気がつけばふるさと離れて34年

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望郷と愛国心

2020-04-06 22:03:58 | 日記
我が家のチューリップもそろそろ見納め時かもしれません。
その後は他の花を植えないといけませんが、近くの園芸センターはもしかするとコロナ関連で閉まっているかもしれません。


今月中旬で滞独40年になります。
一年に一度は日本を訪れており(いつも5月頃)、日本在住の友人とのコミュニケーションもあるのでこれまで望郷を感じたことはありませんでした。
でも先日友人が送ってくれたDVDで「ブラタモリ三陸鉄道編」を視聴した時は久しぶりに故郷を懐かしむ思いが溢れました。
私の実家は三陸鉄道の始発、盛駅から徒歩で10分ほどのところにあります。
ブラタモリの冒頭にその盛駅が映し出された時は今年はいつ頃訪れることができるのだろうかと思ったら涙が出そうになりました。

これまで自分の祖国への愛国心ということを感じたことはありませんでした。
でもこのところドイツで各国の感染症対策に関して、シンガポール、韓国、台湾の政策が成功例として話題になる度に、
日本が入っていないのを残念に思います。

また「日本は今夏のオリンピックを期日通りに遂行するためにこれまで意図的に検査を怠ってきた」とか、「マスク2枚配布」を冷笑する記事を目にするとやはりいい気持ちはしません。

自分の祖国に対して気持ちが揺らいでくるとき思い出されるのは東日本大震災時に目にした文章です。
講談社発行の出版物宣伝広報冊子「本」の2011年5月号で精神科医の香山リカさんの「揺らぐ心のよりどころ」という記事です。


香山さんは東日本大震災と福島原発事故までは日本は他国から敬意を払われていたように感じていたのが、
2011年3月以後は「日本人であること」は、自分の誇り、よりどころになるどころか、もしかすると「気の毒なこと」あるいは「人に言えないこと」になるかもしれない→と述べています。

日本では新型コロナウィルス感染拡大に関して明日「緊急事態宣言」を7都府県に発令するらしいですが、
この効果があらわれ「さすが日本」という評価を受けたら嬉しいです。

祖国の人たちが犠牲にならないように祈ること→これが私の愛国心です。
コメント
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