気がつけばふるさと離れて34年

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この国の底力

2020-04-24 16:42:00 | 日記
先週の土曜日、ギリシャのレスボス島にある難民キャンプから47人の児童がドイツにやってきました。


やってきたのはシリア、アフガニスタン、エリトリアの保護者がいない児童と少年達です。
紛争で両親を失った孤児もいますし、家族を代表してひとりだけで祖国から逃れた少年もいます。
レスボス島の難民キャンプは悲惨な状況で、せめて保護者のいない児童だけでも1300人をヨーロッパ諸国で引き受けることにしていたのですが、コロナ禍で引き受けが伸び伸びになっていました。



最初にルクセンブルクに10人、そして先週はドイツに47人がやってきたのです。
出発前にCovid-19の検査は済ませ、ドイツ到着後は2週間隔離された後、ドイツ各地の施設で暮らすことになります。
失われた(楽しい?)子供時代は決して取り戻せないけれど、ドイツで少しでも安らかな日々が過ごせることを願っています。



ドイツでは今後も350人の難民の子供達を引き受けることにしています。

子供たちが到着した数日後、シュパーン保健大臣は現在周辺国(イタリア、フランス、オランダ)から治療を引き受けている200名のCovid-19の重症患者に加え、あと40名程引き受ける予定であること、そしてその治療費(2000万€)はドイツが負担することを発表しました。





この国にはまだ底力があるようです。

それにしても2000万€というと日本円で約24億円くらいでしょうか。
466億円あったら、何人の患者さんの治療をすることができるのかと考えてしまいました。




コメント (2)
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