前参議院議員大久保勉 公式ウェブサイト

前参議院議員大久保勉の主張や活動を伝えるBLOGです。

九州に、クルーズ船特区を!

2011年12月28日 | Weblog
 中国経済の大躍進を契機として、中国人観光客の誘致が日本国内の成長戦略にも寄与することが明らかになっています。特に九州においては、上海、香港等から大型観光クルーズ船が数多く来船するようになりました。来船する主な九州の港としては、博多港、長崎港、鹿児島港、別府港が上げられます。港に船が着くと、8時間程度停泊して、1000人から2000人の観光客がショッピングやそれぞれの市内観光を楽しみます。これらの経済効果は、九州経済にとって無視し得ないものです。
 一方で、8時間の停泊時間に入国審査が3時間もかかることもあり、入国審査の時間の緩和が課題でもあります。更には中国語の通訳が不足して十分なショッピングのサポートが出来ないという現状もあります。更には上陸した観光客は県境をまたぐことが出来なく、例えば新幹線で阿蘇山等の観光が出来ないという問題も生じます。
 このような国内の様々な規制を緩和し、中国人観光客の誘致による九州経済の活性化を目指すためにクルーズ船特区を提唱します。このような構想は、すでに福岡市・太宰府市のクルーズ船特区、長崎、大分等でも同様な構想があります。しかし中国からのクルーズ船にとっては、九州の複数の港に入港し、それぞれの地域の観光をするのが普通です。また入国審査は最初に一度すれば後は免れます。そのため九州の主要停泊地域が共同で一つのクルーズ船特区を申請することが合理的であります。このような背景もあり、内閣府の担当者と意見交換をして、九州観光協会等の関係団体や該当する自治体と調整を行う必要性を感じております。 年明け早々には、実現に向けて動き出したいと思います。

消費税の引上げの時期と率

2011年12月27日 | Weblog
 今日の税制調査会総会では、これまでの税制調査会での議論の取りまとめに向けた素案のたたき台を提示しての議論になりました。社会保障改革の財源の関係で、2015年に消費税の引上げが必要ということが提案され、その逆進性対策として給付付き税額控除の導入が打ち出されました。
 本日の税制調査会総会は、3時間以上議論を行い、様々な議論が行われました。その中でも議員定数削減と行政改革が消費税引き上げの大前提になるとの意見が突出して目立ちました。また消費税の引上げの時期と率が明確にならないと議論が出来ないという意見が、消費税引き上げの賛成者、反対者の双方から出たことを受けて、明日は具体的な引き上げ時期と率を議論することになります。
 今日は、税調役員会、総会、役員会と税制調査会で一日が終わったという印象です。税と言うのは、政治そのものです。税調での各議員の議論を注意深く聞いていると、それぞれの国会議員の考え方、政治的な基盤、意識する有権者層が透けて見える気がします。今回の税制調査会の議論は、そこまで真剣に行われていることを報告したいと思います。

党税調総会

2011年12月26日 | Weblog
 今年も残すところ1週間を切りましたが、年内の決着に向けて民主党税制調査会が開催されました。3連休の間に、平成24年度本予算が閣議決定するなど、先週とは違った環境での税調再開となりました。消費税引上げや逆進性対策などの議員間の議論も今日で4日目となりましたが、これまでの3日間と比べて今日はちょっとした変化が出てきました。政府による八ッ場ダム建設再開のための予算計上に対して、多くの批判が集中しました。ある議員の八ッ場ダム再開で消費税引上げ議論の潮目が変ったという発言が印象的な税調総会となりました。
 来年の経済情勢に話題をちょっと変えますが、欧州の国家債務危機問題は来年も待ったなしという状況です。欧州経済危機の世界的拡大と日本の輸出産業への悪影響、金融市場の混乱と円高圧力の中で、拡張的な財政政策を発動することで国内景気のてこ入れも必要となるでしょう。一方、経常収支が黒字で国債の多くが国内で消化されている日本といえど、予算の半分近くを新規国債に依存し、GDPの2倍に達する公債残高を更に増加させ続けることはとても持続可能とはいえません。
 このような深刻なわが国の財政状況をも見据えて、社会保障と税の一体改革の議論を進めていくことが必要です。税制調査会の議論をじっくりと聞いていると、多くの議員の示唆に富む意見に出くわし、大変有意義です。その上で、与党議員として最も重要なことは、適時適切な形で議論を終局して成案を得ることです。そして政府を動かすことです。

