鹿島アントラーズ原理主義

愛する鹿島アントラーズについて、屈折した意見を述べていく場です。

増田誓志へ緑虫の魔手

2007年12月23日 | Weblog

鹿島・増田獲得へ東京Vが名乗り…本人は年内にも決断へ
 来季J1に昇格する東京Vが、J1鹿島MF増田誓志(22)の獲得に名乗りを上げていることが22日、分かった。関係者が打診があったことを明かした。

 増田は本職ではない右サイドバックでの練習を課されていることから移籍を希望。21日にオリヴェイラ監督と会談した増田は、「監督には右サイドバックでは考えていない、(チームに)必要だといわれた」と話した。

 J1大分、J2仙台からもオファーが届いている増田は、「チームを出るなら色々なものを捨てる覚悟が必要。自分にその覚悟があるのか、考えて答えを出したい」と年内にも決断を下す。

続々と獲得に名乗りを上げるJクラブ。
今度は緑虫。
増田誓志が他のクラブであればレギュラーであることがよくわかる。
本人は早めに答えを出し、越年はせぬとのこと。
来季は笠井健太くんの加入もあり、右SBを強制させられることも無かろう。
鈴木修人くんの加入とユダの復帰でボランチも無いのでは無かろうか。
つまり、残留を選択すれば本来の攻撃的MFでのポジション争いなのである。
この勝負から逃げて何の得があろうか。
とはいえ、決めたことは全て自分に返ってくる。
自分の選択した結果が正しいかどうかは人生の最後までわからぬものである。
心して決めよ。
その選択に異論は挟まぬ。
人生とは大いなる川なのである。


ホンダFC戦報道

2007年12月23日 | Weblog

柳沢決めた鹿島が4強/天皇杯

サポーターの「ヤナギサワ」コールに右手を上げるFW柳沢(撮影・宇治久裕)
<天皇杯:鹿島1-0ホンダFC>◇準々決勝◇22日◇ユアスタ
 移籍志願した鹿島FW柳沢敦(30)がチームの窮地を救う決勝弾を決め、2年連続の4強に導いた。J王者はJFLのホンダFC相手に大苦戦。だがPK戦突入間近だった延長後半5分に、途中出場の柳沢が右足シュートを決めて虎の子の1点を呼び込んだ。出場機会の増加を求めて、愛する鹿島からの移籍を志願しつつ、チームを11冠へ1歩近づけた。G大阪はGK藤ケ谷陽介(26)が好セーブを連発し、チームを2年連続4強に導いた。

 いつまでも「柳沢コール」が鳴りやまなかった。試合後、場内を1周する柳沢の視線の先には、絶叫するサポーターと20以上の横断幕があった。「永遠に僕達の宝」「鹿島で本当にやり残した事はないのか」。スタンドには笑顔を振りまいたがピッチを後にするときには険しい表情になっていた。「クラブ、サポーターへの愛情は、僕自身、人一倍強いんです」。その光景が心に突き刺さっていた。

 移籍志願が表面化してから臨む初めての試合。だが雑音は封じ込め、勝利のために尽くした。後半27分から途中出場。相手の猛プレスに苦しむ状況で、冷静に最終ラインの裏を狙い続けた。それが実ったのはPK戦突入間近の延長後半5分。MF本山のスルーパスをFW興梠がヒールで落としところを、右足でゴール右隅に流し込んだ。「いい流れの中のゴール」と2試合連続決勝弾を振り返った。

 前日21日に仙台入りしてからオリベイラ監督と話し合いを持った。「(来季も)サポートして欲しい」と情熱を持って慰留され「人間的にも監督的にも一緒にやって損することはない」と心に響いた部分はある。クラブにも残留を望むサポーターからのメールが連日、約50通も届いている。一方で引退も含めた選択肢の中で、下した移籍志願は生半可な決意ではない。クラブ側は引き留めに必死だが、幹部も「移籍も覚悟しないといけない」と話す。

 京都からのオファーが届き、東京Vも獲得を検討するなど他クラブの関心は高い。「天皇杯のことに気持ちを切り替えている。今、ここで何かを言うことはない」。柳沢は鹿島のためにできることを、今は果たすつもりだ。【広重竜太郎】
[2007年12月23日9時15分 紙面から]

