森ではイチリンソウが咲き乱れてまるで雪が降ったみたいです。
この時期の森が一番好きです。


来週はイースターです。
メルケル首相は「パンデミックに祝祭日はありません」とイースター休暇中も外出規制は継続されるので、
社会的距離は保つように、日帰りといえど出かけるのは控えるようにと国民に呼びかけました。
確かにこのところドイツでは感染拡大が若干落ち着いてきたように見えます。
倍加速度(患者数が2倍になるまでの期間)はほぼ10日間まで延びましたし、
基本再生産数(一人の患者が平均何人の未感染者に伝染させたかを表す指標)は一人にまで減少しました。
それで現在の厳しい感染症予防措置を緩和して経済界の負担を軽減させるべきではないかという意見が聞かれるようになりました。
我が家のような年金生活者は生活用品がスーパーの店頭からなくなった位しか変化は感じませんが、
緊縮措置により大きな打撃を蒙っている企業、自営業者はかなりの数になるでしょう。
経済活動が再開されるよう厳しい措置を緩和するべきではないかとの経済界からの要望が一週間前に出された時、
ショルツ財務大臣は「人命より経済を優先するような議論はばかげているし、緩和の議論は時期尚早だ」とこの意見を一蹴しました。
これを聞いて思い出したのは、2014年5月21日、当時の福井地裁裁判長だった樋口英明さんが下した大飯原発運転差し止め判決です。
歴史に残る名判決文だと思い書き留めておきました。長いのですが引用します。
「被告は本件原発の稼働が電力供給の安定性、コストの低減につながると主張するが、当裁判所は極めて多数の人の生存そのものにかかわる権利と電気代の高い低いの問題等とを並べて論じるような議論に加わったり、その議論の当否を判断すること自体、法的に許されないと考える」
そして
「豊かな国土と国民が根を下ろして生活していることが国富」
と判決を下しています→その後は残念な経過をたどることになってしまいましたが。
いくら経済的打撃が大きくても一番に考えられるべきことはいかにしたら人の命を救えるかということなのです。
幸いドイツにはまだ集中治療室と人工呼吸器に余裕があります。
(バーデンブルテンベルク州だけはこの数が逼迫してきたので現在は他国から患者を引き受けることはストップしています)。
現在フランスやイタリアなどから約100名ほどがドイツの病院でCovid-19肺炎の治療を受けています。
でも先日はライプツィッヒの病院で治療を受けていたイタリアからの重症者(57歳)が亡くなられたという悲しいニュースが伝えられました。
お医者さんにとっても無念だったことでしょう。
そして「ドイツで治療を受ければ元気でイタリアに戻ってこれるかもしれない」と希望を抱いていたであろうイタリアのご家族のことを思うと胸が痛みます。
この時期の森が一番好きです。


来週はイースターです。
メルケル首相は「パンデミックに祝祭日はありません」とイースター休暇中も外出規制は継続されるので、
社会的距離は保つように、日帰りといえど出かけるのは控えるようにと国民に呼びかけました。
確かにこのところドイツでは感染拡大が若干落ち着いてきたように見えます。
倍加速度(患者数が2倍になるまでの期間)はほぼ10日間まで延びましたし、
基本再生産数(一人の患者が平均何人の未感染者に伝染させたかを表す指標)は一人にまで減少しました。
それで現在の厳しい感染症予防措置を緩和して経済界の負担を軽減させるべきではないかという意見が聞かれるようになりました。
我が家のような年金生活者は生活用品がスーパーの店頭からなくなった位しか変化は感じませんが、
緊縮措置により大きな打撃を蒙っている企業、自営業者はかなりの数になるでしょう。
経済活動が再開されるよう厳しい措置を緩和するべきではないかとの経済界からの要望が一週間前に出された時、
ショルツ財務大臣は「人命より経済を優先するような議論はばかげているし、緩和の議論は時期尚早だ」とこの意見を一蹴しました。
これを聞いて思い出したのは、2014年5月21日、当時の福井地裁裁判長だった樋口英明さんが下した大飯原発運転差し止め判決です。
歴史に残る名判決文だと思い書き留めておきました。長いのですが引用します。
「被告は本件原発の稼働が電力供給の安定性、コストの低減につながると主張するが、当裁判所は極めて多数の人の生存そのものにかかわる権利と電気代の高い低いの問題等とを並べて論じるような議論に加わったり、その議論の当否を判断すること自体、法的に許されないと考える」
そして
「豊かな国土と国民が根を下ろして生活していることが国富」
と判決を下しています→その後は残念な経過をたどることになってしまいましたが。
いくら経済的打撃が大きくても一番に考えられるべきことはいかにしたら人の命を救えるかということなのです。
幸いドイツにはまだ集中治療室と人工呼吸器に余裕があります。
(バーデンブルテンベルク州だけはこの数が逼迫してきたので現在は他国から患者を引き受けることはストップしています)。
現在フランスやイタリアなどから約100名ほどがドイツの病院でCovid-19肺炎の治療を受けています。
でも先日はライプツィッヒの病院で治療を受けていたイタリアからの重症者(57歳)が亡くなられたという悲しいニュースが伝えられました。
お医者さんにとっても無念だったことでしょう。
そして「ドイツで治療を受ければ元気でイタリアに戻ってこれるかもしれない」と希望を抱いていたであろうイタリアのご家族のことを思うと胸が痛みます。