鹿島アントラーズ原理主義

愛する鹿島アントラーズについて、屈折した意見を述べていく場です。

甲府戦報道など

2007年05月27日 | Weblog

鹿島FW佐々木うれし痛しプロ初弾/J1

後半31分、Jリーグ初ゴールを決めた鹿島FW佐々木竜太はガッツポーズ
<J1:鹿島2-0甲府>◇13節◇26日◇カシマ
 格好よくポーズを決めたのは一瞬だった。佐々木竜太はプロ初ゴールの歓喜を、ジュニアユースから慣れ親しんだ鹿島のエンブレムに口づけをして表した。だがその直後、DF岩政に引き倒された。次々と残りの選手がのしかかる。ヒーローの姿は影も形も見えない。カズのような独り舞台には、させてもらえなかった。

 「立って喜んでいたら倒された。痛かったです」と初々しい。ワンチャンスをものにした。途中出場から10分後の後半31分。MF野沢の右クロスに対し、ニアで右サイドボレーで合わせた。「自分は高さもスピードもない。ゴール前が勝負ですから」

 昨年の武者修行で嗅覚(きゅうかく)に磨きがかかった。10月からJAPANサッカーカレッジ(新潟)に3カ月のレンタル移籍。練習着を自ら洗濯したり、J1新潟の試合日には、会場で手伝いも経験した。いろいろな意味でハングリーになり、一瞬のチャンスを逃さなかった。

 アイドルはカズではない。「テレビで見ていたのは満男さん(小笠原)とかですね」。地元出身でユース昇格はかなわなかったが、鹿島学園で成長し、トップにたどり着いた。「結果を出し続けたい」。愛着あるクラブのために、ゴールを積み重ねていくつもりだ。【広重竜太郎】[2007年5月27日8時55分 紙面から]

鹿島・野沢&曽ケ端が仕事きっちり…オシム監督にアピール
 J1第13節第1日(26日、鹿島2-0甲府、カシマスタジアム)5月を無敗(公式戦4勝2分け)で乗り切った好調・鹿島。MF野沢が2アシスト、GK曽ケ端は好セーブして公式戦2戦連続完封。攻守の要がきっちり仕事を果たして甲府に2-0勝利だ。
 「危ない場面は前半の1度だけ。他は守備範囲内だった。球際の激しさだったり、気持ちが出ているプレーが多くなってきた。それが結果につながっていると思う」
 サポーターの声援を背に守護神は胸を張った。

 日本代表のオシム監督も2人に熱視線を注ぐ。7月のアジア杯に向け、日本代表候補は予防接種を受けるよう通達されているが、野沢と曽ケ端も連絡を受けていたことが判明した。27日のキリン杯メンバー発表を前に、自宅テレビで各試合をチェックしていた指揮官に最後の猛アピールだ。

 左ひざ内側側副じん帯損から復帰して1カ月半の野沢「代表? まだ全然走れていないからね」と控えめに話したが、本来のキレは戻りつつある。結果は出した。あとは朗報を待つだけだ。(千葉友寛)

鹿島・19歳佐々木がプロ初ゴール

<鹿島・甲府>後半31分、チーム2点目のゴールを決めた鹿島・佐々木(左)
Photo By 共同

 【鹿島2―0甲府】鹿島の5月無敗を決定づけたのはプロ2年目の19歳、FW佐々木だった。1―0の後半31分、MF野沢の右クロスに反応してニアサイドに走り込み、右足で合わせた。「拓さん(野沢)がボールを持った瞬間、来ると思った。いいボールを出してもらって感謝しています」。まだあどけなさが残る表情で、プロ初得点を振り返った。

 地元・茨城の出身で、ジュニアユースまで鹿島でプレーした。ユースに上がれず「ショックだった」が、悔しさをバネに鹿島学園高を高校選手権ベスト8にけん引。再び鹿島入りを果たした。「(初ゴールまで)長かった。この調子で頑張ります」と話した。今季初めて先発から外国人を外したオリベイラ監督も「中盤の機能性が高まった」と評価。開幕5試合勝利なしだったが、5月を5勝2分けで終え、反攻の準備は整った。
 
[ 2007年05月27日付 紙面記事 ]