鹿島、柳沢の決勝弾で4強、ホンダFCに辛勝 天皇杯

延長後半、決勝ゴールを決めて笑顔の鹿島・柳沢=22日、ユアスタ仙台(撮影・財満朝則)
 天皇杯準々決勝(22日、ユアスタ)J1王者の鹿島は序盤からJFLのHondaFCの激しい当たりに苦しめられたが、相手が退場者を出した後半途中から主導権を握った。HondaFCは動きの量とチームプレーで健闘。試合は緊迫した攻防になった。

 鹿島は0-0の延長後半5分、ドリブルで中へ攻め込んだ本山の縦パスを興梠がつなぎ、最後は途中出場の柳沢がこの試合唯一のゴールを右隅に決めた。

◆鹿島・オリベイラ監督
「ホンダFCはJFLのチームだからといって、格下とみていなかった。彼らのプレー内容は素晴らしく、組織的でもあった」
★去就注目の柳沢、2試合連続決勝ゴール
 控えが続くベテランの、意地の一発だった。鹿島は後半27分から投入された元日本代表FWの柳沢が値千金の決勝点。粘り強く戦い抜いたホンダFCに番狂わせを許さず、J1王者の面目を保った。

 柳沢は鮮やかな連係から生まれた延長後半5分の得点を「本山のいいパス、興梠の完ぺきな落としからいい流れでゴールできた」と上機嫌に言った。これで天皇杯では5回戦に続き、2試合連続決勝点と好調だ。

 ワールドカップ(W杯)に2度出場した30歳も、ことしは代表に初選出された田代に定位置を奪われた。数日前には移籍を望む発言をしたため、この日の鹿島応援席には「移籍絶対反対」など残留を求める多くの横断幕が張られた。

 21日もオリベイラ監督と話し合った柳沢は「鹿島への愛情は人一倍あるが、選手として今後を考える必要がある」と新天地を求める意思を隠していない。去就が注目される大物は「いまはあと2試合の天皇杯に集中したい」と話した。

J1王者の鹿島はホンダに苦戦も…柳沢のゴールで4強決める

延長後半、値千金のゴールを決めた柳沢。最高の笑顔を浮かべた(撮影・財満朝則)

「行くな アツシ」と、柳沢の残留を訴えるサポーター

 天皇杯準々決勝(22日、ユアスタ)J1王者の鹿島はJFLのホンダFCに1-0辛勝。移籍が決定的となっている主将のFW柳沢敦(30)が延長後半5分、貴重な決勝ゴールを決め、今季2冠へ「あと2」とした。

 仙台の夜空に柳沢コールがいつまでも鳴り響く。J1王者の面目を保つ主将の一撃が、粘るホンダFCを下した。
 この日も後半途中からの出場。そして0-0の延長後半5分だった。ペナルティーエリア内でMF本山のパスを受けたFW興梠がヒールパス。絶妙のタイミングで走り込んだ柳沢が右足で押し込んだ。8日の5回戦・甲府戦に続き、2戦連続となる延長戦での決勝弾。「本山のいいパス、興梠の完ぺきな落としからいい流れでゴールできた」と笑顔を浮かべた。

 「柳沢の特長は機動性。スペースを見つけて使う動きとクレバーさ、あの時間は柳沢の動きが生きると思っていた」というオリヴェイラ監督の期待に応え、チームを2年連続の4強に導いた。

 試合後、「クラブ、サポーターへの愛情は人一倍強いと思っている。ただ選手としてこれから考えないといけないことがある。選手として判断を出したい」と柳沢。シーズン中のため明言こそ避けたが、移籍を否定することはなかった。

 今季は左足骨折などもあってリーグ19試合5得点。シーズン後半は日本代表候補に選出されたFW田代の控えに。大逆転でのリーグ優勝にも「オレは何もしていない」と心の底から喜べなかった。現役では唯一チームの10冠にかかわっているが、選手として「チャレンジ」という言葉が頭から離れなかった。

