イキシア

　南アフリカ原産でアヤメ科のイキシアが咲き始めました。妻が数年前何かの景品で球根をもらってきたのが、我が家に居つく発端で、丈夫で良く繁殖します。今では庭やコンテナーの数箇所に居座っています。細く長い花茎に多くの花が着きますので、倒れやすいのが悩みです。花の色は赤・ピンク・黄・紫・青・オレンジ・白など賑やかですが、我が家には写真のクリーム色だけです。
　イキシアの花言葉は「団結して当たろう」です。東日本大震災では三陸沿岸の多くの地域が津波で壊滅的被害を受け、復興が急がれています。被害者にはまことお気の毒で、お慰めの言葉もありませんが、考えようによっては21世紀に向けた新しい地域作りの絶好のチャンスが天から与えられたと考えるべきでしょう。復旧に拙速に走るのではなく、新時代への新しい地域作りにじっくりと取り組むことが求められます。復旧に終わるか、新生を果たせるかは地域の「団結して当たろう」にかかっているといえます。
　現在の日本の政治や行政は、過去の権益にしがみ付き、我田引水に明け暮れています。大震災を権益拡張の絶好のチャンスと捉えている者もいないとも限りません。こんな輩に復興の舵取りを任せていても、カビの生えた古い手法で「復旧」が進むだけで、元の木阿弥に終わりかねません。ここは復旧ではなく新生に向けて被災者自身が、「団結して当たろう」で踏ん張る正念場です。手を拱いていては手遅れになります。