【J1:第13節】鹿島 vs 甲府:オズワルドオリヴェイラ監督(鹿島)記者会見コメント [ J's GOAL ]
5月26日(土) 2007 J1リーグ戦 第13節
鹿島 2 - 0 甲府 (16:03/カシマ/10,081人)
得点者:'28 岩政大樹(鹿島)、'76 佐々木竜太(鹿島)

●オズワルドオリヴェイラ監督(鹿島):
Q:理想的な展開で試合を運んだが、決定機を相手に作られた。チームの課題はどこか?
「正直、彼らにチャンスがあったことは間違いない。甲府はJリーグの中で自分たちの色を持ったチーム。ショートパスを主体とした組み立てで、相手をサイドで食いつかせて、サイドから展開したり、サイドチェンジからの攻めを得意としている。それが特徴だ。Jでは珍しいチームといえる。その相手にうちがどう対応するかを徹底した。カップ戦でもゲームプランを明確にして、どう相手を抑えるかを考えた。前回はうまく機能したし、今回もそうだった。それでも90分完璧に抑えるのは難しい。そのために曽ヶ端がセーブする役割を担っているのだ。
 最近失点が少なくなっているが、私にとってはFWがファーストDFで、GKも攻撃陣の1人だ。攻撃と守備の2つの要素が全ての選手に求められる。前がしっかり守ってくれれば中盤もラクに攻められるし、中盤が守備の意識を高くしていれば後ろのディフェンス陣もボールを奪いやすくなる。今はチームとしての連動性、守備の機能性がある。そんなチーム全体を称えたい。
 他の試合でも機能したのに勝てなかったこともあった。違うのは決定機をモノにしたかどうか。チャンスはしっかり決めていくことは大事。今回もセットプレーと流れの中から1点ずつ取れた。流れの中からの得点を奪った佐々木に関しては、1つの自分へのご褒美じゃないか。育てながら勝つために自分は招聘されたのだから。1つ1つを乗り越える積み重ねからああいう選手が出てくる。必ず若い人が台頭し、将来的に素晴らしい選手になる。佐々木のみならず、2人、3人、4人と育ってくることを期待したい」

Q:FW陣にケガが多いので、”おはらい”をした方がいいのではないか? その興梠を後半まで引っ張った理由は?
「おはらいをするというよりも、確かに今は柳沢が骨折し、マルキーニョスは筋肉系のケガをしている。が、マルキーニョスは次に出ることができる。興梠も筋肉のケガじゃない。本人も大丈夫といったから使ったし、彼を代えたのは運動量が落ちて精彩を欠いてきたからだ。動きがよければ最後まで使ったと思う。2週間の中断の間に攻撃陣も復帰してくると思う」
以上

【J1:第13節】鹿島 vs 甲府:試合終了後の各選手コメント [ J's GOAL ]
●本山雅志選手(鹿島)
Q:強い頃の鹿島のような試合だったのでは?
「確かに。剛さん(大岩)とか、DFのメンバーが頑張ってくれているのもあると思うけれど、監督の指示が浸透してきた部分はある。
甲府対策としては、茂原のところと右サイドの杉山のところが前回と違ったんで、そこに気をつけた。左サイドの茂原はリズムを作ってくるので、かなり警戒した。今日はホームだったし、前からプレスをかけようと思った。前半は手こずったけど、中後、青木、拓(野沢)がバランスを取ってくれたからやりやすかった」

Q:2点目の起点になったプレーについて
「チームとして前からプレスに行っていて、クリアボールがこぼれてきたんで、拓のところに出しただけ。佐々木がJ初ゴールを挙げたけど、もともと得点能力のある選手。自信をつけていってくれるはず。5月は無敗だったが、少しずつチームがいい方向へ行っている証拠だと思う」
●青木剛選手(鹿島)
「この前の試合(5/23のナビスコカップ)も無失点で3点が奪えて、みんな気持ちの中で自信があった。今月負けなしだし、気持ち的にも充実している。
竜太(佐々木)は得点感覚が抜群にあって、練習試合でも3点4点を取っている選手なんで、結果を出してくれてうれしかった。苦しい状況での2点目だったんでよかった」

