2022-0509-man4353
万葉短歌4353 家風は4029
家風は 日に日に吹けど 我妹子が
家言持ぢて 来る人もなし 丸子大歳
4029 万葉短歌4353 ShuJ472 2022-0509-man4353
□いへかぜは ひにひにふけど わぎもこが
いへごともぢて くるひともなし
○丸子大歳(まろこの おほとし)=左注参照。
【編者注】巻20(4293~4516、二百二十四首)の第61首。左注に、「右一首朝夷郡(あさひなのこほりの)上丁丸子連(むらじ)大歳」。4359歌第二左注<十三首>の第7首。
【訓注】家風(いへかぜ=伊倍加是)[「故郷のある、東の方から吹いてくる風。集中この例のみ」]。家言持ぢて(いへごともぢて=伊倍其登母遅弖)[「<家言>は家の消息を告げる便り。…<持ぢて>…は一種の訛り…」]。