気がつけばふるさと離れて34年

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風刺画家

2018-11-13 19:34:39 | 日記
我が家で定期購読しているケルンの地方紙の今週の風刺画担当のHeiko Sakurai さんはmy favorite です。

多分お父様が日本人なのではないでしょうか。

昨日はこのところ勢力を伸ばしている緑の党を食虫植物にして、政権与党の肉をしゃぶり尽くし、骨だけ吐き出す風刺画でした。

環境政党を食虫植物してしまうアイデアに脱帽です。

過去にも例えばメルケル首相とトランプ大統領の対談時では、一方は相手の名前を忘れてしまい、もう一方は話すべきテーマが多くて覚えるのに苦労する風刺画でした。


あるいはあまりやる気のない政治家を鼓舞するためにサッカーの監督の「発奮ジェスチャー」を真似るメルケル首相などの愉快な画もあります。


そういえば日本の新聞の風刺画はあまり記憶にないのですが、風刺画家が自由に活動できる環境がないのでしょうか。

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11月11日

2018-11-11 17:51:39 | 日記

ここケルンを始めデュッセルドルフやマインツなどライン川沿いの地域では11月11日11時11分にその年のカーニバルが始まります。

今日は時折、青空が覗くまずまずのカーニバル日和で日曜日ということもあり、大勢の「カーニバル大好きなケルンっ子」が広場に集まりました。

風邪気味の私はテレビの前で賑やかなお祭りの雰囲気を楽しみました。

ケルン大聖堂近くのアルターマルクトが会場です。





11時10分59秒→あと一秒でカーニバル開始という表示です。



由来はよくわからないのですが、カーニバルの主役は「王子、農民、処女」になっており、主役の3人は今日から来年、カーニバルがクライマックスに達する「バラの月曜日」まで、本来の仕事はそっちのけで、各地のカーニバル会場に出演しなくてはなりません。

カーニバルの主役は大人の男性が勤めますが、「チビッ子主役」もいます。この子たちが将来のカーニバルの担い手です。



ケルンの女性市長も檀上でご挨拶されていました。



ドイツの女性首相の方はパリで行われた第一次世界大戦の休戦条約調停(1918年11月11日)100年の記念式典に出席して、国連の事務総長や各国の首脳参列の中、開催された「平和フォーラム」で演説していました。



このところメルケル首相の求心力は衰えているといわれ、12月上旬には彼女の後継者を選出する党大会も開かれますが、「平和フォーラム」での堂々とした名演説を聴くと、やはり彼女は名宰相だと感じました。
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時事ひとりごと - 33 (11月9日)

2018-11-09 20:14:30 | 時事ひとりごと

暦の上では立冬ですが、日本同様ドイツも冬の季節とは程遠い温暖な日々です。

今日も日中の気温は15度以上でした。


クレマティスが一輪狂い咲きしました。


日本小菊は毎年楚々と咲いてくれます。


お向かいの雑木林も日に当たり黄金色に輝いています。


今日11月9日はドイツでは「運命の日(Schicksalstag)」と呼ばれています。

過去100年間に大きな歴史的な出来事が11月9日に起こったからです。以下有名な3件を記します(ウィキペディアより引用)。

‐1918年11月9日 ドイツ革命により皇帝ヴィルヘルム2世が退位し、フィリップ・シャイデマンがドイツ共和国宣言を出し、ドイツの君主制が終わりワイマール共和国が成立する。

‐1938年11月9日、ドイツ各地で反ユダヤ主義暴動が一斉に発生(水晶の夜)

‐1989年11月9日、ベルリンの壁解放

今日は特に1918年にベルリンで「共和国宣言」がされてから丁度100年目ということで連邦議会で記念式典が行われました。

ショイブレ連邦議会議長の式典開始の言葉の後に1918年の「共和国宣言」が朗読されました。

「・・・今日という誇るべき日に汚点がつくことのないように頑張ろうではないか。今日はドイツの歴史上栄誉ある日だ。共和国万歳!」(拙訳)

そしてシュタインマイヤー連邦大統領の演説の中で、世界一民主的なワイマール共和国が崩壊し、ナチの台頭を許した悲劇に言及し、しかしこれは
「民主主義の敗北ではなく、民主主義の”敵”の敗北」だと述べるとともに、100年前の共和国宣言の国民の熱狂を忘れることなく、民主主義を維持する重要さをアピールしました。

難民や現政権への人気失墜など色々問題は抱えていますが、連邦議会での式典のテレビ中継を視聴して、この国では議会制民主主義が機能し、国政に真摯に取り組む政治家がいると感じました。










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