Q:甲府の茂原対策は?
「高校の時はあんなドリブラーじゃなかった。でもセンスの塊で天才だった。今はサイドに張ってドリブラー的な仕事をしている。僕も負けたくはなかった。1点先制したし、同点弾を許さないように気をつけた。茂原さんを起点に試合を運んでくることは分かっていたんで、キープされるのは仕方ないけど、中に入ってきたボールのケアを大事にした。大樹さん(岩政)や剛さんが中を固めていたのが大きかった」
●岩政大樹選手(鹿島)
「1点目は、ボールが来た瞬間に駆け引きでマークを外していて、タイミングはバッチリだった。シュートを打った瞬間に入ったと思った。まだ守備面で修正が必要な部分もあるけど、2-0というスコアはいいし、2週間空く前にいい試合ができたと思う」
Q:ナビスコカップ予選リーグをグループ1位で通過した勢いがあったのでは?
「それだけじゃない。今月は5勝2分で、チーム状態は確実に上がってきている。今日も勝てるという自信を持っていたし、ハードワークをしたから勝てた」
●佐々木竜太選手(鹿島)
「ゴールは正直、打った時はよく分からなくて、気がついたらゴールに入っていた。拓さん(野沢)がボールを持った時、いいボールが入ってくると思って、相手の視野から消える動きをした。小中学校の時にお世話になったクラブだし、感謝の気持ちを込めてエンブレムにキスをした。拓さんのところに走ったのは、ゴールが出し手のおかげだと思ったから。その後、普通に立って喜んでいたら、大樹さんに倒されて、みんなが乗ってきたんで重かった。自分は高さやスピードでは他のFWにかなわないんで、ゴールを取ることで勝負したい」

【J1:第13節 鹿島 vs 甲府 レポート】「常勝軍団」と呼ばれた頃のような老獪さで鹿島が甲府を撃破。5月無敗で中断へ [ J's GOAL ]
5月26日(土) 2007 J1リーグ戦 第13節
鹿島 2 - 0 甲府 (16:03/カシマ/10,081人)
得点者:'28 岩政大樹(鹿島)、'76 佐々木竜太(鹿島)

「強かった頃のような試合運び? 確かに。(大岩)剛さんとかDFのメンバーが頑張ってくれているのもあるけど、監督の指示が浸透してきた部分はある」と、2点目の起点となった本山雅志も笑顔を見せた。水曜日に敵地で下したヴァンフォーレ甲府を、今度はホームに迎えて2-0で撃破したのだから、選手たちの言葉も滑らかになって当然だろう。これで5月はリーグ戦・カップ戦含めて5勝2分と無敗。順位も暫定9位まで上がり、いよいよ鹿島の巻き返しが本格化してきた。

 今週末でJ1は最初の中断期間に入る。第12節終了時点で10位の鹿島も14位の甲府も、1つでも順位を上げておきたいところだ。
 鹿島はこの日、エース・マルキーニョスが右ハムストリング肉離れで全治2週間と診断され、試合に出場できなくなった。そこでオズワルド オリヴェイラ監督は興梠慎三を先発FWに起用。U-22日本代表候補に選ばれた若武者に大きな期待を寄せた。基本布陣は従来通りの4-4-2だが、今回は甲府のキーマン・茂原岳人を消すために2人がかりでマークする作戦を取った。

 一方の甲府は23日のゲームからFW3人をそっくり入れ替えた。今回は右に大西容平、真ん中に山崎光太郎、左に茂原という配置だ。負傷離脱していた杉山新も前節から復帰、右サイドバックで先発した。
 甲府が細かいパス回しと豊富な運動量で攻撃を組み立て、鹿島が引き気味に対峙しカウンターを狙う形が予想されたこの試合。案の定、甲府は序盤から飛ばし気味に来た。鹿島はうまくボールを支配できなかったが、20分に甲府のDF津田琢磨が負傷退場したのを機にリズムを取り戻す。大木武監督も「あの負傷は誤算」と苦い表情を浮かべていた。

 そして28分、鹿島はワンチャンスから先制点を奪う。中盤右寄りの位置から野沢拓也が蹴ったFKをドンぴしゃりのタイミングでヘッドしたのが岩政大樹だ。「シュートを打った瞬間から入ったと思った」と本人も確信したゴールで、彼らは1点をリードした。
 ビハインドを背負っても、甲府は攻撃の手を緩めなかった。前半終了間際にはゴール前に抜け出した山崎がGK曽ヶ端準と1対1になるが、残念ながらシュートは正面に飛んでしまう。「点が取れなくて何とかしなければいけない状況なのに責任を感じる」と山崎自身、大いに悔しがるビッグチャンスだった。