 前日21日にはオリヴェイラ監督と話し合い、「これからもチームをサポートしてほしい」と残留要請を受けている。この日もスタンドには「いつまでもどこまでも共に俺たちのヤナギ」「来年もキャプテンは柳」「行くなアツシ」などのメッセージが掲げられた。

 クラブ、サポーターが一体となって残留を求めている。それでも柳沢は「いままで手助けしてくれた人たちの気持ちや、いろいろなことを含めて考えたい」と話すにとどめた。現時点で正式なオファーが来ているのは京都だけだが、「(他クラブの)話を聞いた上で判断したい」と、今後の見通しを語った。

 一時は引退も考えた男の決意は固まっているが、「いまは天皇杯に集中したい」。チームを優勝に導き、有終の美を飾るつもりだ。
(千葉友寛)

★J1王者を追い詰めた、石橋監督「戦えること証明」
 J1王者をあと一歩まで追い詰めた。JFLのホンダFCが鹿島相手に延長戦の末に0-1惜敗。後半37分にMF糸数が2度目の警告で退場となるも、豊富な運動量と組織的なサッカーで互角に渡り合い、カウンターから何度も鹿島ゴールを脅かした。

 J2東京V、J1の柏、名古屋を破り、JFL勢として04年度の草津(現J2)以来となる8強進出の快進撃もついにストップ。しかし石橋監督は「自分たちがやってることを信じてやれば、戦えるということを証明できた。ひたむきにやることで、リーグのカテゴリーの壁が高くはないと感じることができたことが財産」と胸を張った。

★内田苦戦に反省、岩政「決勝行く」
 日本代表の大熊コーチ、加藤GKコーチ、U-22日本代表の井原コーチが鹿島-ホンダFC戦を視察。来年1月の日本代表候補合宿に招集されたFW田代、DF岩政、DF内田らのコンディションをチェックした。状態が悪いピッチに苦しんだ内田は、「苦戦の要因は芝と、相手が下のカテゴリーだから勝って当然という雰囲気だったところ」と反省。完封に貢献した岩政は、「まだ元日に試合をしたことがないので、今年は決勝までいきたい。オフはあきらめてしっかり調整したい」と前向きに語った。

移籍志願・柳沢が鹿島救う4強弾

<鹿島・ホンダFC>延長後半5分、ゴールを決める柳沢(左)。スタンドには残留を願う横断幕が掲げられた
 天皇杯準々決勝2試合が22日に行われ、今季J1王者の鹿島がJFLのホンダFCを延長戦の末に破り、2年連続のベスト4進出を決めた。格下相手に苦戦したが、途中出場のFW柳沢敦(30)が延長後半5分に決勝ゴール。クラブに移籍志願したことを受け、スタンドではサポーターが残留を嘆願する横断幕を掲げていただけに、柳沢にとっては複雑な決勝弾となった。なお、G大阪も清水に延長戦で1―0と競り勝ち、こちらも2年連続の4強入りを決めた。
 移籍問題に揺れるFW柳沢が、チームを2年連続のベスト4に導く決勝弾を決めた。延長後半5分だ。MF本山がFW興梠へスルーパスを出した瞬間、柳沢はエリア内に進入。興梠からのヒールパスをドンピシャのタイミングで受けて相手GKと1対1になると、最後は右足で落ち着いてゴール右隅に流し込んだ。「モト(本山)からのいいパスと、慎三(興梠)のいい落としで、いい流れで取れたゴールだと思う」。8日に行われた5回戦の甲府戦に続く2試合連続での延長決勝弾を柳沢は笑顔で振り返った。

 あらゆる気持ちが入り交じった中での試合だった。19日には出場機会が減ったことなどを理由に「選手としても人間としても、より成長していくことが必要」とクラブに移籍を志願したことを告白した。96年にプロ入りして以来、イタリアに活躍の場を求めた以外、国内では鹿島一筋でプレーするミスターアントラーズ。MF小笠原も「冗談でしょ、きっと」と話すなど、チームには激震が走っていた。

 試合前日には、宿泊先のホテルでオリヴェイラ監督と直接会談。「サポートしてほしい」と、あらためて慰留された。また、この日のスタンドには「永遠に俺(おれ)達の宝。いつまでもどこまでも共に俺達と戦おう」「頼むから残ってくれ」――といった、残留を嘆願するサポーターの横断幕がいくつも掲げられた。

