気がつけばふるさと離れて34年

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ギリシャ旅行記 ー ② (ミロス島-1)

2023-09-30 16:08:00 | 旅行
ミロス島に滞在中です。
ミロス島には5年前にも一度訪れました。
あの時はサントリーニ島とロードス島にも滞在したのですが、
当時からクルーズ船客で観光地は大変な混雑でした。
ミロス島には訪れる観光客もそれ程多くなくて静かで鄙びた雰囲気が気に入って今回の再訪となりました。
アテネからプロペラ機で30分程のフライトです。



ルーブル美術館にあるミロのヴィーナスが発掘された島として有名なミロス島の空港では、
ヴィーナスが早速歓迎してくれます。
5年前はサントリーニ島からフェリーでミロス島に来たので、この掲示板は今回初めて見ました。



ヴィーナス像が発見された所には像が立っていました。
昨年設置されたようで5年前にはありませんでした。
この像から小径を歩いて、薮を降りると実際に発見された箇所があり、
岩に「ヴィーナス発見場所」と記された白いプレートが貼り付けられています。
5年前はプレートの箇所まで降りて行けたのですが、現在は灌木が繁って辿り着けませんでした。





近くにはローマ時代の劇場も残っています。



町の考古学博物館ではこの島で発掘された3500年前の古代の像や動物が陳列されています。





ミロス島には美しいビーチが多くあります。
鄙びた漁村の風景にも癒されます。





ミロス島でも昨日は綺麗な満月が見られました。











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ギリシャ旅行記 ー ① (アテネ)

2023-09-24 22:37:00 | 旅行
ギリシャを旅行中です。
今回で6度目となるギリシャですが、そのうち3度はエーゲ海やイオニア海のセーリングで訪れました。
今回の滞在地はアテネ、ミロス島、パロス島です。
アテネでは念願だったダフニ修道院を訪れることができました。
これまで2度訪問したのですが、修復中だったり、突然開館日が変更になったりして堂内に入ることができませんでした。
アテネ中心部から西に10km程の所に立つビザンチン教会で世界遺産にもなっています。
堂内ではビザンチン美術の傑作と讃えられる、ドームの「全能のキリスト」など素晴らしいモザイク画が見られます。








アテネといえば何といってもアクロポリスの丘に聳えるパルテノン神殿です。





途中には大きなヘロド・アッティコス音楽堂があります。
32段の客席に5000人収容のこの古代の音楽堂は現在も使用されていて丁度コンサートの準備中でした。



アクロポリス博物館には今回初めて訪れました。
エレクティオン神殿の南側ポーチに立つ古代ギリシャ美術の傑作と言われる6体のカリアティード像の実物などが展示されています。
普段は正面からしか見えないのですが、背面を見るとそれぞれ違った髪型なのがわかります。
古代ギリシャでも女性はお洒落だったのですね。





最後はハドリアヌス門の近くにいたアテネの亀です。











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ミュンヘンのオクトーバーフェスト

2023-09-17 15:36:00 | 日記
昨日ミュンヘンではオクトーバーフェストがスタートしました。
ドイツに住み始めてから40年以上になるのに、オクトーバーフェストに行ったことがないというと驚かれます。
ミュンヘンには何度も訪れているのですが、ビール祭りが開催される混雑する時期は避けています。
でも初日のテレビ中継はいつも楽しみにしています。
初日のパレードではビヤ樽を積んだ地元の醸造業者が会場までを練り歩きます。
二日目にもバイエルンの民族衣装の華やかなパレードがありますが、
私は初日のいわゆる「顔見せパレード」の方が好きです。
巨大なテントを設営する、大きな醸造業者の馬車よりも、比較的小さな醸造業者の馬車に乗る
子供たちの姿は何とも微笑ましいものです。





大人に混じってパレードに徒歩で練り歩く子供や、一生懸命演奏する若い人を見ると、
1810年以来続くオクトーバーフェストの伝統を引き継いで行くというバイエルンの人々の意気込みが感じられます。