 迎えた後半。甲府はさらに前がかりになる。「エンジンを20~30%あげろ」という大木監督の指示に選手たちも呼応した。その原動力となったのが茂原だ。前半は左サイドに張り付いていることの多かった彼だが、後半は山崎、大西と頻繁にポジションチェンジをしながら攻撃の起点となった。彼がボールを持つたびに何かが起きそうな雰囲気だった。
 けれども、この猛攻を封じきれるのが今の鹿島である。「茂原さんに外でボールをキープされるのはしょうがない。大事なのは中に入ってきた時のケア。大樹さん(岩政)や剛さん(大岩)がしっかり中を固めていたのがよかった」と、茂原と同じ前橋育英高出身の青木剛は語った。確かにこの日の鹿島守備陣は鉄壁で、どこまでも相手の決定機を跳ね返し続けた。曽ヶ端の反応も素晴らしかった。圧巻だったのは後半20分。2列目から飛び出してきた大西のフリーのヘディングシュートをセーブした場面だ。これを決められていたら、試合はどうなっていたか分からなかっただけに、彼の働きには大きな価値があった。

 鹿島が勝負を決めたのは後半31分のカウンターによる2点目だった。貴重な決勝ゴールをもぎとったのは2年目の佐々木竜太。左のすねを打撲した興梠に代わった点取屋は、野沢からのクロスに絶妙の反応を見せ、右足を思い切り振りぬいたのだ。「自分はスピードや高さでは他のFWに勝てないから、点を取ることで勝負するしかない」と話す19歳のストライカーのJ1初ゴールで、鹿島は水曜日に続いて甲府を撃破した。

 これで5月は無敗。3~4月の不振から完全に抜け出し、鹿島は優勝候補の一角と言われるに相応しい強さを見せ始めた。しかも今回の甲府戦などは「相手に攻めさせて、手堅い守りで跳ね返し、大事なところで得点する」というかつての強い鹿島を彷彿させるような勝ち方だった。「ここ数試合、失点が少なくなってきたのは、DF陣だけではなくチーム全体が連動してきたから」オズワルド オリヴェイラ監督も太鼓判を押したが、守備の連動性向上が今の好調を支えている。
 非常にいい流れでJ1最初の中断に入る鹿島。次の6月9日の大分戦(@九石ド)には負傷中のマルキーニョスやファボンも戻ってくる。興梠のケガも癒えるはず。この勢いで一気に畳み掛けたいところだ。

 甲府の方はナビスコカップを含めて公式戦3試合連続無得点という苦境にあえいでいる。大木監督も選手たちも「何とかして点の取れる方法を見出さないといけない」と口をそろえる。昨季に比べるとボール回しや攻撃の組み立ては向上しているが、バレーという大黒柱がいなくなったことが今も重くのしかかっているようだ。キャプテンの石原が「今は自信を失わないことがいちばん大事。自分たちのサッカーを見つめ直すところからもう1回始めたい」と言うように、今はとにかく前向きさを失わないことが肝要だろう。決して内容は悪くないのだから。以上2007.05.26 Reported by 元川悦子

無敗で終えた五月であるが、その裏には戦術の浸透があった。
本山の弁からも伝わるが、ここまで浸透に時間がかかってしまったのは相次ぐ怪我が要因である。
監督本人は若手選手育成を自らのタスクとして前向きなコメントを発してはいるが、結果を出せるようになった今だからこそそう言えるのである。
余裕のある展開がもっと多くあれば石神や船山に機会は多かろう。
サンスポだけがひねくれたように代表に絡めた記事を報じた。
日本代表は栄誉ではあるが、このどうでも良い時期に罰ゲームのようなフル代表に選手を出す必要は無い。
曽ケ端はともかく野沢が完全でないことなど素人目にも歴然である。
2010年にピッチに立つことは重要であるが、花試合に呼ばれるのは消耗以外の何者でもない。
諏訪攻めの高遠と同義である。