 それだけに、サポーターの目の前でゴールを決めた柳沢自身も「しっかり受け止めている。クラブへの愛は人一倍強いと感じている。僕自身もクラブとサポーターに対する思いはある」と複雑な思いを吐露。その一方で「選手として今後を考える必要がある」とも話すなど、その胸中は揺れに揺れている。

 クラブ側は、大東社長を筆頭に全力で慰留する構えだが、柳沢は「今は天皇杯に集中したい。あと2試合なんで、体調もメンタル面もしっかり準備を整えてやっていきたい」と天皇杯が終わるまでは移籍話を封印する考え。残留か移籍か。苦しい胸の内を隠しながら、柳沢は残る2試合のピッチに立つ覚悟だ。
[ 2007年12月23日付 紙面記事 ]

田代絶好機外した…無念の途中交代
 【鹿島1―0ホンダFC】鹿島の日本代表FW田代はマルキーニョスと2トップを組んで先発出場したが、不発に終わった。前半43分にはMF小笠原の右クロスから絶好のチャンスを得たが、ヘディングシュートは枠をとらえられなかった。8日の甲府戦に続くゴールはならず、後半27分に交代。試合後も「勝てたから良かったけど」と歯切れが悪かった。
[ 2007年12月23日付 紙面記事 ]

岩政&大岩 2枚岩で快進撃止めた

<鹿島・ホンダFC>後半、ホンダFC・吉村(左)のパスをクリアしようと、飛び込む岩政
Photo By 共同

 【鹿島1―0ホンダFC】鹿島DF岩政は大岩との“2枚岩コンビ”で相手攻撃陣をシャットアウトし「チーム状態が悪くても失点しないリズムがある」と胸を張った。日本代表候補に選出されたため、チームが決勝に進出するとオフは激減するが「去年は準決勝で負けた。僕はまだ、元日のピッチに立ったことがない。オフをあきらめていい調整をしたい」と今季の2冠達成に意欲を見せていた。
[ 2007年12月23日付 紙面記事 ]

迷う柳沢が決勝ゴール…天皇杯第12日

後半44分、途中出場の柳沢(右から3人目)は、残留を願う横断幕の前でドリブル突破
 ◆天皇杯第12日 鹿島1―0ホンダFC(22日、ユアテックススタジアム仙台)  FW柳沢敦(30)が、2試合連続決勝ゴールで鹿島を4強に導いた。後半27分からピッチに立ち、延長後半5分、FW興梠の落としたボールを右足インサイドでゴール右隅へ。「いい流れからのゴールだった。苦しんだけど、何とか勝ちをものにできてよかった」大苦戦の末、公式戦10連勝を決める得点に笑顔を見せた。

 移籍志願が明るみに出てから初めての試合。スタンドには「残留」を願う横断幕が20個近く掲げられた。21日には、オリヴェイラ監督からも直接慰留された。「サポーター、クラブへの愛情は人一倍ある。でも、選手としてこれからを考えないといけない」と訴えた。

 ◆鹿島・増田も迷う 大分、J2仙台など5クラブから獲得オファーを受けているMF増田が21日夜にオリヴェイラ監督から説得されたことを22日、明かした。「他のチームに行くと後悔することになるぞ」などと伝えられ「必要ないと言われれば簡単に出て行けた。でも、これで難しくなった」とポツリ。これまでは移籍の姿勢を貫いていたが、残留も視野に入れながら、「早く結論を出したい」と話した。
(2007年12月23日11時01分  スポーツ報知)

天皇杯 準々決勝 鹿島苦しんで4強
2007/12/23(日) 本紙朝刊 スポーツ A版 13頁
 サッカーの第87回天皇杯全日本選手権(日本サッカー協会、Jリーグ主催、共同通信社、NHK、茨城新聞社共催)は22日、ユアテックスタジアム仙台などで準々決勝の2試合を行い、Jリーグ1部(J1)の鹿島とG大阪がともに2大会連続で4強入りを決めた。
 J1王者の鹿島は日本フットボールリーグ(JFL)のホンダFCに1-0で辛勝。延長後半に柳沢が貴重なゴールを決めた。G大阪も清水に延長戦で1-0と競り勝った。
 準々決勝の残り2試合、愛媛-川崎、FC東京-広島は23日に行われる。

