昨日の中国市場での9%に達した株の大暴落を受けて、世界的に金融資本市場が混乱している。NYのダウも416ポイント(3.3%)下落、また新興諸国の株式市場はさらに混乱が激しく、それぞれブラジル6.6%、ロシア3.3%、トルコ 4.5%と大幅に下落した。
今回の世界的な株式市場の下落と同時に、急激な円高が進行した。これは低金利の円で資金調達をして、ドル、オーストラリアドル等の高金利通貨や株式市場等で運用する円キャリートレイドの解約がなされたためと見られている。
ここで気になるのは、先週日銀の利上げとの関連である。昨年の3月日銀の量的金融緩和の解除後、しばらくしてインド等の新興市場中心に株式市場の軟化が伝えられた。今回の世界的株式市場の下落も、円キャリトレードによりもたらされた世界的な過剰流動性が日銀の利上げにより修正されて、そのことが株式市場の下落の引き金を引いたという仮説である。
金融市場がグローバル化した現在、世界第二位の経済大国の金融政策が世界の資本市場に与える影響は決して軽視すべきではないと思われる。今回の世界的株価下落の原因は、米国や中国の景気の後退予想という説が主流であるが、少なくとも世界の株式の下落が、日本の株式の下落、さらには日本の景気回復の後退を誘発するリスクが気になるところである。
今日これから取引が開始する東京株式市場の動向を注視し、景気の減速につながらないか注意深く見守っていきたい。
今回の世界的な株式市場の下落と同時に、急激な円高が進行した。これは低金利の円で資金調達をして、ドル、オーストラリアドル等の高金利通貨や株式市場等で運用する円キャリートレイドの解約がなされたためと見られている。
ここで気になるのは、先週日銀の利上げとの関連である。昨年の3月日銀の量的金融緩和の解除後、しばらくしてインド等の新興市場中心に株式市場の軟化が伝えられた。今回の世界的株式市場の下落も、円キャリトレードによりもたらされた世界的な過剰流動性が日銀の利上げにより修正されて、そのことが株式市場の下落の引き金を引いたという仮説である。
金融市場がグローバル化した現在、世界第二位の経済大国の金融政策が世界の資本市場に与える影響は決して軽視すべきではないと思われる。今回の世界的株価下落の原因は、米国や中国の景気の後退予想という説が主流であるが、少なくとも世界の株式の下落が、日本の株式の下落、さらには日本の景気回復の後退を誘発するリスクが気になるところである。
今日これから取引が開始する東京株式市場の動向を注視し、景気の減速につながらないか注意深く見守っていきたい。