パレードは会場入り口まで続き、その後は巨大テントに集まった群衆を前にミュンヘン市長がビヤ樽に木槌で蛇口を打ち込み、
「O‘zapf ist!」(バイエルンの方言で「酒が出たよ!」という意味)が告げられるといよいよビール祭りの開始です。
今年のビールジョッキ一杯の値段は去年より6%以上上がって14€以上(日本円で2000円)もしますが、
「年に一度のお祭り」ということで皆さんのお財布の紐もかなり緩んでいるようです(^O^)。














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神宮外苑再開発とベルリンのティアガルテン

2023-09-11 18:05:00 | 日記
東京都心の神宮外苑再開発で千本ほどの樹木が伐採や移植されることで反対運動が起こっているようです。

それで先頃再放送されたドキュメンタリー冷戦時代の「ベルリン大空輸作戦」の事を思いました。
第二次世界大戦後ベルリンは戦勝国ソ連の管轄地区にありました。
けれども東西に分断されたベルリンの西ベルリン側はソ連以外の戦勝国(アメリカ、イギリス、フランス)の管轄地区であり、
東ドイツ側の西ベルリンはまさに陸の孤島でした。
西ベルリンへの物資の供給は特定の陸路を通じて行われていましたが、
ソ連が陸路を封鎖してしまったため全てを空輸しなくてはならなくなりました。
これが「ベルリン大空輸」と呼ばれるもので1948年7月から1949年9月までほぼ15ヶ月間に渡って続けられました。
ソ連がベルリン封鎖を開始した当時(1948年6月)人口200万人の西ベルリン市民の各物資の備蓄状況は
食料が36日分、石炭は45日分しかありませんでした。
封鎖がどれくらい長く続くかわかりませんでしたが、
当時の1日ひとりあたりの最低配給量を1990キロカロリーとして、200万人分供給するためには1日どれ位の量を空輸しなくてはならないか計算され主にアメリカが主導して速やかに実行されました。
食料や水、石炭軽油ガソリンなどあらゆる日用品が必要だったので大変な量になりました。
西ベルリンの空港には30秒毎に貨物輸送機が離着陸していたというから驚きです。
それ以上に驚いたのは樹木の苗木25万本も空輸され植樹されたという事です。
ドイツの人にとって樹木は食料品と同じように生活する上での必需品なのですね。
植樹された木々が生い茂るベルリンのティアガルテンは今では市民憩いの場になっています。



空輸はされませんでしたが、ベルリン封鎖が解除後は西ドイツの市町村から寄贈された約100万本の苗木が陸路で運ばれ植樹されたため、ベルリンはヨーロッパの首都の中でも緑あふれる都市になっています。

暑さがぶり返し今日も30度位まで気温が上がりました。
森に行って森林浴を楽しんできました。





我が家から徒歩数分の森はそれ程大きくないのですが、車で20分ほどのところには
Königsforst(王様の森)という広大な森があります。
戦後厳しい冬が訪れた時、この地域を管轄していた戦勝国がこの王様の森の木を伐採して薪ストーブ用に市民に提供するよう勧めたそうですが、ケルン出身のアデナウアー首相は「今年の冬のためだけに伐採したら、植樹しても成長までにはあと数十年待たなくてはならない」と伐採することはしなかったそうです。

神宮外苑と比較はできないのかもしれないですが、病気の木は別にしても、健康な木の伐採だけは何としても避けるべきでしょう。


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雅楽と舞楽の夕べ

2023-09-04 17:27:00 | 日記
一昨日、デュッセルドルフのロバート・シューマンホールで開かれた雅楽と舞楽の夕べに行ってきました。
デュッセルドルフにある浄土真宗のお寺、恵光寺本堂に設置された阿弥陀仏の入仏式30周年を記念する演奏会です。
築地本願寺雅楽会の優雅な音色と幽玄の舞を堪能しました。



演奏前の楽器の説明も興味深かったです。
篳篥は地上の音、笙は天上の音、そして龍笛はその間を動く龍の声ということで、
雅楽は宇宙空間の響きなのだそうです。



雅楽は以前ケルンでも聴いたことがあり、その時も平調音取と越天楽が演奏されました。
舞楽の蘭陵王と仁和楽は初めてでした。








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