万葉短歌-悠山人編

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万葉短歌4359 筑紫辺に4035

2022年05月15日 | 万葉短歌

2022-0515-man4359
万葉短歌4359 筑紫辺に4035

筑紫辺に 舳向かる船の いつしかも
仕へまつりて 国に舳向かも  若麻続部羊

4035     万葉短歌4359 ShuJ472 2022-0515-man4359

□つくしへに へむかるふねの いつしかも
  つかへまつりて くににへむかも
○若麻続部羊(わかをみべの ひつじ)=左注参照。
【編者注】巻20(4293~4516、二百二十四首)の第67首。左注に、「右一首長柄郡(ながらのこほりの)〔(千葉県長生郡北部)〕上丁若麻続部羊」。第二左注に、「二月九日上総国(かみつふさのくにの)防人部領使(さきもりの ことりづかひ)少目(せうさくゎん)従七位下茨田連(まむたのむらじ)沙弥麻呂(さみまろ)進(たてまつる)歌数十九首 但拙劣歌者不取載之」〔(<十三首>を載せる)〕、その第13首。
【訓注】筑紫(つくし=都久之)。舳向かる(へむかる=敝牟加流)[「<向かる>は<向ける>の東国形」]。船(ふね=布祢)。向かも(むかも=牟可毛)[「<向かむ>の東国形」]。