鹿島1-0ホンダFC 鹿島、延長戦制す
 【評】鹿島は0-0の延長後半5分、ドリブルで中へ攻め込んだ本山の縦パスを興梠がつなぎ、最後は途中出場の柳沢がこの試合唯一のゴールを右隅に決めた。
 鹿島は序盤からホンダFCの激しい当たりに苦しめられたが、相手が退場者を出した後半途中から主導権を握った。ホンダFCは動きの量とチームプレーで健闘した。試合は緊迫した攻防になった。

柳沢、2戦連続決勝G 移籍話封印 制覇に全力
 「柳沢移籍 絶対反対」「ヤナギ、アントラーズ好きか?」「いつまでもどこまでも共に 俺おれたちのヤナギ」。移籍問題の渦中にあるFW柳沢敦に対し、残留を願うサポーターからのメッセージが書かれた約20本の横断幕が掲げられたスタジアム。そして、途中出場する前からの度重なる「ヤナギサワコール」。その期待に、鹿島の背番号13が2試合連続となる決勝ゴールで応えた。
 鹿島は格下と見られたホンダFCを相手に苦戦を強いられた。「相手の組織的な戦いが目立っていて、苦しいなと思っていた」とベンチで見ていた柳沢の出番は後半27分から。「ラインが高かったのでDFの裏をという意識を持って入った」と田代に代わってピッチに飛び出した。
 「中に入るとそう簡単にはいかなかった。相手のリズムだった」と90分間では勝負を付けられなかったが、狙いは変わらなかった。相手が退場者を出して 10人になったこともあり、ようやくボールが回り始めた延長後半5分。本山がドリブルで仕掛けた後のスルーパスに柳沢と興梠が反応。興梠がヒールで落としたところをキッチリ右足でゴールへ流し込んだ。「流れの中でしっかりとボールが来て、(興梠)慎三も簡単に落とした。モトも含めて素晴らしい流れだった」と、柳沢らしく決勝点よりもチームメートをたたえた。
 オズワルド・オリベイラ監督とは試合前までに話をして、「残ってほしい」と慰留された。「鹿島への愛情、サポーターへの気持ちは僕自身、人一倍強いと思っている」と話しながらも、「選手としてこれからを考えなくてはいけない」と今後については、いまだ白紙であることを強調した。試合後も続いた「ヤナギサワコール」に背番号13は何を思ったのか。「今は天皇杯に集中して一戦一戦勝っていきたい」と移籍話を封印し、天皇杯制覇に全力を傾けることを誓った。

渦中の柳沢一色かと思いきや、スポニチは田代と岩政にもスポット。
まさに代表効果である。
とはいえ、柳沢主将の去就が気になるのは誰にとっても同じ事。
このゴールとは無関係にクラブに於けるポジションと責任を考慮すれば、答えは自ずから導き出されるであろう。


ホンダFC戦コメント・レビュー

2007年12月23日 | Weblog

鹿島アントラーズ  :監督  <試合終了>
JFL相手に苦戦したと見られるかもしれないが、私はそうは思っていない。120分を通じてゲームを支配していたのはこちらで、相手は支配された中でチャンスを作るということができていた。Honda FCは自分たちがやろうとしていたことができていたと思う。そこを評価すべき。それに、J1を2チーム破って、ここまで上がってきたチームなのだから、手ごわくて当然だと思う。柳沢は素晴らしいパフォーマンスを見せてくれた。前回(天皇杯5回戦の甲府戦)もそうだが、出たときに能力と経験をしっかりといかしてくれる。

