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鹿島アントラーズ原理主義

愛する鹿島アントラーズについて、屈折した意見を述べていく場です。

不屈の精神で、必死にもがきながら、永木は高い壁を乗り越えようとしている

2016年04月17日 | Weblog
【鹿島】“凱旋試合”で手応えを掴んだ永木に「今日は亮太のおかげ」とチームメイトも賛辞
広島由寛(サッカーダイジェスト)
2016年04月17日


安定感のあるプレーで攻守をつなぎ、「得点につながるプレーも2回あった」(永木)。


かつてのチームメイトと激しくやり合う。思い入れのある古巣との対戦でチームの勝利に貢献した永木は、レギュラー奪取に向けて着実に前進した。写真:徳原隆元

 キックオフ前の選手紹介で、アウェーの鹿島のメンバーを読み上げる湘南のスタジアムDJは、“6番”の時だけ、他の選手とは異なり、背番号を口にした後、ほんの少しだけ間を置いてから、「永木亮太」とその名をスタジアムに響かせた。

 場内からは、拍手が沸き起こる。まだピッチにその姿を現わしていない永木の耳には届かなかったが、そのことを伝えると、「嬉しいですね」と頬を緩ませた。

 永木にとって湘南は「思い入れのあるチーム」だ。特別指定でのプレーを経て、11年の加入以後、5シーズンを過ごした。そして今季、鹿島に新天地を求めたわけだが、思い出の詰まったShonan BMWスタジアム平塚での古巣との対戦となった今節、ボランチのレギュラーで、チームの大黒柱でもある小笠原満男が出場停止で欠場。その代役として、鹿島の石井正忠監督は、新戦力の永木を抜擢した。

 これまでリーグ戦では途中出場が続いていた永木が、“凱旋試合”で今季初めて先発の座を掴み取る。運命の巡り合わせを感じずにはいられないこのゲームで、背番号6はチームを勝利に導く活躍を見せた。

 報道陣から自身のプレーについて聞かれると、確かな手応えを口にした。

「全体的に悪くなかったかなと思う。サイドチェンジも意識してやっていて、攻撃の起点になる守備もできたし、得点につながるプレーも2回あった。そういうところは自信になります」

 序盤こそ、相手のカウンターを招くパスミスもあったが、時間の経過とともに落ち着きを取り戻し、的確にパスを捌きながら、安定感のあるプレーで攻守をつないでいく。

 そして、1-0で迎えた前半終了間際、右サイドから正確なクロスをゴール前に供給。これにカイオが反応してヘディングシュートを試みるも、ミートできず。しかし、左サイドに流れたボールを攻め上がっていた山本脩斗が折り返すと、相手のオウンゴールを誘い、チームは貴重な追加点を挙げた。

 さらに65分、ルーズボールの競り合いで身を挺してボールをキープした永木は、近くにいる遠藤康にパス。そこから金崎夢生とつながり、最後は土居聖真が勝負を決定づけるダメ押し点を右足で流し込んだ。

 決定的な仕事はなかった。得点もアシストも記録はつかないが、永木を起点にふたつのゴールが生まれたのは紛れもない事実だった。

 土居のチーム3点目をともに演出した遠藤は、永木のパフォーマンスについて次のように評価する。

「亮太は誰が見ても良い選手。攻撃ももちろん良かったですけど、守備の部分で、セカンド(ボール)の拾い方とか、球際は亮太の持ち味。それでだいぶチームが助かったので、今日は亮太のおかげでもあるかなと思います」


「能力の高い選手で、身体も気持ちも強い。必要な選手だと思っている」(石井監督)。


試合後のクールダウンの時には、湘南のゴール裏にも挨拶に。「サポーターもずっと応援してくれていた。感謝の気持ちを持って行きました」(永木)。写真:徳原隆元

 指揮官も永木には大きな期待を寄せている。

「ボールを出す能力やキックの精度は高く評価している。後はチームの戦術をもっと深めていってくれれば。非常に能力の高い選手で、身体も気持ちも強い。必要な選手だと思っている」

 今はまだ、小笠原、柴崎岳に次ぐボランチの三番手という位置付けだ。改めて言うまでもなく、今節は小笠原の出場停止を受けてのスタメンで、ポジションを奪ったわけではない。

 もっとも、それは永木本人が誰よりも理解しているはずで、「いつか監督のファーストチョイスになれるよう、しっかりやっていきたい」と表情を引き締める。厳しいレギュラー争いを覚悟して、鹿島行きを決めた。その固い決意は少しも揺らいでいないし、湘南戦での活躍に浮かれる様子もない。

 10日前のナビスコカップ第3節・名古屋戦では、チームは3-1で勝利するなか、先発で出場した永木は、前半のみで交代を命じられている。

「非常に悔しい気持ちしか残らなかった」

 その名古屋戦の4日後の前節・広島戦(○4-1)はベンチスタートとなり、終了間際に投入され、試合を終わらせるクローザー役を全うした。

 キャプテンを務め、不動のレギュラーだった湘南時代に比べれば、鹿島ではまだ絶対的な地位を確立できていない。アピールはまだまだ必要で、だからこそ今回の湘南戦で、「足の怪我で交代したのは残念」(永木)だった。

 ただ、ボランチの定位置奪取に向け、着実に一歩前進した。その足がかりを築けたのが古巣の湘南戦というのも、本人にとっては印象深い出来事だっただろう。

「これを機に、もっともっとリーグ戦の出場時間を伸ばしていきたいし、チームで欠かせない存在になっていきたい。一生懸命、頑張ります」

 不屈の精神で、必死にもがきながら、永木は高い壁を乗り越えようとしている。

取材・文:広島由寛(サッカーダイジェスト編集部)



チンチロリン


永木について綴るサッカーダイジェスト誌の広島氏である。
この特別な湘南との試合、永木のプレイは我らの目に焼き付いた。
ヤスのコメント、「亮太は誰が見ても良い選手。攻撃ももちろん良かったですけど、守備の部分で、セカンド(ボール)の拾い方とか、球際は亮太の持ち味。それでだいぶチームが助かったので、今日は亮太のおかげでもあるかなと思います」が言い表しておると思う。
能力は十分、次は実績と言えよう。
厳しいポジション争いは、永木自身も理解して臙脂のユニフォームに袖を通した。
岳・満男と争い、ピッチに立つ時間を増やしていくのだ。
期待しておる。


チンチロリン

リカバリー走にて回復

2016年04月17日 | Weblog
午前練習


湘南戦に出場した一部のメンバーはリカバリートレーニング、その他のメンバーは、ミニゲームを行いました。



チンチロリン


リカバリー走を行うメンバーである。
カイオ、曽ケ端、岳、西、源に植田の姿が写る。
昨日の湘南戦、大量得点に零封と完璧な展開であった。
植田と源のCBコンビは熟成され、曽ケ端との連携も良く、この先幾つものクリーンシートを達成してくれよう。
カイオはPKを取って貰えなかったところは誤審とも言え、不運であったが、攻撃の核として相手の脅威となっておる。
そして、岳と西は時折見せるボランチと右SBのポジションチェンジが目を惹いた。
この先、戦術のオプションとして取り込まれていくのであろう。
楽しみなタクティクスである。


チンチロリン

湘南戦報道

2016年04月17日 | Weblog
鹿島2位キープ 永木古巣戦で初先発/湘-鹿7節
[2016年4月16日18時49分]


前半、先制ゴールを決め飛行機ポーズでピッチを駆ける鹿島FW金崎(撮影・鈴木みどり)

<明治安田生命J1:湘南0-3鹿島>◇第1ステージ第7節◇16日◇BMWス

 鹿島が湘南を下し、2位をキープした。

 先制は前半20分、DF西の右クロスが流れたところに日本代表FW金崎が走り込み、胸で前に落としてから右足でゴール右に決めた。チーム単独トップの今季4点目で先制すると、オウンゴールで2点目を奪う。45分、DF山本が左から送ったパスが、クリアしようと滑り込んだ湘南DFの足に当たり、ゴールに吸い込まれた。

 「九州の方々に平穏な日々が戻りますように」との横断幕がサポーター席に掲げられた中、湘南も反撃したいところだったが、前半24分と後半8分にMF三竿がシュートを放った以外は、チャンスらしい好機をつくることが難しかった。

 すると20分、鹿島が追加点を奪う。ピッチ中央でMF遠藤がボールを奪い、右サイドのスペースへパスを出す。走って追いついた金崎が右足で中央にグラウンダーで送ると、FW土居が懸命に右足を伸ばしてコースを変え、ゴール左に流し込んだ。2戦連発の今季2点目でリードを広げた。

 鹿島は、前湘南のMF永木が移籍後初先発。後半27分にMF三竿と交代するまで、かつての本拠地で精力的に駆け回った。「三竿兄弟対決」も実現し、湘南の兄雄斗と健斗が同時にピッチにも立った。スコアは3-0で試合終了。鹿島が2連勝で2位を堅持した。

熊本出身の鹿島DF植田が完封演出!故郷思い涙
[2016年4月16日22時29分]


試合後のヒーローインタビューで熊本を思い涙する鹿島DF植田(撮影・鈴木みどり)

<明治安田生命J1:湘南0-3鹿島>◇第1ステージ第7節◇16日◇BMWス

 鹿島のU-23(23歳以下)日本代表DF植田直通(21)が、故郷に完封の白星を届けた。

 熊本県宇土市出身。左腕に喪章を巻き、キックオフ前に黙とうした湘南戦にフル出場し、3-0の勝利と2位キープに貢献した。

 試合後のインタビューでは「特別な思いがあった試合だと思いますが」と聞かれ、目頭を押さえて泣いた。「プレーで勇気づける? 僕には、それしかできない。頑張ります」と声を絞り出した。

 実家の家族や友人は無事だったが、この日午前1時すぎには震度6強の「本震」が起き、起床後にまた家族の安否確認などに追われた。試合前も「ずっとニュースを見ていました。故郷があんなことになって信じられない」。インタビューで涙を流したことについて聞かれると「(こらえるのは)無理でしたね。育ったところが、あんな風になって。衝撃を受けて、今すぐにでも行きたいと思った。鹿島側にも湘南側にも激励の横断幕があってグッときた」と思いを打ち明けた。

 その中で試合に集中し「絶対に勝ってやろうと思っていた」。クラブでは、まず第1ステージ優勝が最初の目標で、U-23代表では、組み合わせが決まったばかりのリオデジャネイロ五輪が控える。「できることがあれば何でもやりたいですけど、自分にはサッカーしかない。少しでも、見て元気になってもらえると信じて、鹿島でも五輪でも結果を出す。そうすれば熊本も日本も元気になると思いたい」と神妙に話した。

湘南・三竿、兄弟バースデー対決は弟に軍配「球際のところで負けていた」
 明治安田J1第1ステージ第7節最終日(16日、湘南0-3鹿島、BMW)この日、25歳の誕生日を迎えたDF三竿雄斗が悔しさを噛みしめた。U-23日本代表MFで弟の健斗のいる鹿島との対戦。弟も20歳の誕生日で、ともにピッチに立ったが、チームは3失点で敗れ4連敗。「球際のところで負けていた。誕生日は関係ない」と肩を落とした。

熊本・宇土市出身鹿島DF植田、喪章で完封に貢献
[2016年4月17日7時51分 紙面から]


湘南対鹿島 試合後、熊本を思い涙する鹿島DF植田(撮影・鈴木みどり)

<明治安田生命J1:湘南0-3鹿島>◇第1ステージ第7節◇16日◇BMWス

 鹿島のU-23(23歳以下)日本代表DF植田直通(21)が、涙の完封星を故郷に届けた。熊本・宇土市出身。喪章を巻き、黙とうした湘南戦を制した直後、インタビュアーの質問に対し10秒間、絶句。こみ上げて目頭を押さえたが、涙があふれた。声が出ない。「プレーで勇気づけようと思いましたか」と聞かれ、計30秒後に「はい。僕には…それしかできないので」と絞り出した。「(こらえるのは)無理でした。育った故郷が…信じられない。衝撃を受けたし、亡くなった方もたくさんいる」と神妙に話した。

 前夜の「本震」で、避難先の高台で車中泊を余儀なくされている家族の安否確認に、再び追われた。試合まで「ずっと見ていた」というテレビには、実家に近い宇土市役所が半壊した様子が映っていた。代表入りの報告で「何度も、あいさつに行った所。震源の益城町にも友達はいる。つらいです」と視線を落とした。

 「サッカーどころじゃなくても、僕にはサッカーしかない」と切り替えて試合を迎え、被災地への横断幕に「グッときて」完封の力になった。U-23代表ではリオ五輪が控え「鹿島でも五輪でも結果を出す。それが熊本の皆さん、日本を元気にすることだと信じて、やるしかない」。余震が続く地元のためにプレーする覚悟を決めた。【木下淳】

