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時事ひとりごと − 42 ( 新型コロナウィルス④ 啓蒙 )

2020-03-15 16:44:00 | 時事ひとりごと
ご近所の木蓮は今年もゴージャスに咲いてくれそうです。



ドイツでも新型コロナウィルスの感染者は急速に増えています。
現在感染者は5000名を超え、10名がCOVID-19で亡くなられています。



感染者の急速な拡大にもかかわらず、これまでのところ政府の感染予防政策に対して批判の声はあまり聞かれません。
政権与党の支持率も若干ではありますが増えています。
これは未知のウィルスの脅威から国民を守るための政府の取り組みについて、ある程度国民から理解を得られているからなのかもしれません。

カーニバル直後の先月末に感染が拡大し始めてからこれまでの取り組みの目的は以下の二つに集約されるかと思います。
1) 感染者、特に重症化するリスクグループ(高齢者、基礎疾患者)の感染を予防すること。
2) 医療崩壊に至らないようにすること。

特に2)については以下の感染者数増加の緩やかな曲線のグラフがよく提示されます。



ドイツ全国の病院の集中治療室のベッド数(28000床)、医師、看護師、検査機関、保健所の職員数などを総合したドイツの医療体制が維持できるよう、感染拡大の曲線を出来るだけ緩やかなものにするということを目的にしています。
そのためには終息時期が多少遅くなっても仕方ないこととされています。
イタリアのような医療崩壊だけは避けなくてはなりません。

集中治療室のキャパシティを確保するため、救急の手術以外は延期されています。
手術後の患者は自動的に集中治療室に入れられてしまうからです。

明日から学校は一斉休校になりますが、両親が医療従事者の子供たちのためには臨時の学童保育施設が設けられ、医療体制が維持できるようになっています。
両親が警察や消防署に勤めている子供たちにも同様の措置が取られます。

現在ヨーロッパ中が新型コロナウィルスで不穏な状況ですが、そんな中でも、
トルコとギリシャの国境付近に滞在する保護者のいないシリア難民の子供たちを欧州連合諸国で引き受ける話し合いが持たれていることは敬服に値すると思います。



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