【第87回天皇杯準々決勝 鹿島 vs Honda FC】オズワルド オリヴェイラ監督(鹿島)記者会見コメント [ J's GOAL ]
12月22日(土) 第87回天皇杯準々決勝
鹿島 1 - 0 Honda FC (15:04/ユアスタ/8,573人)
得点者:110' 柳沢 敦(鹿島)
●オズワルド オリヴェイラ監督(鹿島):
Q:今日は自分たちのリズムが作れない時間帯が多かったが?
「私自身、Honda FCだから格下とは見ていない。一般的にはJFLだから格下だと言われるかもしれないが、内容は組織的だった。が、我々がゲームを支配されたところまではいっていない。120分で考えた時、自分たちのペースで試合を進められた。一般論では格下に苦戦といわれるかもしれないが、サッカーは相手があってのもの。相手も自分たちの力を出そうとしていた」
Q:柳沢のプレーについての評価は?
「非常に素晴らしいパフォーマンスだった。前の試合もそうだったが。彼は試合に入るたび、頭から出る時もそうだが、能力や経験を生かしてくれる。今日もそういう才能を見せてくれた」
Q:相手がコンパクトにしてきて、鹿島が強引に1対1を仕掛けてボールを奪われ、ピンチを招くシーンがかなりあったが?
「あなたの見方と私の見方は違っている。週明けから私は『相手を格下だと見下さずに、自分たちのサッカーをやりつづけることが大事だ』と選手たちに話してきた。この試合の中でも見下した様子は見受けられなかった。試合をやる前に、相手がここまでに勝ってきたチームを考えてほしい。東京V、柏、名古屋に勝っているのだから、簡単ではない。Honda FCの組織力、全員が同じ意識でやることを評価しなければいけない。でも試合を見れば、明らかに主導権がどちらにあったか分かると思います」
Q:延長に入る前の指示は?
「当然、指示は出している。両サイドバックを高い位置にいかせた。サイドが数的有利になれば相手を崩せるし、2対1を作れるから。それと小笠原を中央に置いて、ボールを左右に散らすようにした。それが試合の中でうまくいき、得点の場面も生まれた。相手はあの時点では数的不利だったから、サイドをいかせると思っていたし、うまくいった」
Q:試合感覚が空いてチームマネージメントが難しかったと思うが?
「幸いなことに、アントラーズの選手たちの意識の持続は素晴らしい。タイトルを取り、祝勝会があったり、イベントも多数あった。それで気持ちが緩んで、練習の質が下がる危険性もあった。集中が欠ければケガをしたりする危険性もあると話したところ、すごくいい反応があった。選手たちに感謝の言葉を言いたいし、敬意を表したいと思う。選手たちの意識がすごく高くて、私自身、驚きと感謝の気持ちを持っている。この2週間もそれを維持してきた。私は素晴らしい選手を抱えているんだなと改めて思っている」
Q:交代枠3人のうち、柳沢を一番最初に使った理由は?
「柳沢の特徴は機動性、スペースを見つけ、スペースを使うことのうまさ、そしてクレバーさだ。あの時間帯、田代の動き出しの質が下がってきていたし、柳沢を入れて質を上げたかったし、スピードも生かしたかった」
以上

【第87回天皇杯準々決勝 鹿島 vs Honda FC】試合終了後の各選手コメント [ J's GOAL ]
●青木 剛選手(鹿島):
「得点の時間帯はスペースも空いてきていたので、いけるという感じは多少あった。正直、きつい試合だったけど、まずは後ろがゼロでしっかり抑えてチャンスを生かそうと思っていた。相手の武器であるカウンターを出されるのだけは嫌だったので気を付けていた。相手は運動量があったし、前に来られた場面もあったけが何とか抑えることができた。Jリーグのチームを3回倒してきて、勢いもあったし、サッカー自体もいいサッカーをしていた。彼らは失うものもなかった。ホントに一発勝負のトーナメントに勝てたという感じ。あと2つなんで優勝を目指して頑張りたい」
●柳沢 敦選手(鹿島):
「(決勝まで)残り2試合なので、そっちに切り替えたい。
(後半途中に入った時?)相手のラインが非常に高かったので、いい形でボールを奪って中盤でいい形でボールを持てればチャンスになると思っていた。でも実際に中に入るととそう簡単にはいかなかった。10人になる前はちょっとバタバタしている時間帯があった。奪ってからチャンスを狙うつもりで行っていて、全てに力をかけすぎて相手の逆襲を食らっていた。相手のチャンスになっていることが多かった。10人になった後、やっと落ち着けたけど、11人でも落ち着いてボールを回せていればよかった。
(監督の期待?)ピッチに送り出してもらったし、僕の仕事は得点だけじゃない。守備とか戦術とかチームとしてやるべきことをやるようにと思って入った。今日は点を取ったけど、自分の動きとしてはあんまり良くはなかった。
(難しいゴールシーン?)流れの中でスムーズにいけて、しっかりとボールも来た。(興梠)慎三も簡単にやって難しい落としを正確に出してくれたし、モト(本山)も含めて素晴らしい流れだった。シュートも確実に決められてよかったと思います。