鹿島、圧勝2位キープ!植田、涙の完封「サッカーで熊本を元気にしたい」

鹿島のDF植田は試合終了後、震災に見舞われた故郷を思い号泣した(撮影・斎藤浩一)

 明治安田J1第1ステージ第7節最終日(16日、湘南0-3鹿島、BMW)勝利後のインタビュー。鹿島の守備のヒーローは、号泣していた。熊本・宇土市出身のU-23日本代表DF植田直通(21)は熊本地震に触れられると、言葉を絞り出した。

 「育ったところ、いままで見てきたところがあのようになり衝撃を受けた」

 宇土市は市役所が半壊するなど大きな被害を受けた。実家は海沿いにあり、16日未明の揺れの際に、家族は高台に避難。車の中で一晩を過ごしたという。

 「サポーターも戦っている。戻って何かしたいけど、サッカーで熊本を元気にしたい」

 試合ではセンターバックとして湘南の攻撃陣に仕事をさせず、3-0勝利に貢献。昨季2敗を喫した相手に完勝してチームは首位川崎から勝ち点1差の2位をキープした。サポーターからの「植田コール」を受けながら、故郷を案ずる男は前を向いた。 (一色伸裕)


試合後、被災地熊本についての質問に涙をこらえながら答える鹿島・植田=BMWスタジアム(撮影・斎藤浩一)


試合後、被災地熊本についての質問に涙をこらえながら答える鹿島・植田=BMWスタジアム(撮影・斎藤浩一)


後半、攻め込む鹿島・植田=BMWスタジアム


後半、湘南・キリノ(下)とヘディングで競り合う鹿島・植田=BMWスタジアム


後半、湘南・キリノ(左)へのパスをヘディングでクリアする鹿島・植田=BMWスタジアム(撮影・斎藤浩一)


前半、先制ゴールを決め駆けだす鹿島・金崎=BMWスタジアム


後半、湘南・石川(左)と競り合う鹿島・土居=BMWスタジアム


前半、先制ゴールを決める鹿島・金崎=BMWスタジアム


湘南に勝利しサポーターにあいさつする鹿島イレブン=BMWスタジアム


試合後、涙をこらえサポーターの声援に応える植田(左から二人目)ら鹿島イレブン=BMWスタジアム(撮影・斎藤浩一)


三竿兄弟が対決!2人とも誕生日も弟・健斗が勝利
明治安田生命J1第1S第7節 鹿島3―0湘南 (4月16日 BMWス)


ボールを競る湘南・三竿雄(左)と鹿島・三竿健
Photo By スポニチ


 特別な兄弟対決が実現した。後半27分、鹿島のMF三竿健斗がボランチで途中出場。先発した湘南の兄・DF雄斗とピッチでの共演がかなった。

 16日は兄弟そろって誕生日。健斗が20歳、雄斗が25歳になった。観戦に訪れた両親の前で、弟は兄に勝利。「二十歳になる大事な日。絶対に兄弟で出ようと思っていた。チームが勝てたことがうれしい。いい日になりました」と笑顔を浮かべていた。
[ 2016年4月17日 05:30 ]

鹿島・永木 古巣戦で今季初先発!2得点絡む活躍
明治安田生命J1第1S第7節 鹿島3―0湘南 (4月16日 BMWス)


<湘南・鹿島>鹿島・永木 (右)は古巣相手に2得点に絡む
Photo By スポニチ


 鹿島は湘南に3―0で大勝し、2位をキープした。

 今季初先発のMF永木が昨季まで所属した古巣を相手に2点に絡む活躍。1―0の前半45分、左サイドを突破したDF山本へパスを出し、その折り返しがオウンゴールを誘発。後半20分には中盤で激しい当たりでボールを奪取。素早くMF遠藤に預けると、最後はFW土居がダメ押し弾を決めた。MF小笠原が累積警告による出場停止で回ってきた出番だったが、きっちりと結果を出した。

 これまでナビスコ杯では先発しながら結果が出ず「悔しい思いしかなかった」というが、4月の日本代表候補合宿に呼ばれるなど、ハリルホジッチ監督も注目する実力を証明した。チームは前節の広島戦での4得点に続く大量得点。第1ステージ制覇へエンジンがかかってきた。
[ 2016年4月17日 05:30 ]

【リオdeオレ!!】鹿島・植田 故郷・熊本に届けたい!リオ五輪での雄姿
明治安田生命J1第1S第7節 鹿島3―0湘南 (4月16日 BMWス)


<湘南・鹿島>後半、高山をマークする鹿島・植田 (左)
Photo By スポニチ


 目頭が熱くなった。鹿島DF植田は左手の人さし指と親指で両まぶたを押さえた。それでも、あふれ出てくるものを抑えられなかった。熊本県が大地震に襲われた。実家のある宇土市の被害は甚大だった。「親は無事でしたけど、亡くなっている方もたくさんいる。つらいですね」

 無事だったとはいえ、両親は津波を警戒して高台に移動。昨夜は車の中で過ごしたという。朝、起きてからもテレビのニュースから伝わってくるのは変わり果てた地元の姿。「育ったところ、見てきたところがあんなふうに…。衝撃を受けました」。試合に集中するのは難しい状況。それでも「僕にはサッカーしかない。熊本のみんなと戦っている気持ち。(結果を見て)何人かでも元気になれる人がいればいい」とプロとしての姿勢を貫いた。体を張った守備でシュート8本を打たれたが今季4度目の完封勝利。J1最少失点(3失点)をキープした。

 U―23日本代表では主力センターバック。だが、「まだ(五輪のことは)考えられない」と、余震が続く熊本のことが頭を占める。それでも「(五輪は)日本を代表して戦う。(その時)熊本の皆さんが見られるか分からないですけど、良い結果を伝えられたら」。目指すのは48年ぶりとなるメダル獲得。負けられない理由がもう一つ増えた。

 ◆植田 直通(うえだ・なおみち)1994年(平6)10月24日、熊本県生まれの21歳。中学時代はテコンドーで日本王者となり、世界大会に出場。大津高でサッカーを本格的に始め、高さとスピードを買われDFに転向してレギュラーに定着。13年に鹿島に入団。11年U―17W杯では1次リーグのアルゼンチン戦で1得点。15年アジア杯でA代表初選出。1メートル86、77キロ。利き足は右。


涙を流しながらインタビューに応じる
Photo By スポニチ


[ 2016年4月17日 09:45 ]

【鹿島】宇土市出身の植田「熊本のために」涙の白星
2016年4月17日6時0分 スポーツ報知


試合後のインタビューで涙ぐむ鹿島・植田

 ◆明治安田生命Jリーグ J1第1ステージ第7節 湘南0―3鹿島(16日・BMWスタジアム平塚)

 鹿島は湘南に3―0で快勝。熊本地震で被災した熊本県宇土市出身のU―23日本代表DF植田直通(21)は、故郷の家族を心配しつつ完封勝利に貢献した。

 目から涙がこぼれ落ちた。試合後のインタビュー。DF植田は「特別な思いがあったのではないですか」と聞かれ、目頭を押さえた。しばらく沈黙が続いた後に「僕にはそれ(サッカーで励ますこと)しかない」と絞り出した。湘南FWキリノ(31)にチャンスを与えず、今季7戦4完封に貢献。故郷に勝利をささげた。

 故郷が14日に震度5強を記録した際、海沿いに暮らす家族は近親者宅に一時避難した。再び強い揺れに襲われた15日夜は自家用車で高台に移動し、車中で一夜を明かしたという。県内で死者が出たほか市役所も半壊。「思い出の詰まった場所。すごくつらい。信じられない」と沈む気持ちを、何とか「今できることはサッカーしかない。熊本のみんなのために戦う」と奮い立たせた。

 東日本大震災の痛みを知る鹿島サポーターは、観客席からの「植田」コールで励ました。「一緒に戦ってくれた」と感謝する植田は「今すぐに熊本へ行って、できることがあれば何でもやりたい。でも、僕にはサッカーしかできない。そう思ったから、ここに集中しました」と切り替えた。テコンドーで日本一になったのは中学時代。負けず嫌いで弱みを見せるのを嫌う植田が流した涙には、故郷と共に戦う決意が込められていた。(内田 知宏)

熊本出身の鹿島・植田が涙 勝利に貢献
2016年4月16日


自軍ゴール前で湘南・長谷川(左)の前でボールをカットする鹿島・植田=BMWスタジアム平塚

 「J1、湘南0-3鹿島」(16日、Shonan BMWスタジアム平塚)

 鹿島は、地震被害を受けている熊本県宇土市出身でU-23日本代表のDF植田直通(21)が、昌子ら守備ラインの選手と安定したプレーを見せて湘南を完封した。試合後のインタビューでは郷土への思いから涙する場面も。「何人かでもいいので元気を出してくれる方がいればと。その気持ちだけでやりました」と言葉を絞り出した。

 前半、身長186センチの植田は181センチの湘南FWキリノに空中戦で何度も競り勝ちピンチの芽を摘んだ。ゴール前に攻め込まれた際も、MF長谷川の前で相手のパスをカット。試合の流れをたぐり寄せた。実家が被災するという状況で、90分間集中力を切らさなかった。植田は今季リーグ戦全7試合でフル出場している守備の要。熊本県の名門・大津高出身で、体格を生かしたパワフルな守備や、冷静な判断でリオ五輪でもチームの主軸として期待されている。

 キックオフ前には出場選手、スタッフにより、地震の犠牲者への黙とうが行われた。試合後、中継局によるインタビューに応じた植田は、地震を踏まえたこの試合への思いを聞かれ、涙ぐむシーンもあった。報道陣の取材に、「今日は絶対勝ってやろうと思ったので結果が出て良かったです」と静かに口を開いた。

 前日までに両親の無事は確認していたが、16日未明にも大きな地震があり、今朝あらためて無事を確認した。実家は沿岸部にあるため、津波も警戒し高台へ避難した植田の両親は「車の中で過ごしたと言っていました」という厳しい環境に置かれており、植田自身も気持ちの休まる暇がないというのが実情だ。

 「いつもあいさつに行っていた」という地元の宇土市役所も地震で4階部分がつぶれてしまう大きな被害を受けた。「いろんな思い出がつまっています。信じられない思いでいっぱいですね」。朝からテレビでは21歳の若者にとって目にするには酷な映像が流れ続けた。

 試合前から鹿島サポーターに横断幕や植田コールで励まされ、「サポーターも戦ってくれるのを感じました」と勇気づけられた。「サッカーどころではないと思いますけど、結果だけでも伝わればいいなと思って今日はやっていました。これからも僕にできることが何かあれば何でもやりたい」と郷土への思いをにじませた。

 試合は鹿島が前半20分に、右サイドからのクロスを受けた金崎が冷静に決めて先制。同45分にゴール前の混戦からオウンゴールでリードを広げると、後半20分にも右サイドを抜け出した金崎からの低いクロスをFW土居が押し込んで突き放した。金崎は1ゴール1アシストの活躍だった。



熊本出身の鹿島・植田 故郷の現状語る
2016年4月16日


試合後のインタビューで涙した鹿島・植田がユニホームで顔をぬぐいながら引き揚げる=BMWスタジアム平塚

 熊本地震で被害を受けた熊本県宇土市出身、サッカーU-23日本代表の鹿島DF植田直通(21)が、16日の湘南戦の後、故郷への思いと、被災地の現状を明かした。実家が沿岸部にあるため、高台へ避難した両親は車の中で過ごすことを余儀なくされたという。宇土市役所は4階部分がつぶれてしまう半壊の状態で、「いつもあいさつに行ったりしていました。いろんな思い出がつまっています。信じられない思いでいっぱいですね」と言葉を絞り出した。

 植田は熊本県の名門・大津高出身。14日夜に最初の大きな揺れがあった後にチームメートの無事は確認したというが、その後も大きな地震が頻発している。「今のところは無事だと思います」と語る植田も心配そうにしていた。両親とは頻繁に連絡を取り合い、この日の未明にあった大きな地震の後も無事を確認できた。

 湘南戦で3-0で勝利した後、中継局のインタビューで目を潤ませていた。故郷への思いを聞かれるとこらえきれなくなり、涙をぬぐった。取材エリアでは「ちょっと(涙を我慢するのは)無理でしたね…。育ったところなんで、今まで見てきたところがあんな風になっちゃうんで、すごい衝撃的でしたけど。今、すぐにでも熊本に行って僕にできることがあれば何でもやりたい。僕はサッカーしかできないと思ったからここに集中しました」と、率直な思いを語った。

 実は18日のオフを利用して短い時間であっても帰省することを考えていたという。しかし、熊本空港は封鎖されており、17日まで全便が欠航。厳しい現状に植田は「僕が行っても邪魔になるだけかと思う」とジレンマを抱えていたが、「困っている人がいれば助けたいですし、僕にできることがあれば何でもやりたい」と支援には意欲を見せた。

鹿島、湘南を零封
毎日新聞2016年4月16日 19時08分(最終更新 4月16日 22時18分)

 ○鹿島3-0湘南(BMWス・16日)

 鹿島が最下位・湘南の挑戦を堅守ではねのけた。DF植田、昌子のセンターバック2人を中心にタイミング良くプレスを掛けてボールをたびたび奪取。突破力のあるFWキリノをワントップに据えてカウンター攻撃を狙う湘南に仕事をさせなかった。後半は相手を自陣にくぎ付けにし鹿島は3点のリードを守り抜いて快勝。

「ウエダ!」に涙止まらず

 試合終了後間もなくのことだ。鹿島の零封勝ちに貢献したDF植田は、観客席から上がる「ウエダ!」の声を耳にすると涙が止まらなくなった。「多くの方が亡くなったことがつらい。絶対に勝ってやろうと思った」。熊本地震で痛手を受けた古里の熊本県宇土市、そして背中を押してくれるサポーターへの思いに、21歳は胸が締め付けられた。

 自らに寄せられる期待を集中力に変えた。DF昌子とともに、タイミング良くプレスを掛けてボールをたびたび奪取。出足良く間合いを詰めてボールを前に運ばせず、カウンター攻撃を狙う湘南に仕事をさせなかった。

 後半は相手を自陣に縛り付け、3点のリードを守り抜いた鹿島。リーグ最少3失点の堅守を示し、植田は「熊本出身の僕が結果を出して、元気になってくれる人がいれば、うれしい」。

 家族や友人は無事というが、「衝撃を受けた。結果だけでも伝わればいい」。U23(23歳以下)日本代表で五輪の舞台も見据える成長株を奮い立たせる理由が一つ加わった。【大谷津統一】

J1鹿島の植田選手「本当につらい」 故郷の熊本思い涙
潮智史2016年4月16日23時47分

 地震により九州地方で甚大な被害が出ていることを受け、サッカーJ1鹿島のDFで熊本県宇土市出身の植田直通選手(21)は16日、BMWスタジアム(神奈川県平塚市)であった湘南戦直後のインタビューで、思わず泣き出し、顔を覆った。

 「テレビで地震のニュースを見ている。亡くなった方がたくさんいて本当につらい」。ゆっくりと話し、涙があふれた。両親をはじめ、知り合いの無事は確認できているが、この試合の前夜も電話などで連絡を取り合ったという。

 熊本県立大津高校から鹿島入り。「いまの自分にできるのは結果を出すことだけ。少しでも勇気を持ってもらえたらそれでいい」と話した。(潮智史)



チンチロリン


三竿兄弟の誕生日対決が報じられておる。
三竿の兄は、湘南の数少ないチャンスを創っており、中心選手としての存在感を感じさせた。
その兄を封じた弟・三竿健斗は将来性を感じさせるプレイをした。
この日、二十歳となった若きボランチは、中盤の底で守備に貢献し、兄とのマッチアップにも勝利した。
また、その三竿にバトンを渡した格好となった永木は古巣対決がニュースとなっておる。
小笠原満男の出場停止で巡ってきた永木であるが、2得点の起点となり、能力の高さをアピールした。
特に2点目は、永木の良さが光ったプレイではなかろうか。
強い当たりからボール奪取し、素早く攻撃に繫げた。
2トップのコンビネーションも良くゴールを記録したことでスポットが当たる。
良いシーンと言えよう。
そして各紙が大きく紙面を割いたのは故郷を思う植田の涙である。
生まれ故郷の無残な姿に胸を痛まぬものはおらぬ。
植田はより一層辛かったことが伝わる。
その気持ちを乗り越え、プレイに集中して完封劇を演じたことは、植田のサッカー選手として、人間としての器を感じさせられる。
また、植田は平塚まで駆けつけたサポーターの声援に感謝しておる。
ともに戦う。
一体感で勝利を積み重ねて行こうではないか。
結束しておる。


チンチロリン

岡山・豊川、まずはサッカーで活躍することが自分にできること

2016年04月17日 | Weblog
熊本出身の岡山豊川、実家心配も父から逆に激励
[2016年4月16日20時40分]


試合前、熊本地震の被災者を悼み、黙とうする岡山FW豊川(右から3人目)ら(撮影・上田悠太)

<J2:群馬0-1岡山>◇第8節◇16日◇正田スタ

 熊本市出身でJ2岡山のU-23(23歳以下)日本代表FW豊川雄太(21)が後半29分から出場した。ゴールこそならなかったが、リオデジャネイロ五輪メンバー入りを誓い、「熊本県の皆さんに元気を与えたい」と語った。

 試合開始前、熊本地震の被害者を悼んで、黙とうがささげられた。約30秒…。豊川は手を前に組み、目を閉じた。「熊本がぐちゃぐちゃになっている」。変わり果てた地元の風景が、脳裏をよぎった。

 スタートはベンチだった。だが「点を取って熊本を勇気づけたい」と心に決めていた。前半33分からベンチメンバーと体を動かし始めた。後半29分、出番が来た。前線で走り回り、DFにしつこく、プレッシャーをかけた。ゴールに貪欲に迫り、ミドルシュートも2本放った。

 14日夜、岡山市内の自宅で地震のニュースを見て、がくぜんとした。実家は熊本市で、震度7を観測した益城町から自転車で約10分。「ただ信じられなかった」。昔、サッカーの試合に行くため、何度も通った道に大きな亀裂が入っている。なじみの神社や橋が壊れている。家には両親と弟がいた。すぐに父実(51)さんに電話したが、つながらない。「サッカーをしてていいのかな」。最悪の事態も頭をよぎった。

 その後、父と連絡がとれ、家族の無事が確認できた。実家は倒壊こそ免れたが、家具は倒れ、食器も散乱している状況を知った。励まそうと思ったが、逆に実さんから「家族は無事。サッカーに集中しなさい」と励まされた。「サッカーができる幸せを感じました」。

 まだ余震も続いている。厳しい避難生活を余儀なくされている人もいる。「できれば早く熊本に帰って、何か自分にできることがあればやりたい」と言う。

 同時に決心もしている。「家族、親戚、熊本県の皆さんに元気を与えたい。オリンピックのメンバーに入って、熊本出身の人がいると思ってくれればいい。アジアの予選の時みたいに盛り上がってくれれば」。まずはサッカーで活躍することが自分にできること。それが熊本に元気を届けることにつながると信じている。



チンチロリン


出身地・熊本について口にする岡山の豊川である。
「できれば早く熊本に帰って、何か自分にできることがあればやりたい」と言う。
幸いなことに豊川の実家は無事であり、逆に「家族は無事。サッカーに集中しなさい」と励まされたとのこと。
昨日の試合では、途中出場しミドルシュートを放つなど勝利に貢献した。
豊川の活躍は、地元の民に勇気を与える。
活躍して良い報を与えるのだ。
楽しみにしておる。


チンチロリン

サッカーダイジェスト 湘南戦寸評

2016年04月17日 | Weblog
【J1採点&寸評】湘南 0-3 鹿島|金崎、土居の“2トップ弾”で連勝の鹿島。湘南はいまだ勝利を掴めず…
広島由寛(サッカーダイジェスト)
2016年04月16日


湘南――期待の長谷川は“違い”を作れず。途中交代の選手も軒並み低調な出来に。


【警告】湘南=キリノ(78分) 鹿島=金崎(46分)【退場】なし【MAN OF THE MATCH】金崎夢生(鹿島)

【チーム採点・寸評】
湘南 5
昨季までの強烈なアグレッシブさはこの試合でも鳴りを潜め、最後まで攻守両面でパワー不足が否めず。個々が踏ん張りを見せるも、ひとつの線につながらない。ここまでの悪い流れを引きずるように、反発力を示せず完敗を喫した。

鹿島 7
落ち着いてボールを動かしながらチャンスをうかがい、金崎のゴールとOGで、前半だけで2点のリード。後半も相手の攻撃を上手くいなしながら、奪ったボールは高い確率で相手ゴール前に運び、土居のダメ押し弾で勝負を決めた。

【湘南 0-3 鹿島 PHOTO】 金崎が今季4点目、土居は2戦連発。鹿島が完勝劇を演じる

【湘南|採点・寸評】
GK
1 村山智彦 5
前節はサブだったが、スタメンに返り咲き。しかし、ゴールキックがラインを割るなどイージーミスが散見。失点を食い止められず、散々な出来だった。

DF
36 岡本拓也 5
3試合ぶりの出場。激しいプレーでカイオを手こずらせたが、失点を防げず。前半のみで交代を余儀なくされた。

30 島村 毅 5
局面での勝負はもちろん、周囲と連動して組織的に守ろうとしたが、鹿島のスピーディで厚みのある攻撃に押し込まれた。

4 アンドレ・バイア 5.5
懸命に寄せたが、金崎のシュートは防げなかった。フィジカルを活かしたディフェンスは迫力があったのだが……。

MF
6 三竿雄斗 5
精力的な上下動は見せた。それでも、サイドの攻防では後手を踏んだ。後半は3バックの左ストッパーでプレーしたが、流れを変えるまでには至らなかった。

15 長谷川アーリアジャスール 5
移籍後、初先発。テクニシャンらしく気の利いたパスを通す場面もあったが、“違い”を作ることはできず、途中で交代した。

16 石川俊輝 5.5
アンカーとして最終ラインのひとつ前でフィルター役を託され、また攻撃のスイッチを入れようと奮闘を見せる。しかし、どちらも中途半端に終わった。

5 パウリーニョ 5
攻撃面での働きが期待されたが、結果を出せずに途中交代。前を向いてボールを収め、打開を試みるものの奏功しなかった。

23 高山 薫 5.5
後半に2度、ヘッドとミドルで惜しいシーンを作った。押し込んだ時間帯では可能性を感じさせたが、最後までゴールは遠かった。

10 菊池大介 5.5
セットプレーで質の高いボールを供給し、球際の強さなど闘争心溢れるプレーでチームを鼓舞。カットインしてからの仕掛けも悪くなかったが、崩し切れなかった。

FW
9 キリノ 5.5
コンディションが上がってきて、5試合ぶりにピッチに立つ。推進力あるプレーで相手に脅威を与えた反面、フィニッシュワークの精度が足りなかった印象。

交代出場
MF
14 藤田征也 5(HT IN)
後半のスタートから投入され、右サイドでプレー。勝負どころでは高い集中力を発揮し、攻撃の形を作ろうとしたが上手くいかなかった。

MF
22 下田北斗 5(57分IN)
シャドーの位置からアクセントをもたらそうと、必死に戦ったが、特筆すべきインパクトを放つことはできなかった。

FW
11 藤田祥史 5(70分IN)
プレータイムは約20分。活躍できる時間は十分に与えられたが、思うようなパスが入ってこなかったこともあり、シュートゼロと期待に応えられず。

監督
 貴裁 5
シャドーに3枚を並べる布陣も、成果は見られなかった。両サイドを有効に使った鹿島の攻撃を止める一手を打てず、またしても白星を得られなかった。

※MAN OF THE MATCH=取材記者が選定するこの試合の最優秀選手。
※採点は10点満点で「6」を平均とし、「0.5」刻みで評価。
※出場時間が15分未満の選手は原則採点なし。

鹿島――1得点・1アシストの金崎がMOM。攻撃面でも好プレーを見せた昌子、植田の両CBも高く評価。


ともにゴールを決めた金崎(左)と土居(右)。ふたりの息の合ったコンビネーションが攻撃をリードし、勝利へと導いた。写真:徳原隆元

【鹿島|採点・寸評】
GK
21 曽ケ端準 6
試合を通じてピンチらしいピンチはほぼなく、最終ラインの背後のスペースのケアも問題なし。余裕のクリーンシート。

DF
22 西 大伍 6
柔らかいクロスで金崎の先制点をお膳立て。確実なボール捌きでチームのポゼッションを高め、同サイドの遠藤とも好連係を見せた。

23 植田直通 6.5
エリア内では反応鋭く、厳しい対応でピンチを未然に防ぐ。32分の金崎のビッグチャンスを演出するなど、効果的な縦パスも供給。

3 昌子 源 6.5
安定感抜群のディフェンスを披露。左右両足から繰り出す長短のフィードで攻撃を後押しするなど、攻守に存在感を示した。

16 山本脩斗 6
果敢なオーバーラップから永木のロングパスを折り返し、相手のOGを誘う。CKからの打点の高いヘッドは見応えがあった。

MF
6 永木亮太 6(72分OUT)
古巣相手に、リーグ戦今季初先発。イージーなパスミスもあったが、徐々に落ち着きを取り戻して中盤を構成。ピンポイントのサイドチェンジで魅せた。

10 柴崎 岳 6
要所でプレーに絡み、周囲の良さを引き出しながら、自らも機を見た攻め上がりで好機を作る。守備意識も高かった。

25 遠藤 康 6(74分OUT)
優れたキープ力で右サイドからの攻撃をスムーズに。クロスやスルーパスでいくつかのゴールチャンスを生み出した。

7 カイオ 6
序盤は相手のタイトなディフェンスに手を焼いたが、前半終了間際に山本の折り返しに飛び込み、チーム2点目となるオウンゴールに貢献。

FW
33 金崎夢生 7
西のクロスを収め、狙いすましたシュートでネットを揺らす。躍動感溢れるプレーで攻撃を活性化し、とりわけ後半は土居のゴールをアシストするなどチャンスメイクで貢献した。

8 土居聖真 6.5(84分OUT)
前節に続いて、金崎との2トップでスタメン出場。今ひとつ抜き切れない部分はあったが、金崎のクロスを右足でプッシュし、チーム3点目をゲット。

交代出場
MF
20 三竿健斗 6(72分IN)
永木と交代し、ボランチに入る。ソツのないプレーでチームのテンポを落とさず、相手につけ入る隙を与えなかった。

MF
34 鈴木優磨 6(74分IN)
カイオ、金崎の好クロスからゴールを狙ったが、決められず。ただ、チャンスに顔を出している点は評価したい。

FW
18 赤秀平 -(84分IN)
限られたプレータイムのなか、積極的な姿勢を見せてゴールを目指す。ただ、アピールするには時間が足りなかった。

監督
石井正忠 6.5
カイオ、土居のスタメン起用でチームを固めつつあり、その過程できっちりと勝点3を獲得。交代策も盤石だった。

※MAN OF THE MATCH=取材記者が選定するこの試合の最優秀選手。
※採点は10点満点で「6」を平均とし、「0.5」刻みで評価。
※出場時間が15分未満の選手は原則採点なし。

取材・文:広島由寛(サッカーダイジェスト編集部)



チンチロリン


サッカーダイジェストの広島氏による湘南戦の寸評である。
夢生に最高評価とMOMを与えておる。
先制点となる冷静なシュートだけでなく、ボールを収め湘南守備陣を切り裂くプレイを続けた。
トドメとなる聖真へのアシストが象徴しておる。
また、植田、源、聖真に高い評価が付けられた。
完封したCBコンビとゴールを決めたFWの活躍はわかりやすい。
また、石井監督にも高評価が与えられておる。
的確なマネージメントで好調を維持しておる。
次節は夢生が出場停止となる。
どのような采配を見せてくれるであろうか。
楽しみである。


チンチロリン

湘南戦コメント

2016年04月17日 | Weblog
2016明治安田生命J1リーグ 1stステージ 第7節




鹿島アントラーズ:石井 正忠
先ずは、平成28年熊本地震によって亡くなられた方へ哀悼の意を表するとともに、被災された方に心からお見舞い申し上げます。こういった中、私たちクラブも少しでも力になれれば、被災された方々へ何かできることがあれば、少しでもやっていきたいと思います。これを見ているサッカーファンの皆さま、サポーターの皆さまもそれぞれ何かできることをぜひやっていただき、被災された方々を少しでもサポートしていただきたいと思います。

試合に関しては、選手たちが前節の広島戦と同じように序盤からアグレッシブに戦い、90分間続けてくれた。しかもこの試合も複数ゴールが取れたこと、そして無失点で抑えたことは非常に良かったと思う。

Q 昨シーズンは2敗している湘南が相手だったが?
A 昨シーズンから湘南もメンバーが変わっている。去年は去年として、今回は今の湘南に対してどう戦うかということを考えてやった。ただ昨年の2ndステージに負けたことによって、次のヤマザキナビスコカップ決勝でああいう試合をして勝てたと思うので、負けた時の教訓は今日も活かせたと思う。

Q 永木への評価は?
A 永木はまだチームに入って間もないが、ボールを出す能力やキックの精度は高く評価している。後はチームの戦術をもっと深めていってくれればと思う。また同じボランチとしてポジション争いをしなければいけない相手が柴崎や小笠原であるわけで、彼らの能力も非常に高い。それが分かってウチに来たわけなので相当な覚悟を持っていると思う。色々な組み合わせやコンビネーションを練習の中でもっとやっていって、チームの戦術という部分を深めていって欲しいと思う。非常に能力の高い選手で体も強いし、気持ちも強い選手なのでチームに必要な選手だと思っている。

Q 今日の出来は?
A 交代したのは、ちょっと足を痛めたかと思ったので大事を取った。それ以外は非常に高いパフォーマンスを見せてくれて、期待に応えてくれたと思う。

Q 川崎F、浦和との1stステージ優勝争いは?
A まだ3つにしぼられたとは思わないが、川崎Fとは対戦した。後は対戦していない浦和に対して、しっかり準備したい。ただ、まだどうなるか分からない。どのチームに対してもしっかりと準備をして、圧倒できるようなサッカーをしたい。

Q ロングボールで相手の裏を突くシーンが目立ったが?
A しっかりつなぐのがウチのベースだが、環境だったり相手のプレッシャーだったりで変えなきゃいけないところは変えるべき。それはピッチに立っている選手たちの判断だったり、ベンチからの指示だったりと色々ある。今日は先ず相手陣内へ深く入り込むということを心がけ、それがロングボールであり、効果的な攻撃になったと思う。そこが良かったと思う。相手に対する対策は常にしなければいけない。





【植田 直通】
絶対に勝ってやろうと思っていた。自分自身、朝から熊本のニュースをTVで見ていた。亡くなった方も増えている。この試合は1人ではなく、サポーターの方も一緒に戦ってくれて、力になった。熊本はサッカーどころじゃないけど、結果だけでも伝わればと思う。今の僕に出来るのは、試合で結果を出すことだけ。自分に出来ることはそれ以外にないが、熊本が元気になるなら、何でもやりたい。

【昌子 源】
相手の運動量が多く、しんどい試合だった。熊本が大変な中、ナオ自身が出場すると決めたが、色々な思いがあったと思う。その気持ちに相方として応えたかった。もちろんチームのために勝ちたいという気持ちはあるけど、今日は熊本、そしてナオのために大きな意味があった。熊本、ナオのためにいい勝利だった。

【永木 亮太】
チームが90分通して何をすべきか、良く分かっている。3点目は自分の理想の流れ。守備のやりがいがあるし、球際に行く価値がある。すごくいい形だったと思う。全体的に悪くなかった。サイドチェンジも意識して、得点につながるプレーも2回出来たので良かった。

【土居 聖真】
結果に絡めることが出来て、プラスになった。これで満足せずに続けていくことが大事。次もやるだけ。夢生くんにアシストできたし、夢生くんにもアシストしてもらった。他の選手との関係ももっと良くしていけば点も取れるし、幅も広がる。

【遠藤 康】
試合の入り方が良く、勢いがあったと思う。前半に2点取れたし、先制点がいい時間帯に取れた。先制点は聖真がつぶれ、得点につながった。こちらの気持ちが相手を上回っていたと思う。

【三竿 健斗】
出場できない時が続いていたが、出た時に結果を出そうと準備していた。Jリーグの試合日程が決まった時から、この試合には出場したいと思っていた。二十歳の誕生日に出場でき、両親に感謝したい。ボールをインターセプトする場面はなかったけど、ゲームにはうまく入れたと思う。誕生日に試合したのも、初めての経験。チームが勝てたのが良かった。


J1 1st 第7節 湘南戦



本日行われたJ1 1st 第7節 湘南戦は3-0で勝利しました。

1stステージ 第7節
2016年4月16日(土)16:04KO BMWス

[ 石井 正忠監督 ]
試合を振り返る前に、熊本の地震によって亡くなられた方に哀悼の意を表するとともに、被災されている方々に対してはお見舞いを申し上げたいと思います。こういった中、私たちのクラブも少しの力でも被災された地域のみなさまにできることがあればやっていきたいと思います。これを聞いているサッカーファンのみなさま、サポーターのみなさまも、それぞれで何かできることがあればやっていただいて、被災者のみなさまをサポートしていただけたらと思います。試合に関しては、選手たちが前節の広島戦と同じような形で立ち上がりからアグレッシブな戦いをしてくれて、それを90分間続けてくれました。しかも、今回も複数得点が取れたことと、無失点で終われたことは良かったと思います。

--昨季はリーグ戦で湘南に2敗を喫していますが、今日の勝利はどのような意味がありますか?
昨年のチームから湘南さんもメンバーが替わられていると思いますし、昨年の戦いは昨年として、今回の湘南さんに対してどういうふうに対抗していくかと考えて戦いました。でも昨年の2ndステージを負けたことによって、その次の試合だったナビスコカップで優勝できたと思っていますので、その時の教訓というのは今日も生かせたのかなと思っています。

1stステージ 第7節
2016年4月16日(土)16:04KO BMWス

[ 植田 直通 ]
今日は3-0という結果もついてきましたし、今日の試合は絶対勝ってやろうという気持ちだったので、結果が出てよかったです。朝からテレビを見ていると(自身の出身地であり、大地震に見舞われた)熊本のニュースをやっているし、親などは無事でしたけど亡くなっている方もいて、とても辛い気持ちでした。でも、僕ひとりが辛いだけじゃなく、サポーターも一緒に戦ってくれているということをすごく感じましたし、今日はすごくそのサポートが僕の力になりました。

--プレーで熊本の皆さんを元気づけるために特別な思いがあったと思いますが?
今はサッカーどころじゃないと思うんですけど、結果だけでも伝わればいいなと思って今日はやっていました。またこれから、僕にできることがあれば何でもやりたいと思っていますし、(被災した)熊本が元気になるように僕ができることがあれば何でもやっていきたいです。

--サッカーに何ができると思いますか?
サッカーは絶対に元気にすることができると思う。僕たちはこうやって結果を出すことだけかもしれないですけど、僕が結果を出して、それで(被災した人たちが)元気を出してくれればすごくうれしいです。今は鹿島のサッカーで元気を出してくれればと思います。

--次節への意気込みを。
まだまだ1stステージの戦いはありますし、優勝するために一つ一つ勝利を重ねる必要がある。しっかり連勝を続けていきたいです。

百戦錬磨の鹿島が勝点3を獲得。湘南は未勝利が続く
前半の立ち上がりこそ、互いに攻め合う形は見られた。それでも、1つの得点によって試合の流れが大きく変わってしまうのはよくあることだ。前後半を通して攻められる時間帯こそあったが、攻守に隙のない試合運びをした鹿島に勝点3はもたらされた。

「前半の立ち上がりは形を変えて、ゲームプランを少し考えてやったつもりだが、結果的に防がなければいけないところで失点をしてしまい、少し勢いが落ちてしまった」。今季五度目のホームゲームで、またしても敗戦を喫した湘南の 貴裁監督は前半の戦いをこう振り返る。

湘南はMF長谷川 アーリアジャスール、MF高山 薫、MFパウリーニョの3人をFWキリノの下に置く「3-6-1」のシステムで試合へと入る。その布陣で戦う上での狙い、「相手のサイドバックの脇のスペースを利用しながらサイドに起点を作る攻撃」は、立ち上がりこそ機能する場面を見せていた。

しかし、そこは百戦錬磨の鹿島。時間が経つに連れて、柔軟な対応を見せ始めると、徐々に主導権はアウェイチームへ。「環境や相手のプレッシャーに対して戦い方を変えることは、ピッチに立っている選手が判断するところもあるし、ベンチに座っているわれわれが指示を出すこともある。今日はまず相手陣内に入り込むというところでロングボールが多くなったが、それが非常に効果的な攻撃を生んでいた」と石井 正忠監督。湘南の出方を見ながら、大きなサイドチェンジで相手を揺さぶる攻撃や、ロングボールで相手の高いラインの裏を狙う攻撃が功を奏し始めた20分。右サイドでボールを受けたDF西 大伍がクロスを送ると、中央でFW土居 聖真がそらしたボールにFW金崎 夢生が反応。GKとの一対一を冷静に沈めて、鹿島が先制に成功した。

この失点が、湘南に与えたダメージは想像以上に大きかった。「勝っていないことで、1つそういうことが起きると、全てが悪いのではという形で選手に浸透してしまうのが怖いところ」と 貴裁監督。出足が鈍り、球際で相手を上回ることができず、セカンドボールの奪い合いでも後手を踏んでしまう。アディショナルタイムには再びサイドを起点に崩されると、オウンゴールによって失点。チームとして前向きなプレーが減ったことで、湘南の勢いは陰を潜めてしまった。

後半は指揮官に喝を入れられた湘南が前に出て行くも、あと一歩のところで得点は生まれず。一方で鹿島は、65分に古巣対決となったMF永木 亮太のボール奪取から土居が沈めて、勝利を決定付けた。

これで鹿島はJリーグヤマザキナビスコカップを含めて公式戦3連勝と好調を維持。昨季は2戦2敗と勝ち切れなかった湘南を破って2位をキープした。チームとしても複数得点、無失点という満足感のあるゲームで、次に向けて弾みの付く内容を見せている。

敗れた湘南は開幕からいまだ勝星なし。チームとして重要視している球際の強さでも相手を上回れず、結果、内容ともに完敗のゲーム展開となった。下を向くことなく、前を向いて次節へと向かいたい。

[ 文:林 遼平 ]

【湘南 vs 鹿島】試合前に黙祷がささげられた
2016年4月16日(土)



「平成28年熊本地震」の犠牲者への追悼と被災地の復興を願い、キックオフ前にスタジアム全体で黙祷がささげられました。

【湘南 vs 鹿島】金崎のゴールで先制!
2016年4月16日(土)



公式戦2連勝中と好調を維持する鹿島、20分にペナルティエリア内でボールをうけた金崎夢生がゴール右隅に決め先制した。

【湘南 vs 鹿島】土居の2試合連続のゴールで試合を決める!
2016年4月16日(土)



2-0で前半を折り返し試合を優位に進める鹿島、65分に右サイドを突破した金崎夢生のグラウンダーのクロスに土居聖真が滑り込みながらゴールに流し込む。
土居はこれが2試合連続のゴールとなり、アウェイで貴重な勝点3を手にした。

【湘南 vs 鹿島】言葉を絞り出した植田直通
2016年4月16日(土)



鹿島の植田直通は試合後のインタビューで、故郷・熊本への思いを聞かれると、涙を流しながらも言葉を絞り出した。
※植田は熊本県宇土市出身、熊本県立大津高校から鹿島に加入。

鹿島、金崎&土居のゴールで2連勝! 初先発の永木も古巣・湘南相手に得点絡む
16/4/16 17:54

[4.16 J1第1ステージ第7節 湘南0-3鹿島 BMWス]

 2位と好調の鹿島アントラーズが湘南ベルマーレに3-0で快勝し、今季2度目の2連勝を飾った。一方の湘南は、開幕から2分5敗の白星なしで苦しい戦いが続いている。

 ホームの湘南は、2列目にMF高山薫とMFパウリーニョ、移籍後初先発のMF長谷川アーリアジャスールを並べ、立ち上がりからアグレッシブにいった。対する鹿島はMF小笠原満男が累積警告により出場停止のため、MF永木亮太が入った。永木は古巣相手に移籍後リーグ初先発と不思議な巡り合わせとなった。

 試合は鹿島が先制する。前半20分、右サイドの高い位置からDF西大伍がゴール前に入れたクロスをFW土居聖真がフリック。PA内左で胸で受けたFW金崎夢生が落ち着いて右足でゴール右隅に流し込み、スコアを動かす。同33分には、熊本の宇土市出身のDF植田直通のフィードで裏に抜け出した金崎がPA内右角から右足を振り抜く。意表を突いた強烈なシュートだったが、これはクロスバーを叩いた。

 さらに攻め込む鹿島は前半45分、永木が右サイドから入れたボールをファーサイドのDF山本脩斗が中央に折り返す。湘南を左右に揺さぶり、DFアンドレ・バイアのオウンゴールを誘発し、2-0。後半20分にもMF遠藤康のスルーパスに反応した金崎が右から低い弾道のクロスを入れると、滑り込んだ土居が右足で押し込み、3-0と試合を決定づけた。

 湘南は後半開始からMF藤田征也を入れるなど、リズムを変えようとしたが、決定機らしい決定機を作ることができず、ホームで今季リーグ戦初勝利とはならなかった。湘南はこれで4連敗。24日の次節もホームに大宮を迎えるが、早い段階で勝利をつかみたいところだ。

【J1】鹿島が最下位を相手に貫録の3発快勝! 湘南は今季未勝利のトンネル抜け出せず
サッカーダイジェストWeb編集部
2016年04月16日


金崎が先制弾! 3試合ぶりの今季4ゴール目。


先制点を挙げた金崎と3点目を奪った土居。鹿島は攻撃陣が結果を出してみせた。写真:徳原隆元

 J1リーグは4月16日、第1ステージ・7節の5試合を開催。BMWスタジアム平塚では、湘南対鹿島の一戦が16時にキックオフされた。

 試合は20分に鹿島が先制。西のクロスをファーサイドで待ち構えた金崎が、落ち着いてゴール右に決める。金崎は3試合ぶりの今季通算4ゴール目となった。

 鹿島は33分にも金崎がクロスバー直撃のシュートを放つなど勢いに乗った攻撃を見せる。そして45分、古巣との対戦となった永木のクロスから山本がシュートを放つと、相手DFのオウンゴールを誘い、鹿島が2-0とリードを広げる。

 前半を鹿島の2点リードで折り返すと、後半立ち上がりは湘南がペースを掴む。三竿のヘディングシュートなどでゴールに迫るが、あと一歩得点には及ばない。

 すると65分、鹿島はカウンターから遠藤のパスに反応した金崎が抜け出すと、その折り返しを土居が右足で流し込み3点目。土居は前節に続く2試合連続ゴールとなった。

 鹿島は守ってもCBの昌子、植田を中心に堅い守備で湘南にゴールを許さない。結局、最後まで無失点で切り抜けた鹿島が3-0で完勝した。

 鹿島は勝点16として、首位川崎を勝点1差の2位で追走。一方、湘南は依然未勝利で最下位を脱出できなかった。

【鹿島】熊本出身の植田が、こらえきれず試合後に涙。「熊本のみんなと戦っている気持ちでやっていた」
広島由寛(サッカーダイジェスト)
2016年04月16日


スタンドを見渡せば、「九州に対する言葉」の横断幕。「サポーターの皆さんも、戦ってくれるんだというのは心強かった」。


恵まれたフィジカルを武器に、湘南の攻撃をシャットアウト。辛い気持ちを抑えてプレーに集中し、チームを勝利に導いた。写真:徳原隆元

 特別な想いで、植田直通は湘南との一戦に臨んでいた。

 14日夜に地元の熊本で震度7の揺れを観測する地震が発生。その後も余震が相次ぎ、各地で被害は広がっていった。

「朝からテレビを見ていて、ずっと熊本のニュースが流れている。親とかは無事でしたけど、亡くなっている方がたくさんいる。すごく辛い気持ちだった」

 試合に向けては、「絶対に勝ってやろう」という意気込みでピッチに立ち、CBとして湘南の攻撃をシャットアウト。マッチアップしたキリノを迫力あるディフェンスで押さえ込み、3-0の完封勝利に大きく貢献した。

 そのパフォーマンスは際立っていたが、「僕だけじゃなく、みんなで守り切った。前線の選手にも感謝したいし、これを続けてしっかりと無失点でいければいい」と謙虚にチームメイトの奮闘を称えた。

「僕にはサッカーしかない」とプレーに集中した。それでも、心のどこかで熊本のことが気になっていたかもしれない。しかし、ふと周りを見渡せば、力が漲ってきた。

「鹿島もそうですし、湘南のほうも、横断幕というか、九州に対する言葉もあった。それを見てグッとくるものがありました。僕だけが戦っているのではなくて、サポーターの皆さんも戦ってくれるんだというのは心強かった」

 試合後のインタビューでは、こらえきれず涙があふれてきた。

「ちょっと無理でした。やっぱり(熊本は)育ったところなので。今まで見てきたところが、大変なことになっていて、衝撃を受けた」

 本当なら、一刻も早く熊本に返り、「僕にできることがあれば、なんでもやりたい」。しかし、植田はサッカー選手として、地元に全身全霊でエールを送った。

「熊本のみんなと戦っている気持ちでやっていた。しっかりと結果が出たので、それがたくさんの人に伝わって、元気を出してくれればいいなと思います」

 今すぐに熊本に帰ることはできないが、「困っている人がいれば、絶対に助けたい」と、なにかしらの形で支援をするつもりでいる。

盤石の守備力をベースに川崎を追走。昌子とのCBコンビはJ屈指。


今季二度目の連勝で2位をキープした鹿島。リーグ最少失点と盤石の守備力をベースに、攻撃陣も調子を上げてきており、植田も「前線の選手にも感謝したい」。写真:徳原隆元

 この湘南戦の勝利で、鹿島は今季二度目の連勝を達成。完封勝利は4節・FC東京戦(2-0)以来で、トータルの失点数3はリーグ最少(4月16日時点)と、盤石の守備力をベースに、勝点1差で首位・川崎を追走する。

 開幕からフルタイム出場を続ける植田は、安定感あるディフェンスでチームの堅守を支えている。昌子源との強固なCBコンビは、J屈指と言っていいだろう。

 チームとしては悲願のリーグタイトル奪還に向け、着実に前進している。特別な使命感をその胸に、全力の限りを尽くす植田のプレーに注目したい。

取材・文:広島由寛(サッカーダイジェスト編集部)

J1-1st第7節 湘南×鹿島マッチレビュー
April 16, 2016 10:44 PM

J1-1st第7節 
湘南ベルマーレ×鹿島アントラーズ@Shonan BMWスタジアム平塚
解説:三浦淳寛 実況:八塚浩 インタビュアー:中田浩光

【湘南ベルマーレ 貴裁監督インタビュー(試合後・中継内)】
Q:まず今日の前半は2列目にだいぶ厚く人を置いたなというシステムでしたが、この狙いを教えていただけますか?

A:鹿島さんはカウンターの力があるので、そこの勢いを消して、こっちが相手陣内に入った時により飛び出しやすくしようとしてやりました。何回か良い形で繋がり掛けたんですけど、その質とか回数が結果的にはそんなに効果的ではなかったと思います。でも、それを選択してやらせたのは僕の責任なので、1点目の取られ方、2点目の取られ方も含めて、ちょっとチグハグ感が残ってしまったかなという感じはします。ただ、良いと思ってチャレンジしたことなので、そのことについては別に後悔していないですけど、鹿島さんの個のキープ力とかシュートに対する意欲とかに、最終的にはやられちゃったかなという感じはしますね。

Q:後半は人も替えて、後半の方が少し攻撃のスタイルは良くできたと見てよいでしょうか?

A:前半から勇気のないプレーというか、ボールを奪ったらあとはもうノーリスクで蹴っているだけで、前にボールは入らないし、ドリブルする選手もいないという所で言うと、それをハーフタイムに言ったんですけど、その点については良くなったと思いますが、3点目を取られた時もウチが中盤でボールをロストして、相手にそのまま行かれて、最後に体を張れないみたいな所も含めて、自分たちにまだまだ甘さがあるし、改善できる所もあるし、それはリーグ戦に入って言うようなことじゃないですけど、僕たちで自分たちの状況を変えていくしかないので、そういうつもりでやりたいなと思います。

Q:ゲームが終わったばかりですけど、そのあたりを今選手に伝えた所でしょうか?

A:一番やっちゃいけないことは、今まで自分たちがやってきたことが1つの敗戦とか、2つの敗戦、3つの敗戦ぐらいで違うことになるというのが一番怖いので、今は勝てていないですけど、自分たちが信じる方向性というのをしっかり選手に示して、それに対して選手が努力するという形で今後も持って行くしかないと思うので、結果は今出ていない所ですけど、元々去年も一昨年も結果が出るかどうかわからない所で湘南ベルマーレの監督を、そういう言い方をしたらちょっと語弊がありますけど、そういう勝てないというようなリスクがあっても自分たちの形をしっかり創ろうという形でやっているので、それは貫いて行きたいなと思います。

Q:点の取り方は監督の中で良いイメージが今湧いてきているでしょうか?

A:今日も何回か良い形で崩した時に、フィニッシュに行っている時は悪くなかったと思うんですけど、最後にちょっと慌てちゃったりとか、コントロールをミスしちゃったりするのが我々の永遠の課題なので、鹿島さんはそれに比べてゴール前での落ち着きとか、最後のフィニッシュの精度は間違いなくウチよりも1枚も2枚も上でしたし、それは本当にチャンピオンを何回も獲ったチームから改めて学びたいなと思いますし、選手もそれを自分たちとの差をしっかり埋められるように、後期にもう1回対戦があるので、その時までにはまた成長した自分たちを見せたいと思います。

Q:次節に向けて守りの部分はいかがでしょうか?

A:個々にミスがあったりとか、オープンになった時の守り方というのは課題がありますけど、失点をしたくないから前に出て行かないとなると本末転倒になるので、その中で修正できることは修正していきたいなと思います。

Q:次節に向けてサポーターへ一言いただけますか?

A:来週は水曜日にナビスコカップ、また大宮さんとのリーグ戦というのが続きますので、ホームでできるので是非どちらも勝って、波に乗れるように頑張っていきたいと思います。

【鹿島アントラーズ 石井正忠監督インタビュー(試合後・中継内)】
Q:引き分けを1つ挟んでリーグ戦の連勝が伸びました。まずは今日のゲームを振り返っていただけますか?

A:前節広島とタフな戦いをしたんですけど、そこで4-1という形で勝てて、その形を今日も引き続いてやろうということで、チーム一丸となって迎えました。本当に選手たちはもうスタートから90分その姿勢を見せてくれて、失点もしていませんし、非常に良いパフォーマンスを見せてくれたと思っています。

Q:今日も複数得点ということになりました。アタッカー陣はみんな好調だなという印象ですが、監督も誰をセレクトするのか非常に悩ましい所ではないでしょうか?

A:そうですね。でも、攻撃の選手だけではなくて、しっかりした守備があるからこそ、色々なコンビネーションを使っての攻撃ができると思っているので、チーム全体で取っている点だとは思っています。

Q:その守備陣は今日もゼロで終えました。その守備陣では植田選手にインタビューしましたが、熊本出身の植田選手の心中を察すると今日は本当に難しいゲームだったのではないかという中でのプレーは、監督の目にどう映りましたか?

A:本当に熊本のみなさんは今、地震がある中で本当に辛い気持ちがあると思いますし、植田本人も当然辛い気持ちになったと思うんですけど、そのへんはやはりサッカーを通して地元の皆さんに元気になってもらいたいということで、本当に植田らしいしっかりとした守備を90分やってくれたなと思いますね。

Q:今日は小笠原選手が出場停止の中でのゲームでしたが、非常に安定したゲーム運びだったなと感じました。監督の目にはどう映りましたか?

A:これもチーム全体が良く機能していたからだと思います。1人抜けたからといって、それがかなり戦力ダウンになってしまうと、この長いシーズンを戦っていけないと思いますので、そういう点で1人1人が誰が欠けても、「自分たちの高いパフォーマンスを見せるんだ」という気持ちが強いからだと思いますね。

Q:今日も勝ち点3をゲットして、今上位が混戦になっているファーストステージの序盤ですが、これから抜け出すためにはどんなことが必要になってくるでしょうか?

A:チーム全体でこれは頭にあると思うんですけど、本当に目の前の試合を1試合1試合勝って、勝ち点をコツコツ積み重ねていくことだと思いますので、変わらず自分たちのスタイルを貫いて、攻守共にアグレッシブな戦いはしていきたいと思っています。

【鹿島アントラーズ 植田直通インタビュー(試合後・中継内)】
Q:今日もゼロで終えました。まずはご自身のプレーを振り返って、今日はいかがでしたか?

A:今日はゼロで抑えられて勝てたことは良かったですけど、本当に今日は「絶対勝ってやろう」という気持ちで戦っていたので、勝てて良かったです。

Q:熊本出身の植田選手にとっても今日は特別な想いでのプレーだったと思います。そのあたりの胸の内を聞かせて下さい。

A:... すみません...

Q:とにかく植田選手、「サッカーで勇気付けよう」。そういう想いですよね?

A:...はい。僕にはもうそれしかないので、頑張ります。

Q:次も熊本に向けて、被災地に向けて良いプレーを期待しています。

A:はい。ありがとうございます。

【三浦淳寛氏のレビュー】
(湘南)
湘南は少し苦労している感じもありますけど
良い時間帯もありますから、そこの時間をいかに長くできるかと
湘南スタイルをもう少し前面に出せると良いかなというのはありますね。
先制点を先に取れるかどうかというのもポイントだと思います。

もちろん相手チームをリスペクトするというのは大事なんですけど
自分たちの持ち味をいかに出せるかという方に
力を注いだ方が良いのかなという感じはしました。
あとはスピード感を出せるかどうかというのは選手の連動性だったり
もう少し判断良くダイレクトが入ったりというのがあると
そのスピード感が出るかなというのはありますね。
少し相手をリスペクトし過ぎたんじゃないかなという風に映りましたから
それは監督も勇気のないプレーという風に
見えたんじゃないでしょうか。

カウンターをさせないためには三竿選手と菊池選手がもっと高い位置に行って
高山選手、長谷川選手、パウリーニョ選手、キリノ選手とこのあたりで
食い止めたい、まず出させないということが目的だったと思うんですけど
5バック気味になったことで相手の中盤がどんどん自由にボールを動かせて
そこで繋いでいると5バック気味になっているんですけど
クロスが上がる時に慌ててボール保持者に対して前に出ますよね。
そうすることでズレができたと。
どっちつかずのようになったかなと僕には映りましたね。

(鹿島)
鹿島は非常に安定感があるので
これはファーストステージの優勝の可能性も
十分あるような試合をしていますよね。
攻撃も守備もバランスが良くて本当に強いと思います。

永木は守備に関しても攻撃に関しても
常に頭を使ってゲームをコントロールしていたと思います。
2点目に繋がる良いクロスもありましたからね。

植田選手のプレーを見て
勇気付けられる人たちもたくさんいると思いますね。
熊本のことに関して言うとプレーヤーは全力でプレーして
我々もサッカー界全体でできることというのを
少しでもやっていけたらなという風に思います。

【Jリーグブログ的データ】
J1-1st第7節@Shonan BMWスタジアム平塚
湘南ベルマーレ 0-3 鹿島アントラーズ
入場者数:13,039人 天候:晴時々曇、弱風
気温:19.7度 湿度:65%
主審:村上伸次
副審:前之園晴廣、清野裕介
第4の審判員:秋澤昌治

《得点者》
<鹿島>
20'金崎夢生④(アシスト:土居聖真)
45'OG(アンドレ・バイア)
65'土居聖真②(アシスト:金崎夢生)

《選手寸評》
(湘南)
GK村山智彦
厳しいようだがこういう状況だからこそ1失点目は何とか触りたかった所
DF岡本拓也
カイオには良く食い下がったがシステム変更に伴いハーフタイムで交替となった
(→46' MF藤田征也)
投入直後は好クロスも見せたが時間の経過につれて守備に忙殺されてしまった
DFアンドレ・バイア
鹿島の2トップ対応に苦慮。ラインギリギリで入れ替わられる場面もしばしば
DF島村毅
守勢に回る時間が多くセットプレーも含めた攻撃性は打ち出せず
MF石川俊輝
アンカーの前半はバランス維持に腐心。難しい状況の中でやれることをやり切った
MF菊池大介
左右両サイドで奮闘したもののチャンスにはなかなか絡めなかった
MFパウリーニョ
前半は攻守両面でポジショニングが中途半端。持ち味は出せないまま2人目の交替に
(→57' MF下田北斗)
攻撃のスイッチが入る瞬間のミスが多くノッキングを招いてしまった
MF長谷川アーリアジャスール
リーグ戦初スタメンも劣勢の展開に埋没。もっと攻撃面で違いを生み出したい
(→70' FW藤田祥史)
ビハインド時の3枚目となるフォワード起用でシュートゼロは厳しい
MF高山薫
いつも通りとにかく走ったが後半の決定機を沈めていれば展開は変わったはず
MF三竿雄斗
ヘディングでゴールを狙うなど闘う姿勢を最も示したが誕生日を勝利で飾れず
FWキリノ□
このシステムでこのパフォーマンスではチームに推進力が生まれない

《選手寸評》
(鹿島)
GK曽ヶ端準
ほとんど守備機会のないままにリーグ戦4度目のクリーンシートを記録
DF西大伍
キャプテンマークを巻いた一戦は攻守に相変わらずのバランス感覚を披露
DF植田直通
90分間魂のこもったプレー。その姿勢が雄弁にこのゲームへ懸ける想いを物語る
DF昌子源
ディフェンスリーダーの自覚十分。危ないシーンを相手に創らせなかった
DF山本脩斗
対面の菊池にも藤田征にも仕事をさせず。2点目も長い距離を駆け上がった
MF遠藤康
5分にアウトサイドで出したラストパスは真骨頂。2つ前のお膳立てで2ゴールに絡む
(→74' MF鈴木優磨)
限られた出場時間だったからこそ決定機は生かしたかった
MF永木亮太
2点目を呼び込む好クロス。古巣を相手にしながら攻守に走り続けた
(→72' MF三竿健斗)
終盤に兄弟対決が実現。試合後はサポーターからバースデーソングも
MF柴崎岳
永木との連携も問題なく攻撃よりも守備でバランスを保ち切った
MFカイオ
サイドをグイグイえぐる。後半に見せたエラシコにも好調さが窺える
FW土居聖真②
リーグ戦は2戦連発。プレーの切れ味は言うまでもなく何より気持ちが乗っていた
(→84' FW赤秀平)
ゲームクローズの時間帯で投入され一定の役割は果たす
FW金崎夢生④□
1ゴール1アシストと申し分ない活躍だっただけにイエローカードは勿体なさ過ぎる



チンチロリン


永木の評価を答える石井監督である。
ボール奪取やキックの精度を高く評価しており、身体の強さ、メンタルの強さを持っておるチームに必要な選手とのこと。
もう少し、鹿島の戦術理解を深める時間を与える様子。
いずれ鹿島を背負う選手となって行くであろう。
また、源は「相手の運動量が多く、しんどい試合だった」と言う。
昨季は終盤まで落ちぬこの運動量にやられダブルを喰らった。
この試合では、最後まで集中力を切らさず完封を記録したことは非常に嬉しい。
植田とのコンビはJ屈指の強固な守備を誇る。
その植田は、試合後のインタビューにて堪えきれず涙を流した。
強い気持ちで試合に挑み勝利を掴んだところで、現実が沸き上がった様子。
「ちょっと無理でした。やっぱり(熊本は)育ったところなので。今まで見てきたところが、大変なことになっていて、衝撃を受けた」とのこと。
すぐにでも飛んでいきたいところであろうが、植田は「試合で結果を出すことだけ」とコメントする。
植田の活躍による勝利で熊本に元気を与えていこうではないか。
期待しておる。


チンチロリン

聖真、もっとやれる感覚はある

2016年04月16日 | Weblog
今節の顔 MF土居聖真 取り戻した本来の輝き
前節の広島戦では今季初先発で初ゴールをマーク。「ゴールは頑張ってきたことのおまけみたいなもの。またここから頑張る」と力強く語る。

鋭いターンから一気に相手DFをかわす機敏さ。そして浮いたボールの落ち際を正確に捉えて豪快なシュートと、得点場面には持ち味が凝縮されていた。昨年10月に左大に中足骨の骨折で長期離脱を強いられたが、地道なリハビリに耐え、本来の動きを取り戻した。「もっとやれる感覚はある」と頼もしく話す背番号8が、好調なチームをさらに勢いづける。



チンチロリン


今節の顔として報じられる聖真である。
前節の広島では今季リーグ戦初先発で初ゴールを記録した。
「ゴールは頑張ってきたことのおまけみたいなもの。またここから頑張る」と語っており、頑張りを強く強調する。
苦しいリハビリを経ての復活に手応えを感じておるように感じられる。
そして、負傷以前以上の活躍を自らに課しておるようにも思える。
我らも聖真の活躍には感慨深いものがあり、そしてこれまで以上の結果を求めたくなってくる。
昨季は惨敗した平塚の地にて、聖真のゴールを拝みたいところ。
聖真の躍動を楽しみにしてスタジアムに向かう。
期待しておる。


チンチロリン

石井監督の勝率

2016年04月16日 | Weblog
石井正忠は“最初の30試合”でジーコ&オリヴェイラ以上の勝率! その上を行く鹿島歴代1位の指揮官は……
2016年04月16日(土) 06時46分配信


昨季はタイトルも手にした石井監督 photo/Getty Images

歴代監督の勝率は?

10日に開催されたJ1リーグ第6節サンフレッチェ広島戦で4-1と大勝を収めた鹿島アントラーズだが、同試合は石井正忠監督が鹿島を率いての公式戦30試合目となった。現役時代、Jリーグ元年から1997年まで鹿島でプレイし、現役引退後も同クラブでコーチを務めていた石井氏は昨年の途中からトニーニョ・セレーゾに代わり鹿島の指揮官に就任。初陣のFC東京戦をMF柴崎岳が決勝点を決めて白星で飾ると、就任から6連勝、9試合で8勝1分と結果を残す。またカップ戦でも無敗で優勝し、リーグ戦では惜しくもチャンピオンシップ出場を逃したが、2ndステージは優勝した広島と同じ勝ち点でシーズンを終えた。
今季、監督として初めてプレシーズンのキャンプから指揮を執る石井監督は、開幕戦からG大阪の新スタジアムで勝ち点3を手にすると、現在リーグ戦6試合を消化して1敗のみ。カップ戦では連敗スタートとなったが、公式戦30試合目となった広島戦はMF柴崎岳の決勝点で勝利し、30試合で21勝2分7敗という成績を残している。
これを勝率にすると70%という数字になり、過去に鹿島の指揮を執った歴代監督たちの“最初の30試合”と比べてもかなり優秀な成績となった。2007年に就任して3連覇を達成したオズワルド・オリヴェイラの最初の30試合は17勝6分7敗で勝率56%、CWCを制し世界一の称号を引っ提げて就任したパウロ・アウトゥオリも16勝4分10敗で53%となっている。また、2000年に就任したセレーゾは同年に3冠を達成したものの、スタートダッシュには失敗して16勝で53%。セレーゾは2013年からの第2次政権でも15勝5分10敗とシーズン序盤は結果が出ず、2012年降格争いに巻き込まれたジョルジーニョの53%よりも悪い数字となっている。
しかし石井監督の勝利76%を超える指揮官が1人だけ存在する。それは1998年の2ndステージから鹿島の指揮を執ったゼ・マリオだ。同氏は就任から30試合で26勝1分3敗という結果を残しており、アジアカップウィナーズカップでタイのクラブと対戦するなど“ボーナスゲーム”もあったが、鹿島をクラブ史上2回目の年間王者に導いた指揮官の最初の30試合の勝率は86%と圧倒的な数字になった。
また、初代監督の宮本征勝氏は19勝で63%、ジーコの実兄エドゥーとジョアン・カルロスは50%、1999年に監督代行したジーコも公式戦17試合しか指揮を執っていないが11勝で勝率64%となっており、鹿島で指揮を執った歴代監督全員が“最初の30試合”で勝率50%以上の成績を残している。
かつて多くのタイトルを掴んだきた歴代監督と比較してもスタートダッシュに成功している石井監督だが、16日に敵地で対戦する湘南ベルマーレは昨季、ステージ優勝を争うチーム状況で敗戦を喫した相手だ。選手として、指導者として、歴代監督全員と共に鹿島で多くのタイトルを手にしてきた石井正忠は31試合目以降も勝ち続け、クラブに更なる成功をもたらすことができるだろうか。



チンチロリン


先日の広島戦にて公式戦30試合の指揮を執った石井監督である。
21勝2分7敗という成績で勝率70%とのこと。
これは素晴らしい成績と言えよう。
これまでの歴代指揮官の30試合時とと比べてもかなりのものである。
石井監督を超えるのはゼ・マリオ監督の86%と伝えておる。
これは、かなりの勝率であるが、当時は前任のジョアン・カルロス監督の下、チームは出来上がっており、指揮官としては難しいものではなかったのではなかろうか。
いずれにせよ、石井監督の手腕を疑うところは全くない。
これから数多のタイトルをもたらせてくれると信じておる。
ともに栄光を掴もうではないか。
楽しみである。


チンチロリン

連勝を伸ばして首位浮上なるか

2016年04月15日 | Weblog
【予想スタメン】小笠原が欠場の鹿島、湘南を“知り尽くす”永木が移籍後初先発か

古巣戦で先発濃厚の鹿島MF永木 [写真]=Getty Images

■湘南ベルマーレ 鹿島戦の通算成績は黒星先行も、昨季は2戦2勝

 前節のヴァンフォーレ甲府戦、湘南は立ち上がりにセットプレーから先制を許し、早々にビハインドを負った。その後粘り強く戦い、後半に追いついてさらに攻勢に出たがゴールには届かず、逆にアディショナルタイムに2失点を喫し、1-3で敗れた。開幕から6戦勝ちなし、複数失点も続き、リーグ戦は3連敗となった。

 厳しい結果となったことは否めない。ただ、結果の奥に見るべき内容があることもまた事実だ。人数をかけた甲府の堅いブロックに対して果敢に攻め入り、ペナルティーエリアに入った回数も、作ったチャンスの数も少なくない。セットプレーの失点やシュートを決め切る部分など、勝利に近づくために必要なディテールと向き合い、チームとして向上している側面にも目を向けながらトレーニングに励んできた今週である。

 今節でホームに迎える鹿島との対戦成績は、7勝1分15敗と相手にリードを許す。昨季は湘南が2戦2勝を収めているものの、内容は鹿島が上回った。強敵であることは言うまでもない。

 対して湘南は、ベンチ入りを含め、ここまでほとんどのメンバーが公式戦に携わっている。加入間もない長谷川アーリアジャスールを含め、全体のコンディションは変わらず高められており、今節も誰が起用されるか興味深いところだ。互いの切磋琢磨が成長を促し、チームとして大切にすべきを皆で共有している。昨季まで湘南に在籍した永木亮太との再会も楽しみな中、最後の一歩まで粘り強く自分たちのスタイルを発揮したい。(隈元大吾)

■湘南予想スタメン
3-6-1
GK
村山智彦
DF
岡本拓也
アンドレ・バイア
三竿雄斗
MF
藤田征也
石川俊輝
長谷川アーリアジャスール
菊池大介
大槻周平
高山薫
FW
キリノ

■鹿島アントラーズ 前節は昨季王者を撃破、連勝を伸ばして首位浮上なるか

 昨季王者のサンフレッチェ広島に4-1で完勝し、勢いに乗る鹿島は、アウェーの湘南戦に挑む。広島戦で今季初ゴールを挙げ、FW起用に応えた土居聖真が引き続き、先発する見通し。土居は「1点で終わりじゃなく、2、3点とチームとしても、個人でも狙っていきたい」と意気込む。

 また、出場停止の小笠原満男に代わり、永木亮太が先発する見込み。奇しくも、6年を過ごした古巣の湘南を相手に、移籍後リーグ戦初先発となる。湘南サポーターからのブーイングも想定されるが、「(ブーイングでも、歓迎されても)両方に対して気持ちの準備はできている」とし、「成長した姿を見せたい」とモチベーションを高く、Shonan BMWスタジアム平塚に乗り込む。湘南の長所、短所を把握済みで、立ち上がりの主導権争いを勝負の分かれ目として挙げた。チームの心臓、小笠原主将が出場停止だが、決してマイナスな面ばかりではなく、永木が新たな姿をチームにもたらす可能性は十分にある。

 さらに、かかとのけがで別メニュー調整を続けていた実力者、ファン・ソッコが13日から練習に合流。堅守を支える昌子源、植田直通への刺激になることは間違いない。勝てば首位浮上の可能性がある湘南戦。昨季連敗を喫している相手だけに、鹿島は序盤から高い集中力で臨む考えだ。(totoONE編集部)

■鹿島予想スタメン
4-4-2
GK
曽ヶ端準
DF
西大伍
昌子源
植田直通
山本脩斗
MF
遠藤康
永木亮太
柴崎岳
カイオ
FW
金崎夢生
土居聖真



チンチロリン


ファン・ソッコが13日より練習に合流したことを伝えるサッカーキングのプレビューである。
これは心強い。
今は不動のレギュラーとなっておる源と植田に良い刺激を与えよう。
また、植田はU-23日本代表の関係にてチームを離れる回数が増えていく。
ファン・ソッコがおれば、その際も安心である。
明日のベンチ入りはあるのであろうか。
楽しみにしてスタメン発表を待ちたい。


チンチロリン

鹿島――古巣相手に、移籍後リーグ初先発と不思議な巡り合わせ

2016年04月15日 | Weblog
【J1展望】1stステージ・7節|湘南 – 鹿島|運命の巡り合わせとなった永木亮太の凱旋試合。彼にとって、湘南にとって、ターニングポイントになる――
サッカーダイジェスト編集部
2016年04月15日


湘南--今季初勝利を目指し、キリノが5戦ぶり、長谷川がリーグ戦初の先発か。


故障者/湘南=菊地、山田、山根 鹿島=なし
出場停止/湘南=なし 鹿島=小笠原


J1リーグ1stステージ・7節
湘南ベルマーレ– 鹿島アントラーズ
4月16日(土)/16:00/Shonan BMWスタジアム平塚

湘南ベルマーレ
1stステージ成績(6節終了時):18位 勝点2 0勝2分4敗 9得点・15失点

【最新チーム事情】
●前線はシャッフルし、組みあわせを模索。
●長谷川アーリアジャスールの起用法がポイントに。
●守備陣の争いも熾烈に。岡本、村山が先発復帰か。

【担当記者の視点】
 いまだ今季未勝利だが、迷いはない。

 鹿島には昨季リーグ戦2勝を収めたとはいえ、押し込まれる時間帯のほうが長かった。今回もいかに数少ないチャンスをものにし、今季これまでのテーマである「いかに最後まで耐えるか」が勝利へのポイントとなる。

 前線はシャッフルしながら、最良の組み合わせを模索。鹿島対策も考え、好調なキリノが5試合ぶりに先発しそうだ。また同じく今季は控えの続いていた大槻だが、前節で久々にスタメンでプレー。調子を上げてきただけに、今季初の2試合連続先発を果たすか。

 そして注目がMFの長谷川だ。湘南スタイルへのフィットは早く、持ち味である正確な長短のフィードと打開力は、まさにチームが必要としている要素と言える。ボランチ、またはシャドー、いずれかで先発する可能性が高まっている。途中出場になるとしても、この試合のキーマンになりそうだ。

 また守備陣のポジション争いも熾烈。右ストッパーの岡本、GK村山の先発復帰が有り得る。ただ島村、T・ベラピも調子は悪くないだけに、指揮官の起用法が注目される。

 鹿島の一員として戻る昨季までキャプテンとして在籍した永木にも、「亮太がいなくても、湘南は大丈夫だよ」というところを、結果を残して見せ付けたい。

鹿島――古巣相手に、移籍後リーグ初先発と不思議な巡り合わせ。永木は「自分のプレーを出す」と表情を引き締める。


移籍後リーグ初先発が、古巣との一戦に。この運命の巡り合わせ、永木はどのようなプレーを見せるか? 写真:佐藤明(サッカーダイジェスト写真部)

鹿島アントラーズ
1stステージ成績(6節終了時):2位 勝点13 4勝1分1敗 9得点・3失点


【最新チーム事情】
●出場停止の小笠原に代わり、永木が先発へ。
●熊本の宇土市出身の植田。地元での地震は震度5強を観測したが、親族、知人の無事を確認。「熊本が元気になるようなプレーをしたい」と力を込めた。
●足の痛みで別メニュー調整だった遠藤が合流。「大事な試合になる。ガンバ、広島に勝って、ここで負けたら意味がない」と勝利を誓う。

【担当記者の視点】
 前節の広島戦は攻撃陣が爆発し、4-1の快勝を収めた。この試合で2得点・1アシストの活躍を見せたカイオは湘南戦に向けて、「全員が意欲的に取り組んでいる。アウェーだが勝点3を取りにいく」と意気込みを語った。

 懸念材料は、大黒柱の小笠原を出場停止で欠くこと。ボランチの代役には、永木が入る見込み。古巣相手に、移籍後リーグ初先発とは不思議な巡り合わせ。本人は「自分のプレーを出す」と表情を引き締める。中盤を構成する細かなパスワークにはまだ課題を残すが、持ち前の運動量でダイナミズムをもたらしたい。

 ここまで未勝利の湘南だが、序盤からアグレッシブに仕掛けくるだろう。鹿島は試合の入り方に難があるだけに、立ち上がり10分間の戦い方が重要になりそうだ。勢いに飲まれず対応し、相手の2シャドーや両ウイングバックへの素早い対応を心がけて、徐々に主導権を握りたい。



チンチロリン


「鹿島は試合の入り方に難があるだけに、立ち上がり10分間の戦い方が重要になりそうだ」と記すサッカーダイジェストのプレビューである。
昨季のアウェイの戦いでも、試合の入り方に失敗し序盤から2失点を喫し敗戦の苦汁を舐めた。
同じ轍は踏めぬ。
試合開始からアグレッシブに来るであろう湘南をどう受け流すかに注目となる。
そのキーマンは、湘南より移籍してきた永木となろう。
中盤の底から最前線まで走りきる運動量で、古巣を圧倒するのだ。
活躍を期待してスタジアムに向かう。
楽しみである。


チンチロリン

湘南ー鹿島戦、佐藤美希嬢来場

2016年04月15日 | Weblog
4月16日(土)鹿島戦 「Jリーグ女子マネージャー」佐藤美希さんが来場!
4月16日(土)鹿島アントラーズ戦にて「Jリーグ女子マネージャー」佐藤美希さんの来場が決定いたしました。

佐藤美希さんには、場外でのイベントへのご参加、さらにハーフタイムのゲストトークにご登場いただきます。ぜひご期待下さい!



◆日程
4月16日(土)16:00キックオフ
湘南ベルマーレ vs 鹿島アントラーズ

◆参加イベント
[1]佐藤美希さんと“乾杯!フォトセッション”
ベルマーレビールを扱っているサンクトガーレンブースにてベルマーレビールを手に佐藤美希さんと“乾杯!”している写真を撮影!貴重な機会です。ぜひ奮ってご参加下さい。
※どなたでもご参加いただけます

◇時間
14:50〜15:10(時間制)

◇場所
サンクトガーレン ブース(場外イベントエリア)

※皆様のお持ちのカメラ・携帯などをお借りして、スタッフが撮影させていただきます。
※サインは行いませんので、ご了承ください。
※できるだけ多くの方にご参加いただくため、1回の撮影は1枚までとさせていただきます。

[2]特別ゲストトーク
ハーフタイムにピッチ上にご登場いただきスタジアムナビゲーターの三村ロンドさんとのトークを行います。

◇時間
ハーフタイム

◇場所
スタジアム内ピッチ

◆Jリーグ女子マネージャー 佐藤美希 プロフィール
第38回ホリプロタレントスカウトキャラバン2013グランプリ受賞
生年月日:1993年6月26日生まれ
出身地:栃木県
血液型:B型
趣味:紅茶集め
特技:柔道、クラシックバレエ
公式ホームページ:http://www.horipro.co.jp/satomiki/
公式Twitter:https://twitter.com/sato_miki626
公式ブログ:http://ameblo.jp/sato-miki-blog/



チンチロリン


湘南対鹿島戦に来場するJリーグ特命マネージャー佐藤美希嬢である。
注目度の高さが覗える。
佐藤美希嬢に喜んでもらうべく、鹿島の美しいサッカーを披露しよう。
楽しみな一戦である。


チンチロリン

永木、古巣・湘南戦に向けて調整

2016年04月15日 | Weblog
湘南戦前日練習


選手たちはセットプレーの確認やレクリエーションゲームなどで最終調整をしました。



チンチロリン


湘南戦に向けた前日練習を行う永木である。
インサイドにてボールを蹴る。
正確なパスでチャンスを作るのだ。
古巣相手に成長した姿を見せろ。
活躍を楽しみにしておる。


チンチロリン

植田、僕にできることはサッカーしかないと思う

2016年04月15日 | Weblog
鹿島植田、熊本に元気「僕にできることはサッカー」
[2016年4月15日14時39分]


練習後、ファンサービスに応じる鹿島DF植田(撮影・上田悠太)

 鹿島DF植田直通(21)が、地元・熊本を勇気づける活躍を誓った。

 最大震度7を観測した地震発生から一夜明けた15日、茨城・鹿嶋市内で練習後、取材に応じ「今、熊本は元気がないと思う。僕にできることはサッカーしかないと思う。熊本を元気にできるようなプレーをやっていきたい」と話した。

 植田は熊本・宇土市出身。親族や知人は全員無事だったものの、「(地震で)亡くなっている方もいて、すごい僕自身もつらい」。実家は震源地から自動車で約1時間の場所にあるという。「家はあまり被害はなかったです」と言うが、沿岸部にあったため、家族は避難していたという。

 前日14日には、リオデジャネイロ五輪の組み合わせ抽選も行われていた。だが、その時も何度も大きな余震も続いていた。「(抽選は)全く忘れてました。今日(15日)になって気が付きました。あまり頭に入ってこない」と話した。

鹿島植田「僕もつらい」地元熊本被災で抽選忘れてた
[2016年4月16日7時46分 紙面から]


練習後、ファンサービスに応じる鹿島DF植田(撮影・上田悠太)

 鹿島のU-23(23歳以下)日本代表DF植田直通(21)が、被災した地元・熊本に勇気を与えるべく意気込んだ。熊本地震から一夜明けた15日の練習後、「今、熊本は元気がないと思う。僕にできることは、サッカーしかない。熊本を、元気にできるようなプレーを、やっていきたい」と誓った。同県・宇土市出身で、実家は震源地から自動車で約1時間の、沿岸部にあるという。親族や友人は無事だったが、「亡くなった方もいる。僕自身もすごくつらい」と胸中を吐露した。

 14日夜には、リオデジャネイロ五輪1次リーグの組み合わせ抽選会も行われていた。だが、強い余震が何度も続いており、気が気ではなかった。「(抽選は)忘れてました。今日(15日)になり気が付きました。あまり頭に入ってこない」。相手は強豪ぞろいだがその分、勝てば大きな喜びを熊本に届けられる。

[鹿島]熊本出身の鹿島DF植田直通、「僕にできることはサッカーしかない。熊本が元気になるようなプレーをしたい」と沈痛な面持ち


最大震度7を観測した熊本地震から一夜明けた15日、同県出身である鹿島のDF植田直通が「僕にできることはサッカーしかないので、熊本が元気になるようなプレーをしたい」と誓った。

昨晩、テレビを見ている時にニュースで震災を知ったという植田。すぐに家族から連絡があり安否を確認したあとも、地元の友人などに連絡を取っていたという。そのためリオ五輪本戦の組み合わせが決まったことも「気づかなかったです。今日になって知りました」と、それどころではなかったと話した。

「九州の人にとって地震はあまり感じたことのないものだと思う。震源の近くで亡くなっている人もいると聞いて、すごく僕自身も辛い気持ちです。いま熊本には元気がないと思う。僕にできることはサッカーしかないので、熊本が元気になるようなプレーをしたい」

ナイジェリア、スウェーデン、コロンビアと同組になったリオ五輪については、マナウスで2試合が予定されていることに触れ「鹿島にもブラジル人のスタッフ、選手がいる。『暑いところ』と言っていたので準備が大事になると思う」と話した。また、出場が噂されるイブラヒモビッチについて聞くと「出てくるのであればすごい楽しみ。トップレベルでやっている選手ですし、どういうプレーをするのか想像もつかないので、すごい楽しみです」と答えた。

しかし、震災直後ということもあり、やや沈痛な面持ちだった植田。試合では、言葉どおり気迫あるプレーで被災地を元気づけて欲しい。
写真:六川則夫
(鹿島担当 田中滋)



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故郷の地震について口を開いた植田である。
ご家族は無事であったとのこと。
とはいえ、これほど大きな地震があり被害者が出ておるということで、植田自身もつらい様子。
気持ちを切り替えろといっても難しかろう。
植田が言うように、熊本を元気にできるようなプレイをやっていくしかない。
植田の活躍で湘南に勝利し、元気にさせよう。
期待しておる。


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やはり鹿島に分があると言わざるを得ないだろう

2016年04月15日 | Weblog
【J1 1stステージ第7節 湘南 vs 鹿島 プレビュー】
好調・鹿島を倒して今季未勝利の泥沼から抜け出したい湘南。永木移籍後初の古巣対決にも注目

Text by 元川 悦子

2015年は貴裁(チョウ・キジェ)監督体制最高のJ1年間8位という躍進を見せた湘南ベルマーレ。しかし今季を迎えるに当たり、キャプテンの永木亮太が鹿島アントラーズ、U-23日本代表キャプテン・遠藤航が浦和レッズへそれぞれ移籍。GK秋元陽太がFC東京、翔太アカデミー出身の古林将太も名古屋グランパスへ移籍するなど、主力級が相次いでチームを去った。それだけに今季の動向が懸念されていたが、監督の卓越したチームマネージメント力で何とか乗り切ってくれるという期待はあった。

実際、2月27日の今季J1開幕・アルビレックス新潟戦から内容的には悪くなかった。3月5日の第2節・川崎フロンターレ戦で4-4、12日の第3節・サンフレッチェ広島戦で2-2という壮絶な打ち合いを見せた時には「かつての湘南の暴れん坊」が帰ってきたと感慨深く感じたサポーターも多かっただろう。しかし浦和レッズに0-2で完敗したのを機に、攻めの迫力も低下してしまう。その後はヴィッセル神戸に1-2、ヴァンフォーレ甲府に1-3と勝ち切れない。永木が去った後の中盤の要だった菊地俊介が右ひざ前十字じん帯損傷で全治8カ月というダメージを負ったのも響いているのか、攻守両面で噛み合わない印象が強まっているのだ。

やはり気になるのは、今季6試合で15失点という数字。これはもちろんJ1ワーストで、今回の対戦相手・鹿島アントラーズの5倍に相当する数字だ。だからこそ、今回はまず守りを強化して戦う必要がある。指揮官も甲府戦からGK村山智彦に代えてオーストラリア出身のタンドウ・ベラピを抜擢し、最終ラインにアンドレ・バイアを入れてテコ入れを図っているが、今回もその流れを持続する可能性が高い。

とにかく、湘南の武器はリーグ1の走力と運動量。前線からしっかりとプレスをかけ、コンパクトに保ちながらボールを奪う連動した守備と、素早い切り替えからのアタックを出さなければ、好調・鹿島に付け入るスキは見い出しにくい。高山薫、菊池大介、パウリーニョといった点の取れる選手はいるだけに、彼らに決定機を数多くもたらせるような試合運びが求められてくる。

しかしながら、鹿島の方も前節・サンフレッチェ広島戦での4-1の大勝で勢いに乗っている。今季はシーズン開幕前から得点力不足が懸念されていたが、ポルトガルリーグ2部・ポルチィモネンセへ復帰していた金崎夢生の完全移籍が決定。石井正忠監督の胸をなでおろしたことだろう。その金崎が開幕から攻撃陣を引っ張り、鹿島はガンバ大阪、サガン鳥栖に連勝。3月12日の第3節・ベガルタ仙台戦は0-1で不覚を取ったが、続く19日の第4節はFC東京に2-0で勝利し、金崎も2点を叩き出す活躍を見せた。

4月に入ってからは彼へのマークが一段と厳しくなり、川崎には勝ち切れなかったが、前節・広島戦では途中出場のカイオが大爆発。川崎戦でブレーキになってしまった土居聖真も先制点を奪い、今季からエースナンバー10を背負う柴崎岳もプロ2点目となるヘディングシュートを決めるなど、アタッカー陣が分厚い攻めを見せてくれた。もともとGK曽ヶ端準と昌子源、植田直通の両センターバックが中央を固める守りはリーグ1手堅いと定評があるだけに、鹿島の場合は点さえ取れれば確実にタイトル争いできるだけのポテンシャルがある。その底力を広島戦では遺憾なく見せつけた格好だ。

となると、湘南戦でも同じような攻撃陣の爆発が期待されるところ。金崎、土居、遠藤康、カイオという顔ぶれが前線に陣取る可能性は高く、彼らが連動した攻めを見せれば、得点チャンスは数多く作れるはずだ。遠藤、柴崎らの精度の高いキックからのセットプレーも重要な得点源で、特に植田の高さと強さは一段と脅威を増している。湘南はGK含めて守備陣の組み合わせが入れ替わっていて、連携面に不安があるため、そこは鹿島にとっての大きな狙い目。そういうスキを突くのが常勝軍団は非常に長けている。そして今回は小笠原満男が出場停止ということで、昨季まで湘南のキャプテンだった永木が先発出場すると見られる。彼の移籍後初の古巣対決も興味深い。こういった選手層の厚さを含めて、今回はやはり鹿島に分があると言わざるを得ないだろう。

湘南としてはホーム・BMWスタジアム平塚のサポーターの力を借りながら、相手の勢いを封じることが肝要だ。先に失点したらかなり苦しくなる。鹿島を焦らすような展開に持ち込めれば、勝機が見えてくる。J SPORTSではこの試合を生中継で放送する。いち早く今季初勝利を挙げ、泥沼から抜け出すことを最優先に、監督には頭脳的采配を期待したい。



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「鹿島の場合は点さえ取れれば確実にタイトル争いできるだけのポテンシャルがある」と評する元川女史のプレビューである。
リーグ戦15失点の湘南相手であればゴールを奪ってくれるのではないかと期待を持ってしまう。
しかしながら、今節は小笠原満男が出場停止ということで攻撃力に一抹の不安がよぎる。
やはり、満男からのチャンスの一つ前の決定的パスがないというのは、鹿島としては痛い。
その穴を埋めるべく起用されるのは、昨季まで湘南にてキャプテンマークを巻いた永木亮太である。
豊富な運動量で、満男不在の不安を一掃して欲しいところ。
昨季はダブルを食らった湘南から勝利をもぎ取るのだ。
期待しておる。


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