ウマさんの気ままな行動日記(その2)

ウォーキング、ハイキング、釣り、ドライブ、100名城巡りなどをレポートします。

関東ふれあいの道(埼玉) No.8 「秩父盆地を眺めるみち」

2015年01月18日 | ウマさんの「関東ふれあいの道」を歩く
2015年1月18日(日)


”ウマさんの「続関東ふれあいの道を歩く」”では、2011年までは主に茨城県の「関東ふれあいの道」(全18コース)を歩いてきた。
”たまには県外を”ということで、2012年は東京都の「関東ふれあいの道」(全7コース)を踏破した。
続いて2013年1月から2014年4月にかけて神奈川県の「関東ふれあいの道」(全17コース)を歩き、無事踏破した。
次は埼玉県(全13コース)を目指すことになり、2014年9月から開始することになった。

埼玉県の第5回目は、コースNo.8「秩父盆地を眺めるみち」(約4.3Km)を歩くことにした。
朝まだ暗い荒川沖駅を6時16発の常磐線に乗り、上野駅には7時20分に到着。

熊谷行きに乗り替えるため、上野7時35分発の高崎行き電車を待っているところ。
この日の参加者は8名。


高崎線車内
このあと、めいめいおにぎりやサンドウイッチを頬張る。
腹ごしらえは万全だ。


熊谷には8時38分に到着、熊谷で8時52分発の秩父鉄道へ乗り替える。
皆野まで800円である。


秩父鉄道車内
熊谷駅を出発した時には空いていたが、寄居駅から秩父方面への観光客がどっと乗って来た。
半分以上の人が立ったままの状態になった。


しかし、長瀞駅、上長瀞駅で殆どの乗客が降り、またガラガラ状態となった。
今の時期、宝登山・長瀞の観光客が多いのだ。
9時47分、電車は定刻どおり皆野駅に到着
皆野駅で降りたのは我々だけだった。
線路の先に見えるのは武甲山と思われる。


皆野駅


皆野駅前
タクシーも利用する人は見当たらない。
昨年10月12日(日)No.9「将門伝説を探るみち」で訪れた時は「龍勢祭」で出払っていたので、
今日は全く別状態である。これが、普通なのであろう。


バス発着場(皆野町営バス)は、駅前の道を左に曲ったところにあった。


バス待合室でバスを待っているところ。


日野沢方面行きのバスがやって来た。
小型のバスだ。


乗り込んだのは、我々だけだった。


10時34分、皆野駅から20分足らずで出発地点の風戸(ふっと)入口に到着した。


「関東ふれあいの道」のコース案内図を確認
「風戸の鏡肌」まで20分とある。


破風山(はっぷざん)2.5Km、札立峠(ふだたてとうげ)3Kmと表示されている。


10時38分、日野沢川に架かる日野橋を前に、『今日も一日頑張って歩こうっ!』


『けっこう雪が残っているわねぇ』


直ぐ左に破風山・札立峠への分岐点があった。
危うく見落とすところだった。


『いきなりの雪道だよっ』
表面は氷のように硬くなっている。
こんな状態が続くのだろうか? 一瞬不安が頭をよぎる。


しかし、上るにつれて次第に雪がなくなってきた。


南に面した場所では、雪はすっかり溶けていた。
『これは助かるよねっ』
一時はどうなるかと思ったが、一安心だ。


しばらくすると、舗装された道路に出た。


「風戸の鏡肌」
案内板には、次のように紹介されていた(概略)
風戸は所在地の地名。鏡肌とは、断層で岩石がずれるときの摩擦でできた光沢のある面のことで、
鏡の肌のように光って岩石の面が見えることをいう。
”風戸断層”がこの近くを通っており、鏡肌は、幅約9m、高さ約7mある。
ジュラ紀(約1億9960万年前にはじまり、約1億4550万年前まで続く地質時代)にできたもの、だそうだ。


さすがに今は鏡のように光ってはいないが、すべすべな感じである。
『これが風戸の鏡肌かぁ』


破風山手前の猿岩を目指す。
今回は猿岩が証明写真の撮影ポイントになっている。


道路の両側の陽が当らない場所にはまだ雪が残っている。


風戸の集落を通過
『こんなところにも家があるんだねぇ』


東屋があった。見晴し台のようだ。


東屋から観た景色
前方正面は宝登山と思われる。
手前はゴルフ場(ミッションヒルズカントリークラブ)だ。


破風山1.5Km、猿岩1Kmと案内表示されている。
上り口から1Km歩いたことになる。
猿岩まで1Kmだ。


登山者数を確認をするために、カウンターが設置されていた。
一人づつカウンターを押して進む。


薄暗い杉林を進む。


地図には表れていない、小さな分岐点があった。


こちらは、”山靴の道コース入口”とある。


急坂・岩場あり、とあるので、ベテラン向きのコースなのだろう。


我々は反対側の道を進み、猿岩を目指す。


杉林の尾根を進む。


次第に坂道がきつくなってきた。


自分以外は全員「まゆみの会」会員である。
日頃から山道を歩いているので、この程度の坂道は何ともないらしい。


急坂の丸太の階段もなんのそのである。


突然里程標が現れた。
ここまでちょうど2Km歩いたことになる。
ゴールの水潜寺まで、残り2.3Kmだ。


先頭のKさんが猿岩の標識に到着したらしい。


11時43分、猿岩に到着。
猿岩の標識をバックに全員の証明写真の撮影を済ませた。
自分としては、一仕事終わった感じである。
後は、L版にプリントして次回各自に配布するだけだ。


弁当にはまだ少し早いので、次の破風山を目指すことにした。


破風山を目指す。


破風山に近くなると、一面雪の世界が現れた。


『いやぁ山頂近くはまだ雪が相当残ってるんだねぇ』
『この先大丈夫なのかなぁ』


『こんな雪に出合えるなんて最高っ!』
この先を心配したり、雪にはしゃいだり、反応は様々である。


雪原の先に東屋が現れた。破風山まで0.2Kmの地点だ。
幸いなことに、誰も利用している人はいなかった。


時計は12時7分を差していた。
東屋にはベンチもあることだし、ここで弁当を摂ることにした。


昼食も終わり、あらためて0.2Km先の破風山を目指した。


道はしばらく平坦である。


時折、木々の隙間から秩父盆地方面が見える。
一段高い山は武甲山と思われる。


最後の急坂を上り、


12時44分、破風山(はっぷざん)山頂(626.5m)に到着した。


山頂からの眺めは本当に素晴らしい。
秩父盆地が一望である。
『いやぁ 天気も良いし、最高の眺めだねっ』


秩父市内方面
中央の一番高いのが、武甲山(1,304m)だ。
『秩父盆地が箱庭みたいだわねっ』


秩父盆地の反対側の山々の稜線も美しい。


左の山頂に鉄塔が見えるのが城峯山(1,037.7m)だ。
昨年10月12日(日)にコースNo.9「将門伝説を探るみち」で上ったので記憶に新しい。
ただし、この時は雲で何も見えなかった。
『あそこから歩いて来たんだぁ』
『今日は富士山もきれいに見えるだろうねっ』


破風山山頂からの景色(動画)


ちょうど居合わせた地元の人と思しき人に写真を撮ってもらった。
全員が揃って撮ることはあまりないので記念になる。


12時50分、破風山からの下り開始。


破風山を下る。


下り始めて約8分、札立峠(ふだたてとうげ)に到着した。


説明板には次のように紹介されていた。
秩父札所の巡礼は、笈摺(おいずり)を着、菅笠・手甲・脚絆を身につけ、草鞋をはいた姿で、1巡約100Km
歩いて5泊6日の道程を、各寺に札を打ち巡拝した。
この峠は、昔からの巡礼道で、33番菊水寺を参詣の後、赤平川に沿った久長集落から、ここを越えて下日野沢へ降り、
34番水潜寺で打ち留めの札と笈摺を納めた。
札立峠の名は、昔、大旱魃(かんばつ)の時、旅の僧の「雨を祈らば観音を信ぜよ」との教えにより、
「樹甘露法雨」の札を立てたところから名付けられたと云われている。


案内板の足元に小さな観音像が祀られていた。
巡礼者を見守ってくれているのだろう。


34番札所の水潜寺を目指す。
残り1.3Kmと案内されている。


昼でも薄暗い山道を下る。


瓦礫の道は歩き難い。
足首の捻挫には気をつけたい。


かつては、多くの巡礼者がこの道を歩いたのだ。
”巡礼道”の札が往時を偲ばせる。


周りは杉林だが、手入れが行き届いていない。
荒れ放題といった状態の所が目立つ。


里程標
水潜寺まであと0.3Kmだ。


突然、お地蔵さんが迎えてくれた。
”おつかれさま 水潜寺はすぐそこ”の案内文字が嬉しい。


水潜寺が見えてきた。


13時32分、水潜寺に到着


何はともあれ、無事歩けたことを御参りしていこう。


本堂前の観音様は、子供を抱いているところをみると子安観音だろうか。
水潜寺の御本尊の千手観音は、お堂の中に鎮座している。


西国33観音霊場、坂東33観音霊場、そして秩父34観音霊場合せて100観音霊場となる。
水潜寺は、100観音霊場巡りの結願の寺でもあるのだ。


バス停へ向かう


秩父34観音霊場の観音様がずらりと並んでいる。


13時44分、札所前バス停に到着。
皆野駅行きは、13時59分発、ちょうどい良い時間に到着したものである。


しばし、談笑して時間をつぶす。
『いやぁ 今日はけっこう歩いたよねぇ』


14時2分、3分ほど遅れて皆野駅行きバスが来た。
朝利用したのと同じ皆野町営バスである。


14時25分、皆野駅に到着。
秩父鉄道熊谷行きは14時30分だ、『急ごうっ』


皆野駅の線路から秩父方面を望む。


秩父鉄道の車内は空いていた。
熊谷駅までひと眠りしてしまった。


「関東ふれあいの道」(埼玉県)第五回目、コースNo.8「秩父盆地を眺めるみち」を歩き終わった。
この日は距離は今までで一番短かく、”家族向き”ということだったが、けっこう歩いたという印象である。
他県の”一般向き”コースと大して変わらないと思った。
この日も天気に恵まれ、景色を楽しみながら気持ち良く歩けた。
破風山からの眺望は素晴らしいの一言である。


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コメント
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