(今日の(移籍を引き止める)サポーターの横断幕?)鹿島への愛情、クラブへの愛情、サポーターへの気持ちは人一倍強いつもり。でも選手として考えていかないといけない部分もある。選手としての判断をしたい。監督とも昨日、少し話して、僕自身も監督のことを人間的にも監督としても尊敬している。一緒にやれれば損をすることはない。いろんなことを含めて今後のことを考えたい。監督も僕にサポートして欲しいと言ってもらえた。いろんなことを含めて考える必要がある。でもまずは天皇杯もあるし、集中したい」
●小笠原満男選手(鹿島):
(こういう試合に勝ったというのはチームが強くなった証拠?)じゃないですか。相手も一生懸命やってるのが伝わってきた」
●岩政大樹選手(鹿島):
「相手が予想以上にいいチームだった。ウチももっと走れた。しょうがないですね。トーナメントだし、負けないように考えてやった。リスクを抑えて失点だけはできないと思った。優勝したチームだしもっとピシッと勝たなきゃいけないという思いもある。相手のことより、ウチも良くなかった。浦和やG大阪が相手の時のように入っていたら・・・という思いもある。チームを見つめ直す必要があると思う。まあ、人間だし、浮き沈みはありますけど」

【第87回天皇杯準々決勝 鹿島 vs Honda FC】レポート:組織的守備のHonda FCに大苦戦を強いられるも、柳沢の決勝弾で4強進出を決めた鹿島。 [ J's GOAL ]
12月22日(土) 第87回天皇杯準々決勝
鹿島 1 - 0 Honda FC (15:04/ユアスタ/8,573人)
得点者:110' 柳沢 敦(鹿島)

 J1王者の鹿島アントラーズとJFL通年5位のHonda FC。看板だけ見れば、明らかに鹿島の方が優位なはずだった。しかし「組織的な部分が成熟していて、運動量が多い。厳しい相手だ」オズワルドオリヴェイラ監督が試合前に語っていた通り、Honda FCは前線からの厳しいプレスで応戦してきた。ボールポゼッションでは上回りながらも、J1王者は勝負を決められない。12月8日のヴァンフォーレ甲府戦に続く2試合連続延長戦突入を余儀なくされる中、去就問題の渦中にある柳沢敦がついに均衡を破った。

 本山雅志のスルーパスに反応した興梠慎三がヒールで流したところに飛び込んだ30歳のストライカーは、相手GKの位置をよく見ながらシュートを決めた。この日は試合前から鹿島残留を願うサポーターの横断幕がスタンドのあちこちに掲げられるなど、柳沢自身、心中穏やかな状況ではなかっただろう。それでも彼はあくまで試合に集中し、ゴールという結果でサポーターへの感謝を表した。ベテランFWの2戦連発で、鹿島は11冠目達成へまた一歩近づいた。

 2001年元旦以来、7年ぶりの天皇杯タイトル奪還を狙う鹿島。22日15時から仙台・ユアスタ行われた準々決勝の相手はHonda FC。3回戦で東京ヴェルディ1969、4回戦で柏レイソル、5回戦で名古屋グランパスエイトを撃破してきたチームである。気温5.5度の肌寒さだったが、興味深い一戦とあって8000人以上の観衆がスタジアムに集まった。
 今季J1チャンピオンに取りこぼしは許されない。オズワルドオリヴェイラ監督も現状でのベストといえる11人をピッチに送り出した。一方のHonda FCも予想通りの4-4-2。スピードある鈴木弘大(11番)と高さのある新田純也(9番)の2トップの動きに注目が集まった。

 Honda FCは立ち上がりから組織的守備で鹿島に立ち向かった。彼らの豊富な運動量、球際の厳しさ、寄せの素早さは試合前の予想をはるかに超えていた。鹿島の岩政大樹「考えていた以上にいいチームだった」と驚きを口にしていた。徹底した守りにあい、鹿島は思うようにリズムを作れない。「個人個人の技術や判断のスピードが違った」とHonda FCの石橋眞和監督はコメントしていたが、それだけでは勝利に直結しないものサッカーである。鹿島はスムーズにボールを回せず、決定機も作れない。前半のビッグチャンスは小笠原満男のFKに大岩剛、田代有三が飛び込んだ30分と42分の場面のみ。パスが来ないマルキーニョスも苛立ちを隠せなかった。

 後半に入っても鹿島は大きく流れを変えられない。時には逆襲を食らい、新田や土屋貴啓(16番)に決定的なシュートを打たれる場面さえあった。厳しい展開を強いられるチームを外から眺めていた柳沢「相手のラインが非常に高かったので、いい形でボールを奪って、中盤がいい形でボールを持てればチャンスになる」と考えていたという。
 その彼が、疲れの見える田代に代わって後半27分に登場。マルキーニョスと絡みながら相手守備陣を引っ張ろうとする。そして、流れが微妙に鹿島に傾きつつあった37分、Honda FCのボランチ・糸数昌太(18番)が2枚目の警告を受けて退場。これで彼らは前線からのプレスにいけなくなり、自陣に引いて守らざるを得なくなる。「糸数の退場が響いてしまった」と石橋監督も試合後、悔しそうに話していたが、Honda FCにとっては痛すぎるアクシデントだった。

 これを機に、鹿島はようやく落ち着いてボールを持てるようになる。90分間では勝負を決められなかったが、延長に入ってからは数的優位の状況を生かしながら繰り返し攻撃を仕掛けた。オズワルドオリヴェイラ監督も「延長に入る前にサイドで2対1の状況を作って崩せと指示をした。さらに小笠原を中央に置いてボールを左右に散らすようにした」と話したが、まさに狙い通りの崩しが多くなる。試合開始直後から走り続けてきた、タフなHonda FCの選手たちといえども、もはや体力の限界を超えてしまったようだ。

 延長後半5分の柳沢の決勝弾はその延長線上で生まれた。本山がスルーパスを出した瞬間の柳沢と興梠の飛び出しの鋭さ、ペナルティエリア内で交差する動きは見る者を唸らせるハイレベルなものだった。「スムーズに崩せた。慎三も簡単にやって難しい落としを僕にくれたし、モト(本山)も含めて素晴らしい流れだった。得点できてよかった」柳沢もさまざまな雑音を封じるかのように、清々しい笑顔を見せていた。

 1-0という結果ではあったが、やはり鹿島は勝つべくして勝ったといえる。1点を奪うまでに時間がかかったものの、岩政や大岩を軸とした守備陣は決して慌てることがなかった。落ち着いた守りがあったからこそ、チーム全体が焦れることなく、最後の最後に勝利を引き寄せることができた。安定感ある守備が今季終盤戦の連勝の原動力になっていることを忘れてはいけない。この調子であと2つ勝ちきり、今季2冠を果たしたい。

 対するHonda FCの大健闘も賞賛に値する。彼らの厳しい寄せ、出足の鋭さ、セカンドボールを拾い続ける献身的な姿勢はJリーグのチームでも滅多にお目にかかれないものだった。もしもこのチームに決め手を持った選手がいれば、鹿島を倒していた可能性も大いにあった。石橋監督も「我々の飽くなき姿勢は評価されるべき」と胸を張っていたが、本当に8強で負けてしまったのが惜しいくらいの好チームだった。今回の彼らは天皇杯という大会の醍醐味を存分に示してくれたといえる。
以上
2007.12.23 Reported by 元川悦子

ホンダFCは強かった。
柏・名古屋を破っただけのことはある。
が、我等の方がそれ以上に強かっただけである。