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 年寄りの漬物歴史散歩

 東京つけもの史 政治経済に翻弄される
漬物という食品につながるエピソ-ド

咸臨丸の小野友五郎の最後

2017年11月16日 | 築地市場にて

明治31年小野友五郎は緑綬褒章の推薦を受けた。そこに書かれた彼の経歴で日本橋区本銀町の小さな家に住み塩の商いをしていた。維新後に得た財産を製塩技術につぎ込み財を失った。彼に対する推薦状に失った財産のリストがある。

 彼は維新後日本の鉄道のルート作成に尽力したが同時に日本の塩がにがり分が多いため塩魚にして輸出するには適切でなかった。塩製造の改良に伴い全財産をつぎ込んだようだ。褒章の推薦状に日本橋区区長仁杉英の名前があった。元南町奉行与力の仁杉英だった。鉄道寮の官員録に佐久間長敬の名前があったのでやはり南町奉行に何か明治に入って人脈があったかもしれない。この件に関してまだ文献は見当たらない。

 福神漬の資料を探っていると日本橋・築地を中心として幕末明治の複雑な人脈が見えてくる。

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