気がつけばふるさと離れて34年

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いつもとは違うイースター

2020-04-12 23:33:44 | 日記
ドイツを始めキリスト教国の国民にとってイースターはクリスマスと同じく特別な期日です。
日本のお盆や大晦日とお正月のようなものです。
特にイースターの日曜日は子供たちがクリスマスのようにとても楽しみにしている日です。
この日は普段離れたところに住んでいる大好きなおじいちゃんやおばあちゃんの家の庭(雨模様の時は家の中)に隠されているカラーエッグや
卵やウサギの形のチョコレートを探す日だからです。
時にはクリスマスほどではありませんが、ミニプレゼントが隠されていることもあります。


また介護ホームの入居者はイースターに訪ねてくる家族を心待ちにしています。

それが今年はコロナ禍で全てできなくなってしまいました。

統計上は感染拡大に若干歯止めがかかった傾向にあることから、イースター明けとされていた接触禁止措置を早めに緩和してイースターの家族集会を許可してはどうかという意見が多く出されるようになりました。

先日、シュタインマイヤー連邦大統領が異例のテレビ・スピーチを行ったのは、国民に「あと少しの辛抱」をアピールすることがあったのかもしれません。

この間のメルケル首相のスピーチ同様、シュタインマイヤー大統領も「自分の身を守る」ということよりも「他の人の命を救う」ということを強調していました。
「皆さんひとりひとりが大きな生活の変化を余儀なくされました。
 しかしながら皆さんの行動により、皆さんはこれまで多くの人の命を救ってきたのです。そして今でも救っています」

また民主主義ということにも言及していました。
「我々は強制されたから実行(訳者註:接触制限など)しているのではないのです。
 我々自身が責任を自覚する生きる民主主義を体現するものだからです。
 民主主義においては各人の命が尊重されます。
 これは医療従事者から首相まで、・・・・社会の影にいる保護されなくてはならない人々まで含まれます。」

そして欧州の中のドイツについては以下のように述べています。
「我々の隣国も強く健全にならない限り、ドイツだけが危機から脱して強く健全になることはありえません。
 ドイツ統一後30年、戦後75年を迎えた今、欧州に対して連帯すること、これはドイツへの要請ではありません。
 これはドイツの義務です」

(急いで訳したので不味い訳文で読み辛かったかと思います。乞うご寛恕です)

2020年のイースターが子供たちにとって淋しいばかりではなく、麗らかな春の日と共に楽しい思い出としても残ってくれることを願っています。
コメント (2)
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