不安をあおるような、興味本位の報道が増えているのは困った傾向だと思っています。

西アフリカで発生した今回の伝染病関連の報道を聞くたびに私が思うのは伝染病蔓延の恐れではなく2年前2012年1月に訪れた「パナマ運河」です。

伝染病が蔓延している西アフリカの国のひとつにリベリアがありますが、リベリアの首都が「モンロビア」だということを知っている人は少ないのではないでしょうか。

実は私もパナマ運河で"MONROVIA"と船尾に記された大型タンカーを目にするまでこの都市の名前を聞いたことはありませんでした。

船舶にかかる税金などの費用を低くおさえるためこの大型タンカーはリベリア船籍だったのです。パナマ船籍にするとパナマ運河の通航料も安くなるそうです。

パナマ運河の通航料はタンカーだったらトン数やクルーズ船だと乗客数などに基づきパナマ運河庁が定めていますが、平均で500万円、豪華客船だと3000万円もします。

でもいくら高額でも危険なホーン岬を通過するルートよりは期間的にもパナマ運河を通航する方が有利なのでパナマ運河の使用は大変人気が高く豪華客船は1年以上前から予約を入れるそうです。ちなみに日本の豪華客船「飛鳥II」は来年の世界一周クルーズでパナマ運河を6月16日に通航する予定だそうです。

パナマ運河の見学はパナマ・シティ(上の写真)から6kmのミラフローレス水門に行くのが一番手軽ですが、私たちはパナマ・シティのバルボア港からコロンまで行き、バスで引き返す所要8時間のクルーズに参加しました。

大変な難工事の末に完成した運河ですが、次の写真は中でも岩盤が堅くて掘削に苦労した箇所です。



パナマ運河の狭い区間では船舶が自力で航行できないため専用の電気機関車を用いて船を牽引します。これが日本製の車両で、日本人としてはちょっと鼻高々でした。







ところでパナマ運河を通航する船舶の船尾に"MAJURO"と書かれたタンカーもあったのですが、さてこの船舶の船籍はどこでしょうか。もし地図を広げることなくおわかりの方がいたらスゴーイ(私は初めて目にしました)。



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科学者の責任 & ライナス・ポーリング

2014-08-23 16:03:24 | 読書


日頃、よく聴くラジオ番組にウィークデーの毎朝9時5分から9時20分の"ZeitZeichen"(直訳すると「時の標識?」)があります。

「100年前の今日、誰それさんが生まれました」とか「今から100年前に第一次世界大戦が勃発しました」というアナウンスで15分間、関連するエピソードが語られます。

先日8月19日はアメリカの化学者ライナス・ポーリングが1994年に亡くなってから20年目でした。

夫と共にこのラジオ番組を聴取したのは夫は化学者で1954年にノーベル賞を受賞したポーリングのことを知っていたのと、私は日本で購入してきた後藤秀機著「天才と異才の日本科学史」で記述されていたポーリングに興味を抱いたからです。

ポーリングの量子理論や生化学のたんぱく質「らせん構造」の理論は全然わかりませんが、とても感銘を受けたのは地上核実験に対して反対運動を行い1962年ノーベル平和賞も受賞したことです。

科学者は科学の発展が人類に対して多大の貢献をもたらすと同時に科学が孕む大きな危険性も一番熟知している人々であり、自分たちの知識に対してその責任を負っていると思います。そういう意味でポーリングが地上核実験に反対したのは素晴らしいことだと思います。

後藤秀樹さんのご著書の中でもう一か所感動したのはアインシュタイン博士のことです。
日本で最初にノーベル賞を受賞した湯川秀樹ご夫妻が昭和23年(1948年)アメリカのプリンストン高等研究所に招かれて到着早々、アインシュタイン博士から連絡が入り、お会いしたところ、

「私が原理を公表したため原爆が開発され、お国の広島と長崎で多くの市民を殺傷しました。私の責任はきわめて大きい。どうかどうか許してください」と激しく泣きながら何度も何度も詫びたそうです。

この「天才と異才の日本科学史」には日本のみならず多くの海外の科学者が登場するのですが「天才と異才」とのタイトルが示すようにかなり変わった方々が科学者にはいたようです。

我が家の(一応)科学者も一緒に暮らしてみるとかなり変わった点がありますのでいつか機会があったら綴ってみたいと思っています。



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ピレネー山脈(スペイン側) 

2014-08-18 18:01:46 | 旅行


ピレネー山脈はフランスとスペインの国境に位置しています。
前回のブログの写真はフランス側のガベルニー圏谷で撮影したものですが、この写真はガベルニーの反対側、スペインのオルデッサ渓谷で撮影したものです。



フランスとスペイン、両国のピレネー山脈国立公園を訪問しましたが私たちはスペイン側の方が気に入っています。
景観はどちらも優劣つけがたいのですが、何しろフランス側は、丁度フランスのバカンスシーズンが始まったこともありとても混んでいました。日本の人気のある山も夏はこんなに混みあうのでしょうか?

