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この国の底力

2020-04-24 16:42:00 | 日記
先週の土曜日、ギリシャのレスボス島にある難民キャンプから47人の児童がドイツにやってきました。


やってきたのはシリア、アフガニスタン、エリトリアの保護者がいない児童と少年達です。
紛争で両親を失った孤児もいますし、家族を代表してひとりだけで祖国から逃れた少年もいます。
レスボス島の難民キャンプは悲惨な状況で、せめて保護者のいない児童だけでも1300人をヨーロッパ諸国で引き受けることにしていたのですが、コロナ禍で引き受けが伸び伸びになっていました。



最初にルクセンブルクに10人、そして先週はドイツに47人がやってきたのです。
出発前にCovid-19の検査は済ませ、ドイツ到着後は2週間隔離された後、ドイツ各地の施設で暮らすことになります。
失われた(楽しい?)子供時代は決して取り戻せないけれど、ドイツで少しでも安らかな日々が過ごせることを願っています。



ドイツでは今後も350人の難民の子供達を引き受けることにしています。

子供たちが到着した数日後、シュパーン保健大臣は現在周辺国(イタリア、フランス、オランダ)から治療を引き受けている200名のCovid-19の重症患者に加え、あと40名程引き受ける予定であること、そしてその治療費(2000万€)はドイツが負担することを発表しました。





この国にはまだ底力があるようです。

それにしても2000万€というと日本円で約24億円くらいでしょうか。
466億円あったら、何人の患者さんの治療をすることができるのかと考えてしまいました。





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2 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

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ドイツに敬意を! (hibari)
2020-04-25 11:16:00
こんにちはyokoさん。
ドイツの底力に敬意を表します。
そして、難民の子供たちを引き受けたヨーロッパの
各国にも。

私の尊敬するドクターが、シリアやパレスチナの
子供たちの支援を行っています。
実際に現地へ行って、悲惨な体験をした子供たちの立ち直りのために、貢献しているのです。

日本は自分の事で精一杯。
さらには、子供たちの不安や置かれている場所への注意や見守りは、皆後回しにされています。
これでは、子供を産み育てたいと思う夫婦や
カップルはどんどん減るでしょう。

親と離れて子供たち、淋しいかも知れません。
でも「安全と安心」があれば子供は育つのです。
将来を担う地球の宝です。
子供たち、しっかり食べて寝て体を動かして、
そしてお父さんやお母さんのためにしっかり学んでね。
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Unknown (yokodoitsu )
2020-04-25 21:27:50
hibari さんへ
日本にはアフガニスタンで灌漑事業を遂行された中村先生や、hibari さんが記されているドクターのように素晴らしい高潔な方々が多くいるのに、政治の中枢は魑魅魍魎の伏魔殿のようになってしまったのは嘆かわしいことです。
まあ、世界に名だたるCDCのような機関がある国の大統領が「消毒薬注入の有用性」などという暴言を記者会見で述べてしまう(後日ジョークだと訂正したらしいですが)こともあるくらいですからね。
無能な司令者のいる国の国民には辛いことです。
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