気がつけばふるさと離れて34年

写真付きで日記や趣味を書くならgooブログ

須賀敦子書評集 『塩一トンの読書』

2023-07-29 15:20:00 | 読書



タイトルの「塩一トン」はイタリア人のお姑さんが良く語ってらした以下の言葉が由来だと本の冒頭に記されています。
「ひとりの人を理解するまでにはすくなくとも一トンの塩をいっしょに舐めなければだめなのよ」

人ではなく読書の場合には「塩一トンを舐めるくらい」その本と深く対峙するということになります。

須賀敦子は学生時代修道女の校長に「どうすればこの本は深いとか深くないとかわかるようになるか」と尋ねたほど若い頃から「深さ」について考えてきました。

この本も古典から現代作家までを「深く掘り下げた」書評が記されています。
既に読んだ本も何冊か登場しますがまさに「目から鱗」の事柄ばかりです。
特に解説で松永美穂さん(『朗読者』などドイツ現代文学の翻訳者)も指摘されている谷崎潤一郎の『細雪』の以下の書評はいつもストーリーしか追っていなかったのでこんな読み方もあるのだと感心しました。
「蒔岡家の三女雪子を巡る叙述が日本的なものがたりの文体、奔放な四女妙子の運命が西欧的な小説のプロットで語られる」→でもこれはもう比較文学の世界でこのレベルへは今更到達できないのですが、少なくとも今後はできるだけ「深く」読むことを心がけたいと思います。

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

北海ユイスト島旅行記 − ③(また来年)

2023-07-20 11:16:00 | 旅行
島生活も今日まで、明日帰宅します。
今年島では風の強い日が数日ありました。
強風だと活動がかなり制限されてしまいます。
ユイスト島は東西に細長い島で風はいつも東西に吹きます。
サイクリングも強風だと行きはヨイヨイ帰りは…かその逆で今回は爽やかな潮風サイクリングを断念しなくてはならない日が何日かありました。
強風の浜辺では屋根付きビーチチェアの中にも砂が吹き込むのでゆっくり日光浴もできません。
そんな時は浜辺の散歩ということになりますが、まずは砂丘の中でゆっくりします。





海辺ではファミリーが頑張っていました。
若いパパが押しているビーチ専用のベビーカーは
砂地でも車が沈まないようになっている「スグレモノ」です。



風が凪いだ日は島の飛行場までサイクリングです。
「変な顔」の飛行機は相変わらず健在でした。
この飛行機はスカイダイバーを乗せているようです。



島を訪れるツーリストを乗せた飛行機が丁度着陸しました。



飛行場から島の中心部まではもちろん馬車に乗って行きます。



途中、仕事がすんだ馬の放牧地を通過します。





本土から島へ来るフェリーです。
明日はこのフェリーで帰ります。



飛行場の立ち入り禁止札にいたカモメ君や幼いカモメちゃん、ホテル前の野原にいる雉のカップルやお昼寝するノロジカ君、
そして今回は一回だけホテルの部屋に登場したタオルアートのゾウ君、
また来年まで元気でね(^O^)。









この美しい夕陽も今晩で見納めだと思うとちょっと寂しいです。



















コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

北海ユイスト島旅行記 – ②(島の1日)

2023-07-11 18:31:00 | 旅行
今朝は甲高い雉の鳴き声で起こされました。



雉の雌はどこにいるのか、これまで姿をあらわしていません。
朝食後はスーパーにミネラルウォーターの買い出しに出かけました。
車の走行が禁止されている島の移動手段は徒歩か自転車、あるいは馬車です。





雨が降らない限り、日中は砂浜に行きます。
いつも風が吹いているので屋根付きビーチチェアは欠かせません。



ビーチチェアが置かれている所から海辺までは徒歩3~4分の距離です。



今日は日中の気温21度、水温18度で風も結構涼しかったので水泳後ビーチチェアに戻るまでに風邪をひいてしまいそうです。
それでもおばあちゃんとお孫さんは水泳を楽しんだようで、水泳後おしゃべりしながらゆっくり戻って行きました。
島ではお祖父ちゃんおばあちゃんとお孫さんのグループを良く見かけます。



双子姉妹は水遊びに興じていました。





風が強い日はカイトサーフィン日和ですね。





今日は島に1台だけある救急車が浜辺に出動しました。



どうも冷たい海水で遊泳者の具合が悪くなったようです。
遊泳者は救急車で運ばれて行きました。
タイヤが砂地に埋まってしまいスタート時押してあげなくてはいけなかったようです。



夕食は北海のカレイとビールです。



今晩も綺麗な日没でした。













コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

北海ユイスト島旅行記 – ① (今年もまた)

2023-07-07 08:17:00 | 旅行
今年もまた北海のユイスト島にやってきました。
今回で6度目の滞在です。

昨日到着したのですが、一昨日は北ドイツとオランダでは暴風雨に見舞われました。
嵐のためアムステルダム空港では300便も欠航したそうですし、
ユイスト島へのフェリーも欠航したということですので、出発日が昨日で良かったです。
島へのフェリーが発着する港へは自宅からほぼ350km, いつもだと車で4時間位で到着するのですが、
途中嵐の影響で道路が封鎖された箇所もあり、30分ほど余計にかかりました。
快晴でしたが、気温水温とも同じ18度でかなり涼しいです。
ホテルのバルコニーから見る限り、さすがに泳いでいる人はいませんね。



ホテル脇の野原には鹿が数頭棲息していて、今年も近くまでやってきました。



夕食はいつも行くレストランでとりました。
いつもと変わらず何の変哲もない「魚フライ」ですが海辺だとどうしてこんなに美味しいのでしょうか!



夕食後は浜辺を散歩しました。
いつも宿泊するホテルです。



カモメは警戒心が強くて近づくとすぐ逃げてしまうので一羽しか撮れませんでした。



本当はカモメ君と一緒に撮ってもらいたかったのですがねぇ。



日没は夜10時と遅く、日没後は直ぐに就寝しました。










コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする