和菓子職人のひとり言

志季の和菓子「倉敷 いちむら」日記

新作!上生菓子。

2009-09-12 20:33:47 | Weblog
今日は、新しい上生菓子をご紹介します。


「重陽(ちょうよう)」です。


練り切りで「菊」を表現しました。


中餡は、赤こしあん。葉っぱは、羊羹で表現しています。


なぜ、「菊」で、「重陽」かと申しますと…


「重陽」とは五節句「人日(じんじつ)(一月七日)・上巳(じようし)(三月三日)・


端午(たんご)(五月五日)・七夕(七月七日)・重陽(九月九日)」の一つで、


9月9日のことをさします。(もう過ぎてしまいましたけど…)


旧暦では菊が咲く季節であることから菊の節句とも呼ばれます。


そこで、「菊」で「重陽」というわけです。


中国の思想、陰陽思想では、奇数は陽の数であり、陽の数の一番大きな数字の9が


重なる日なので「重陽」と呼ばれ、この9が二つ重なる9月9日は大変めでたい日と


されていました。


「菊」は、邪気をはらい、寿命を延ばすとか!!!


もうすぐ「敬老の日」ですし、先日ご案内した「長寿セット」と一緒にこの「重陽」


も合わせて、おじいちゃん・おばあちゃんにプレゼントしてはいかがですか?