yaaさんの宮都研究

考古学を歪曲する戦前回帰の教育思想を拒否し、日本・東アジアの最新の考古学情報・研究・遺跡を紹介。考古学の魅力を伝える。

博物館便り-2  『三重大学考古資料館』出発!の条

2006-05-07 03:23:42 | 歴史・考古情報《日本》-1 宮都
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 とうとうゴールデンウイークも終わりだ!アーア悲しい!!
 誰が名付けたのか知らないが、この四月末から五月初めにかけての「休日」は私にとっては「Silver Weak!」に他ならない。老体を鞭打って、この10日間、現場で肉体を酷使し、さすがの私も毎日お風呂に入り、ビールも呑まずに机に向かって原稿を書こうとするが、直ぐに睡魔が襲い、気が付くと朝―!
 アーシマッタ!と後悔するも直ぐに現場へ。大嫌いな車の運転に神経をすり減らし、7時半には大学を出発。そんなこんなの「連休」もやっと終わり。でも原稿ができず、どうすればいいのか・・・。誰かさんは煮詰まったというが、私はもう焦げ付いて木炭状態!明日かかって来るであろうR博のNさんとMさんの電話が怖い!!(実は明日までにどうしても書き上げないといけない原稿がもう一つあるのです。C大学のST先生の命令!これはどうしても裏切れない。やっとその原稿に今見通しが付いたところなのです。ゴメンナサイ!!)

 そんな連休中の谷間も仕事!!
 前にもご紹介した、1年生を対象とした半期の授業(オリエンテーションセミナー)の「Open!『三重大学考古資料館』~初代学芸員への道~」が本格的にスタートしたのです。
 もちろんようやく展示場が確保でき、展示ケースも某所から引き上げてきて、枠組みが決まっただけ。二日には学生の希望を聞いて、弥生班、古墳班、古代班の三班構成が確定。授業計画では、博物館を見学することになっているのだが、授業時間中には行けないので(この頃の学生さんはとても真面目なので、前後の授業をさぼれ!とはとても言えず)、仕方なく学生に自主的に見学の課題を与える。
 見学といっても、展示の中味だけではなく、展示方法やパンフレットの作り方、チケットのセンス、展示品キャプションの書き方等、日頃あまり関心のないはずの資料館学芸員の最も苦労するところに目をやってくるように申し伝える。連休明けにはその成果を発表してもらい、いよいよ各班毎に展示品のリストアップである。
 でも、ほとんどが1年生。中には中国からの留学生もいる。弥生時代や古墳時代といってもせいぜいセンター試験程度の知識である。さて、まず手短に各時代の話をするところから始めなければならない。かといってあまり私が介入してはおもしろくない。どれだけ自主的に、どれだけ彼等が自ら考えて資料館に結実させるのか・・・、不安でもあるし、楽しみでもある。
 
 第8回の6月10~11日には、合宿研修と称して遺跡や博物館を見学し、資料の展示方法を集中討議する予定もある。幸いなことに今回の学生達は相当歴史が好きらしく、既に発掘調査に参加してくれた学生もいる。なんとか彼等の興味をつなぎ止める展示ができればいいのだが・・・。7月11日、学長も招待してOPEN!の予定です。
 乞うご期待!!

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