lizardbrain

だらだらぼちぼち

STARRY GUITAR NIGHT (2)

2006年01月31日 11時52分58秒 | 音楽

前後編に分けるつもりではなかったが、用意した写真のサイズが大きすぎたみたいなので2つに分割した。
たとえ100分割しても、見咎める人はいないだろうが。

という事で、
KAZUMI BOXの外箱をデイバックに忍ばせて、はやる気持ちを抑えても、なお早めに会場に着いてしまった。
時間を持て余した。
17時からの開演という事で、夕食は終演後でいい。

会場の兵庫県立芸術文化センターの周囲をウロウロしてみた。
あまり遠くへ行くと元の場所へ帰って来れない恐れがあったため、ホールの周りを一周してネタの収集にも努めたものの、まだまだ時間を持て余していた。

しかたなく、初めて見る兵庫県立芸術文化センターの中をウロウロしてみた。

まず、伍芳のライヴが行われる中ホールの前を通りがかると、


「チケット完売のため、当日券の発売はない」という告知がなされていた。
さすが、伍芳の地元、神戸に近いだけあって大変な人気者ぶりだ
次に、お目当ての渡辺香津美&鈴木大介デュオライヴ会場の小ホール前へ行ってみた。
中ホールと小ホール、両方へ行ってみたが、開演までまだまだ時間がある。
たまたま、中ホールと大ホールがある2階のスペースで『ヘンゼルとグレーテルの世界』という、いかにもクリスマスらしい展示会をやっているのを見つけた。
最初は、いかにもワタクシにはそぐわない世界だと思ったのだが、眺めているうちに面白くなってきて、カメラマンに変身。

今になって、もっとたくさんの写真を撮っておけばよかったかなぁ~?
と、反省。


お菓子の家の展示会場で時間をつぶしていると、大ホールの方向からたくさんの人達が出てきた、、、、、、
なんと、この日は大ホールでも何やら催し物が行われていたらしく、その催し物が終了したとたんに、大ホールの観客達がお菓子の家の展示会場になだれを打つように流れ込んできた。
もう、とんでもない人ゴミになってきたので、写真撮影もそこそこに小ホールの方に避難した。

過去3回の渡辺香津美ライヴ体験から予想したように、会場で販売するCDを買えば終演後のサイン会に参加できる。
まだ持っていない渡辺香津美のCDを2枚買って、権利を得た。



会場の小ホールの様子は、こんな感じ。
こういう造作のホールは初めて見る。
どう例えればいいのだろうか、すり鉢状のつくりで、すり鉢の底にステージがある。
ホールというよりも、小型のスタジアムのようだ。
古代の剣闘士達が戦ったコロシアムのようでもある。
血を血で洗う戦闘が、果てしなく繰り広げられるのかもしれない。

写真の右上の方に、折りたたまれた座席が見えるだろうか?
このように、ステージの裏側、つまり演奏者の後方にも座席が配置されているので、後頭部あるいは頭頂部のビジュアル面に弱点がある演奏者にとっては、誠に手ごわいホールのようだ。
演奏者の後頭部あるいは頭頂部を眺められる座席も含めて、総座席数は417席。
このホールには、大音量の派手なPAは似合わない。
ジャンルでいえばクラシック、あるいは、ジャンルを問わずアコースティック楽器の生の音を有効に反響させる事を念頭に設計された物だろう、きっと。

ステージ上に2脚セットされた手前の椅子に鈴木大介が座り、向こう側に渡辺香津美が陣取る。
渡辺香津美が使うスティール弦ギターはアンプを通し電気的に増幅されるが、総じて音量は抑え目である。
スティール弦のギターの他に2本のガットギターを弾き分けていたが、ガットギターを弾く時には、アンプにつながないでスタンドマイクから音を拾う。
対する鈴木大介のガットギターも、スタンドマイクを使う。

純然たるクラシック音楽というヤツのライヴには、行った事が無いのだが、クラシックって基本的にPAを使わないというふうに聞いた事がある。
そうなんでしょうか?
どなたか、そちら方面に詳しい方がおられましたらこっそりと耳打ちなどしていただければシアワセですが。
このホールならば、ギターソロでもPA無しで十分に聴けそうな気がする。
音量的には、普段聞いている音楽よりも小さめになるだろうが。

まず、渡辺香津美のソロで、いかにも宇宙を縦横無尽に駆け巡るイメージの「ACROSS THE UNIVERS」から始まり、鈴木大介とのデュオで、黒澤明の映画「どですかでん」のテーマなど、武満徹の楽曲も含めての展開となる。
武満徹の曲というと、現代音楽的な難しい物というイメージがあったのだが、映画音楽『写楽のテーマ』など、以外にもジャズっぽい曲も多いようで、渡辺香津美も鈴木大介も、MCではそのあたりに触れていた。


終演後、我がギターアイドル渡辺香津美にサインを入れてもらったCD。
真ん中の紺色の箱が、家から持ち出したKAZUMI BOXで、その両側が会場で買ったCD。
そういえば、時間が無くて、左側のCDはいまだに聴いていない、、、、
サイン会場のテーブルに自慢げにKAZUMI BOXを取り出してサインをお願いしたところ、軽く驚きながらも快くサインしてくれた。
渡辺香津美の隣にいた鈴木大介が、それを見て、
「おっ!渡辺香津美BOX!!」
と本人以上に驚いていた所を見ると、鈴木大介自身、かなりの渡辺香津美マニアなのにちがいない。

サインしてもらい、小ホールを後にした。
「今頃は、中ホールでは、キュートな笑顔を満面に浮かべた伍芳のサイン会をやっているんだろうなぁ、、、、、、、」
と、感慨にかられた。
う、う、う、伍芳、、、、

感慨にかられながらホールの外に出るワタクシを、クリスマスイルミネーションが見送ってくれた