万葉短歌-悠山人編

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万葉短歌4357 葦垣の4033

2022年05月13日 | 万葉短歌

2022-0513-man4357
万葉短歌4357 葦垣の4033

葦垣の 隈処に立ちて 我妹子が
袖もしほほに 泣きしぞ思はゆ  刑部千国

4033     万葉短歌4357 ShuJ472 2022-0513-man4357

□あしかきの くまとにたちて わぎもこが
  そでもしほほに なきしぞもはゆ
○刑部千国(おさかべの ちくに)=左注参照。
【編者注】巻20(4293~4516、二百二十四首)の第65首。左注に、「右一首市原郡(いちはらのこほりの)〔(千葉県市原市の一部)〕上丁刑部直(あたひ)千国」。4359歌第二左注<十三首>の第11首。
【訓注】隈処(くまと=久麻刀)。我妹子(わぎもこ=和芸毛古)。袖もしほほに(そでもしほほに=蘇弖母志保々尓)。[「<しほほに>はぐっしょりと濡れるさま…。<しほしほに>の約で、…集中この例のみ」]。泣きしぞ思はゆ[「<思はゆる>〔でないのは〕・・・東国的用法・・・」]。