万葉短歌-悠山人編

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万葉短歌4362 海原の4037

2022年05月17日 | 万葉短歌

2022-0517-man4362
万葉短歌4362 海原の4037

海原の ゆたけき見つつ 葦が散る
難波に年は 経ぬべく思ほゆ  大伴家持

4037     万葉短歌4362 ShuJ487 2022-0517-man4362

□うなはらの ゆたけきみつつ あしがちる
  なにはにとしは へぬべくおもほゆ
○大伴家持(おほともの やかもち)=03-0403歌注参照。
【編者注】巻20(4293~4516、二百二十四首)の第70首。「陳私拙懐一首 并短歌」、その短歌二首の第2首。左注に、「右二月十三日兵部少輔大伴宿祢家持」。
【訓注】ゆたけき(由多気伎)[「ゆったりしたさま」。ほかに、03-0296寛見乍(ゆたけきみつつ)、20-4361(長歌)由多気伎可母(ゆたけきかも)、の2例]。葦が散る(あしがちる=安之我知流)[「<難波>の枕詞」。ほかに、20-4331(長歌)安之我知流 難波能美津尓(あしがちる なにはのみつに)、-4398(長歌)安之我知流 難波尓伎為弖(あしがちる なにはにきゐて)、の2例]。