lizardbrain

だらだらぼちぼち

10月はたそがれずにライヴ4連荘 ~伍芳 & 和太鼓松村組~

2010年12月09日 18時00分35秒 | 音楽

どなたからも尋ねられなかったので今まで内緒にしていたが、10月23日から26日までの4日間、ライヴ観戦を4連荘してしまった。

まず先日自慢したように、本拠地中野サンプラザホールでの山下達郎ライヴを観戦したのが10月23日。

続く24日は、町田市で綾戸智恵のバックで良くお目にかかるギタリスト宮野弘紀がゲスト出演する進藤陽悟トリオのチャリティーライヴがあったので、そちらへ行こうと主催者に問い合わせたところチケットが完売した後だった。
宮野弘紀は、寺井尚子のバンドで1回、綾戸智恵のバンドでは数え切れないくらい何度も体験していて、いつかきっと宮野弘紀単独のライヴをと切望しているのだがなかなかその機会が無い。
なので、いつもと違うピアノトリオとの共演プレイを聴きたかったのだが、チケットが残っていなければどうしようもなかった。

で、あきらめて西に目を移すと、神戸新聞松方ホール伍芳和太鼓松村組との共演があったのでそちらを手配した。
なので、大枚はたいてのぞみ号で東京くんだりまで出かけながら、たった1泊しただけで、翌日には関西に戻る羽目になってしまった。



伍芳は、上海出身で神戸在住の中国古箏奏者。
和太鼓松村組は、元々はマリンバ奏者の松村公彦を中心としたグループで、和太鼓だけでなく、マリンバ、オカリナ、果てはケーナ、チャランゴ、サンポーニャなどの南米楽器も導入したグループ。

伍芳の母国での半日暴動が連日報道され、その上、例の衝突事件が起きた後だったので、会場の空気はどんな物になるのだろうか? と、心配しながらホールに行ったのだが、ホールの中は暖かく伍芳を応援する空気に満ちていた。

和太鼓松村組との共演なので、ステージ上にはマリンバやら各種打楽器が並べられ、ステージ中央の一段高いところに大太鼓が据えられていた。
演奏が進むにつれて変化する照明が和太鼓を照らしていくので、照明を受けた大太鼓が時には太陽に、あるいは月にも見えた。
ステージど真ん中に大太鼓が据えられたライヴは、めったに経験する事は無い。
その大太鼓の存在だけで神秘的な物を感じてしまった。

例によって、終演後にCDサイン会があったのだが、熱い演奏の直後に握手していただいた伍芳の掌が何となく冷たく感じられた。
音楽性や志の熱さにかかわらず、きっと、この人の体温はワタクシなんぞよりも低めなのかな、と感じながら神戸を後にした。