万葉短歌-悠山人編

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万葉短歌4368 久慈川は4043

2022年05月23日 | 万葉短歌

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万葉短歌4368 久慈川は4043

久慈川は 幸くあり待て 潮船に
真楫しじ貫き 我は帰り来む  丸子部佐壮

4043     万葉短歌4368 ShuJ496 2022-0523-man4368

□くじがはは さけくありまて しほぶねに
  まかぢしじぬき わはかへりこむ
○丸子部佐壮(まろこべの すけを)=左注参照。
【編者注】巻20(4293~4516、二百二十四首)の第76首。左注に、「右一首久慈郡(くじのこほりの〔(茨城県久慈郡、常陸太田市、日立市一帯)〕)丸子部佐壮」。
【訓注】久慈川(くじがは=久自我波)[「福島県東白川郡に発し、茨城県久慈郡を経て常陸太田市と那珂郡東海村との境を東流して太平洋に注ぐ川」]。幸く(さけく=佐気久)[「<幸(さき)く>の訛り」。集中にここと、すぐあとの4372(長歌)「佐祁久等麻乎須」(さけくとまをす)の2か所]。我(わ=和)。