よっちゃんのおててつないで

よっくんとカブの夫婦ウオーキングブログです。
2018年12月長崎出島~東京日本橋完歩。

世界文化遺産  韓国安東河回村(韓国安東市)

2020-05-05 08:30:39 | 韓国旅行

古い資料を見ていたら、2009年(平成21年)のGW(5/5)に韓国安東(アンドン)河回村(ハフェマウル)に旅行に行っていました。

ブログにアップしているのか調べましたが、アップしていないようなので古い記事で申し訳ございませんが、ここにアップします。

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○安東・鳳停寺(ポンジョンサ)

安東は、ソウルと釜山のちょうど中間ぐらいに位置しています。釜山から安東には、列車、高速バスなどがあるが、初めての地でおまけに日帰りとなるとなかなか大変です。

市内の名所を行くバスの本数があまりありません。下手すると帰れないかもしれません。いろいろ考え、現地のツアーを検索するとありました。

安東・河回村ツアー2名以上。料金一人178000ウォン(日本円約14200円(2009年時点))。

午前7時半ホテルに迎えに来てもらった。ガイドさんは釜山の短大で日本語を教えているという孫(ソン)さん。身長が177cmもあり、176cmの私が小さく見えます。

車は、高速道を通って安東へ。韓国もこの日は子供の日で休日。高速道も日本ほどではないがちょっと混んでいました。

韓国では、高速道の中央分離帯や山の彼方此方に「なんじゃもんじゃ」の木が植えられていました。長崎・対馬にもあるということですのでなんじゃもんじゃのルーツは韓国かな?

車は3時間ぐらいで安東に到着。

最初に行ったのが、1999年にイギリスのエリザベス女王が来られたという「鳳停寺」(ポンジョンサ)。

寺の由来は、672年義湘大師が栄州に位置する浮石寺(フリッサ)から飛ばした紙で作った鳳が降り立った所に寺を建立したことから「鳳停寺」という逸話が伝えられています。

但し、後に発見された極楽殿の上条文の記録によると、義湘大師の弟子である「能仁」が建てたとあった為、逸話は義湘大師の名声が作り上げた伝説と考えられました。

 

 

写真左 鳳停寺大雄殿 朝鮮時代初期に建てられました。 寺の前の提灯は、5月2日お釈迦様の誕生日祝いの為、付けられています。日本ではお釈迦様のお誕生日は4月8日ですが、

韓国では旧暦でお祝いしています。正面3間(5,4m)側面3間(5,4m)の八作屋根がのった多包式の建物で柱と柱の間には枡組みがあります。

写真右 鳳停寺極楽殿 高麗時代の中期に建てられました。韓国国内最古の木造建物、韓国国宝です。提灯は白ですが、これは死者を弔うものです。

大雄殿はカラフルな提灯ですが、これは現代を意味しています。極楽殿は、正面3間(5,4m)側面4間(7,2m)の端正な切妻屋根の建物ですが、主柱は中間が膨らんでいる

エンタシス様式。日本の法隆寺などで見られるスタイルです。この前に立つ三層石塔は、高麗時代に造られています。

この寺は、現在でも僧侶が修行していますので土中に穴を掘りキムチを貯蔵しています。この方法が韓国キムチ冷蔵庫の応用になっています。また、古い竈もあります。

寺の庭では、寺の人が「菊」を挿し木用に切っていました。ここは、「菊茶」としても有名です。

 

 

  

 

○安東・河回村(ハフェマウル)

今回の旅のメインである安東の河回村について紹介します。この河回村は朝鮮時代に作られた集落がそのまま残り、今も子孫の方が生活しています。

また、韓国を旅行された方は、一度は見られたことがあると思いますが、韓国の「お面」の所です。

   

河回村は、上記地図のごとく、川(洛東江ナクトンガン)が、S字型に村を囲むように流れていることに由来します。

この村は、庶民文化と両斑文化(諸事万般を統制する職)が調和をもって保っています。庶民と両斑との関係をコミカルに風刺的に表現したのが河回村仮面劇です。

この仮面劇は、韓国の重要無形文化財に指定されています。

  

※写真左 仮面屋さん。    

※写真右 庶民の家。藁ぶき屋根です。

高麗時代の終わりごろに官職に就いた柳従恵(リュジャンエ)がこの地を開墾して以来、大儒学者と知られる柳雲竜(リュウンヨン)や文禄・慶長の役(日本では秀吉の朝鮮征伐)の時に

総理大臣だった柳成竜(リュソンヨン)などの人を輩出しています。韓国スターの柳時元(リュウシウォン)もこの柳家の人です。

  

※写真左 韓国スター柳時元(リュシウォン)の生家です。表札に「柳 時元」と書かれているのがリュシウォンです。その上の表札は彼のお兄さんです。

ここの生家が日本映画高倉健主演の「はたる」の1シーンの撮影場所です。

※写真中 これは1999年にエリザベス女王がこの河回村に来られた時に植樹された樹です。横には韓国語と英語で書かれたプレートが設置されています。

※写真右 両斑の家。屋根は瓦葺です。

   

 

 

○ 安東郷土料理「焼きサバ定食(ホッチェサンバッ)」

韓国の海から少し離れている「安東」の郷土料理が「ホッチェサンバッ(焼き鯖定食)」です。日本でも福井・小浜から京都まで「鯖街道」があるように韓国版鯖街道があるのでしょうか?

資料によると浦項近くの「盈徳」という所から運ばれたらしい。

  

待つこと10分。食べたかった「塩鯖定食」。ステンの容器に「福」と書いてあるのが、ご飯。

韓国の食べ方は、中央の豆腐チゲをご飯にかけスプーンでいただきます。キムチとか他のおかずはお箸でいただきます。

この塩鯖、焼き方がカリカリして骨まで食べられました。塩加減も程よくとてもおいしかった。 アジュ マシッソッソヨ

安東では、あとチムタッ(蒸し鶏料理)などもありますが、鶏料理が苦手な私にはちょっと無理です。

 

この安東は、翌年の2010年に世界文化遺産に登録されました。

駆け足の日帰り旅行でしたが、本当はここの民宿に1泊してゆっくり見て回ればよかったかな?と思っています。次回はそうしたいですね。