私たちの一番のお気に入りはスペインのエスポットという町を起点とするイグエストルテス国立公園です。
エスポットから乗り合いジープで山頂付近まで行ってそこからゆっくり下山しました。登山派はもちろん麓からリュックを背負って登り山小屋で宿泊するようです。下山中、突然雷雨に見舞われましたがそれも良い思い出です。
これでピレネー山脈(一応)旅行記は終了です。ブログで旅行記なんて初めての経験で、アーッ、疲れた。



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ピレネー山脈 + 羊飼いの学校

2014-08-17 12:26:47 | 旅行



先日ピレネー山脈と羊飼いの学校という番組がありタイトルに魅かれ視聴しました。

この写真は日本の方々も良く訪れるガバルニー大圏谷です。私たちはこの後、ツール・ド・フランスの山越えで有名なトルマレーに行きました。

その途中、急峻な山岳地帯で羊の群れに遭遇しました。


この羊たちを世話しているのがいわゆる「羊飼い」です。羊飼いというと何かノンビリとした職業を思い浮かべてしまいますが、とてもハードな職場だということがテレビを視聴してわかりました。でもストレスの多い現代社会を脱出して「羊飼い」になりたいという若者は多いらしく「羊飼い学校」の10人の枠に180人もの応募者があったそうです。

「羊飼い」になるためには山や植物の知識だけではなく獣医としての知識も要求されます。5か月ほど羊の世話をする中で蹄を負傷した羊の治療にあたらなくてはならないからです。

植物の知識も必要なのは、羊が好む草とそうでない草を見分ける必要があるからです。また時には山小屋の近くの岩に塩をまいて羊に必要なミネラル分の補給もさせないといけません。

通常6月から10月ごろまでの5か月間2000メートル級の山の山小屋に住んで羊の世話をしなくてはなりません。

重要なのは羊を集める犬との信頼関係を築くことです。この犬が本当に賢いのです。
フランスの犬なので命令もGausche(左)とかDroit(右)とかフランス語に従っているのが(当然ですネ)変に感心してしまいました。

最後にご紹介するのはガバルニー大圏谷の終点地、大滝付近でピクニックした場所です。

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お金で手にいれられる物、そうでない物

2014-08-13 11:55:26 | 日記


お金に関連するテーマなのでいつもは部屋の隅におかれている招き猫(どなたからの頂き物か記憶にないのですが)をソファに鎮座させました。

以前(多分15年以上前のことかと思いますが)仕事で「日本モーターレーシングセンター」の方々とドイツのサーキット場、ニュルブルクリンクを訪れたことがあります。その時、日本からいらした方が「F1を牛耳っているエクレストンていう海千山千のおじさんがいてネ--」と言っていたのを最近、思い出しています。

ドイツではこのところエクレストンの贈賄容疑の裁判が行われていたのですが、8月5日に検察、弁護側の双方が1億ドル(約102億円)を支払うことを条件に裁判の打ち切りを発表しました。

これによりエクレストンの経歴に犯罪は残らないことになったのですが、「お金で罪を買い取る」ことに対するモラル上の疑問を投げかける世論があります。それもあって先日、地元紙に「この世はすべて金次第」というタイトルでいかに多くの事柄がお金で手にいれられるかという記事が掲載されていました。

例えば
博士号 : アメリカ・マイアミ州の教会では約5千円ほどで(簡便な換算のため1ユーロ=100円のレートで算定しています)形而上学の名誉博士号が得られるそうです。ただドイツのベルリン州大学法では購買で入手した博士号を表示することは禁じられています。

美貌 : これはもちろん美容整形のことで涙袋の除去20万円から100万円のフェイスリストまで色々あるようです。私の友人もシミの除去とかの「プチ整形」は結構しています(私もシタイです)。

データ : アメリカでは(盗まれた)クレジットカードの暗証番号はブラックマーケットで8千円位から取引されているそうです。

国籍 : キプロス島では3億円の投資をした人物は自動的に国籍を取得でき、マルタ島ではその半分の投資額で良いのだとか。カリブ海のアンティグア島では2千500万円で国籍を購入できるそうです。

臓器移植 : 臓器売買は公には禁止されているのですが腎移植では年間1万から2万の腎臓は違法に入手されたものだそうです。

私はお金では入手できない、例えば健康とか、知性、品性、感性、それに若いころのバイタリティーとかを所望します。

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