2022-0502-man4346
万葉短歌4346 父母が4022
父母が 頭掻き撫で 幸くあれて
言ひし言葉ぜ 忘れかねつる 丈部稲麻呂
4022 万葉短歌4346 ShuJ459 2022-0502-man4346
□ちちははが かしらかきなで さくあれて
いひしけとばぜ わすれかねつる
○丈部稲麻呂(はせつかべの いなまろ)=左注参照。
【編者注】巻20(4293~4516、二百二十四首)の第54首。4346歌第二左注<十首>の第10首。左注に、「右一首丈部稲麻呂」。第二左注に、「二月七日駿河国防人部領使(さきもりの ことりづかひ)守従五位下布勢朝臣人主(ふせのあそみ ひとぬし)実進(まことにたてまつるは)九日歌数廿首 但拙劣歌者不取載之」〔<十首>を載せる〕
【訓注】父母(ちちはは=知々波々)。[以下、すべて訛り。順に、さきくあれと・ことばぞ]幸くあれて(さくあれて=佐久安例弖)・言葉ぜ(けとばぜ=気等婆是)。