植物によるがん治療のお手伝い 聡哲鍼灸院日記

植物で心身を癒す施術の日々。そこから感じたこと、学んだことなど。。。

医療人の心得

2006年02月08日 10時38分56秒 | 波動(意識、想念、感情、医療等)
 治療師としての心構えを忘れないためにシステム手帳に医師の心構えを書いた漢詩を貼っている。折にふれ見るけれどもなかなかこのようにはできない。

医業司生命安危託一身 医業は生命をつかさどり、安危を一身に託す
惜名勿顧利捨己須扶人 名を惜しみ利を顧みることなかれ、己を捨て、すべからく人をたすくべし
診病勿軽視卑尊何介心 病を診るに軽視するなかれ、卑尊いずくんぞ心に介せん
貧民一滴涙値應勝千金 貧民の一滴の涙、値まさに千金にまさる
中原逐鹿者見鹿不見山 中原に鹿を追う者、鹿を見て山を見ず
弓矢期正鵠薬方逐病頑 弓矢は正鵠を期し、薬方は病頑を駆す
言行重信用学術貴研精 言行は信用を重んじ、学術は研精を貴ぶ
衣莫喜時様論可撰公平 衣は時様を喜ばず、論は公平をえらぶべし
昼詳案病状夜審訂魯魚 昼はくわしく病状を案じ、夜はつまびらかに魯魚をただす
日誌多功益年年積成書 日誌は功益多く、年々つもって書をなす
察病密初診三思何不成 病を察するに初診を密にし、三思いずくんぞ成らざらん
誤治由偏見粗暴失功名 誤治は偏見により、粗暴は功名を失う
若遇不治症亦須尽本分 もし不治の症に遭わば、またすべからく本分を尽くすべし
放擲非仁術温言勉慇懃 放擲は仁術にあらず温言は慇懃につとむべし
施治應省費貧士不堪情 治をほどこすにまさに費を省くべし、貧士は情けに耐えず
貴貨重於命疾癒心未平 貨を貴ぶに命より重くせば病いゆるも心いまだ平らかならず
交際宜注意学術言行真 交際はよろしく注意すべし、学術、言行は真なり
無信不成用誠心能動人 信なくば用をなさず、誠心よく人を動かす
老壮互敬愛同業倶倶芳 老壮互いに敬愛し、同業ともどもにかんばし
勿説他人短不可誇己長 他人の短を説くなかれ己の長を誇るべからず
議治須撰人多説反失機 治を議するにすべからく人を選ぶべし多説はかえって機を失す
彼此有異見莫漫論是非 彼此、異見あらば、みだりに是非を論ずるなかれ
託病避前任宜為論其非 病に託して前任を避け、よろしくそのためにその非をさとすべし
若要防急変果断應投機 もし急変を要さば、果断まさに機に投ずべし
                               (王渚 書)
『幸福な性』(松本文絵、講談社)より

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