松下幸之助さんの「運が良い」の意味

　みなさん　こんにちは

　パナソニック創業者の松下幸之助さんは生前、社員の採用面談で必ず「運が良いと思うか」と尋ねたそうです。自身も運が良いと思い込んでいて、「運が良いと思う」と答えた人を採用したと。それを見習って、私も当社の採用面談では「運が良いと思っているか」と問いかけています。ただ、この質問がどういう意味を持っているのか、実はあまり分かっていませんでした。例えば、

　・運が良い人と働くとこちらも運がよくなる。反対に運が悪い人と働くとこちらも運が悪くなる？
　・運が良いと考えている方が積極的、明るい方が多い？
　・何となく運が良い方がよい。
　・そもそも「運」というのは存在するのか？

　などなど、半信半疑でもありました。

　ところが最近、やっとその意味が分かった気がします。人生を振り返ってみた時に、いろんなことが起きます。成功もあるでしょうが、失敗もあります。特にその失敗を、自分の努力の足りなさや行動の間違いと振り返らずに、あいつが悪い、世間が悪い、さらには運が悪いからと考えたらどうでしょう。
　自分は運が悪いと答える人の中には、自らの行動の責任を他人や世間に振り替えている方もいらっしゃるんじゃないでしょうか。失敗を周りのせいにせずに結果に責任を持ち、さらにそれを克服するために努力する。その先にこそ成長があり、成功が待っている。
　
　これが、幸之助さんが一緒に仕事をする人に「運がある」を求めた大事な理由ではないでしょうか。これからの当社の採用面接では、自信を持って、運があるかどうか尋ねましょう。

　写真は我が家から徒歩15分ほどのところにある、松下幸之助起業の地の碑です。

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