取り外すのを忘れたのか、ご近所の庭の木瓜の枝には相変わらずイースターの飾りが一個だけ残っています。
この間、地元紙に「Tafel再開」の記事を見つけ安堵しました。
Tafelは「食卓」という意味で、アメリカで始まったフードバンクのドイツ版です。
各自治体毎に組織されていて、現在ドイツには947のTafelがあるそうです。
生活保護受給者やホームレスのような社会的弱者にとって、Tafelで食料品を無料か少額で入手できることは、教会が提供する温かいスープ同様、とても有り難い生活支援となっています。
けれどもコロナ禍で食料品の提供が打ち切られたことや、ボランティアの人達がリスクグループの高齢者で手伝いに来れなくなったため、Tafel のサーヴィスは当分の間閉鎖せざるを得ませんでした。
でも食料品提供の目処がつき、若い人たちがボランティアで手伝ってくれることになり、また週に2度食料品を配給することができるようになったということです。
先頃Tafelに対する募金キャンペーンが始まりました。
100名の音楽家による(Sinfoglesia)演奏曲の売り上げがTafel の活動資金として寄付されます。
「あなたを独りぼっちにはさせない」というモットーのVictoriamというタイトルの曲は発売後、すぐに
iTunes-ポップチャートの一位になりました。
社会保障の枠組みに入っている人たちの保障は国に任せて、
それ以外の社会的弱者の救済に民間人が取り組めるのは、国の仕事にある程度信頼を置いているからだと思います。