地下鉄七隈線延線予算

2011年12月24日 | Weblog
 平成24年度本予算が閣議決定されました。民主党政権になって3度目の予算となります。その中には、地元の陳情・要望を受けて、政府に予算要求をして実現したのが多く含まれており、満足する結果となりました。これらの陳情の多くは、地元の要望を民主党県連で吸い上げ、党本部陳情要望本部経由で政務三役に伝えられるのが正式な陳情ルートです。また地元の首長、商工団体、期成会代表者等と直接関係省庁の大臣、副大臣との会談をセットして、地元国会議員として同席することもありました。
 昨日の国際戦略総合特区や日本海拠点港湾などもそうですが、地下鉄七隈線延線もその一つです。福岡市内を走る地下鉄七隈線は、天神まで乗り入れておりますが、天神から博多駅まで延長を伸ばすことにより、新幹線、福岡空港、JRや他の地下鉄との連絡がよくなり利便性が大いに増すことになります。今日閣議決定された来年度の本予算に調査費3100万円をつける事ができ、2014年度着工、2020年度開通を目指すことになりました。地下鉄七隈線延線が実現することにより、福岡県内はもとより、九州各県から通勤、買い物客、観光客を呼び込むことになれば福岡市の発展に大いに寄与することになります。一方で、福岡市は、バスの利便性が非常に高いことでも知られています。福岡市内中心部のマイカーによる渋滞を緩和するためには、地下鉄、バス等の公共交通機関を中心にすえた環境に優しい総合的な交通体系を構築して都市の魅力を増すことも重要です。
 

グリーンアジア国際戦略特区

2011年12月23日 | Weblog
 昨日内閣府より7地区の国際戦略総合特区が発表され、福岡県、福岡市、北九州市の3自治体共同提案のグリーンアジア国際戦略総合特区も選ばれました。環境とアジアを主体とした総合特区として、地域の強みを活かし、さらに規制緩和、税財政措置等で日本の成長戦略に大いに貢献することが期待されます。
 私は、党側で総合特区構想を推進する成長戦略プロジェクトチームの副座長という立場でこれまで総合特区構想を支えてきましたが、地元の自治体が国際戦略特区に選ばれて大変嬉しい限りです。私も、小川知事、北橋北九州市長、高島福岡市長や福岡経済界幹部とも頻繁に連絡を取り合い、政府に陳情もしてきましたが、福岡県連所属の多くの議員の献身的な支援があったことを明記すべきです。
 今回の特区で画期的なことは、福岡県と二つの政令指定都市が手を結んで国際総合特区戦略を策定したことです。これまで何かと都市間競争をしたり、また役所の権限争いをしたりするということが指摘されてきました。グローバルな地域間競争の時代となり、アジアの近隣都市、例えば釜山や上海と競争するとなると人口、商工業生産規模の点で福岡市や北九州市単独では競争相手にもならず、広域経済圏を形成し、その総合力で勝負することが必要となります。そのため今回3自治体が手を結んだことは必要不可欠な戦略といえます。今回のグリーンアジア国際戦略総合特区が、福岡県、福岡市、北九州市のウィン・ウィン戦略の契機となることを期待します。

今日も税制調査会

2011年12月22日 | Weblog
 今日も税制調査会で消費税等の議論を国会議員同士で行いました。3日間の国会議員同士の議論を行って、日本の人口動態、持続可能な社会保障を支えるための財源確保の問題、景気の動向、消費税の逆進性とその対策など、様々な論点で議論を行いました。また消費税引き上げを国民にお願いする前提として、議員定数削減、公務員人件費の削減、一層の行政改革などが必要であることを確認しました。
 今日は、この税制調査会・社会保障と税一体改革調査会合同総会の前後に役員会を開催して、合同総会の運営の仕方や事務局提出の素案骨子などについて議論を行いました。今後の議論は、連休を挟んで来週の月曜日から再開することを確認しました。

消費税引き上げの議論

2011年12月21日 | Weblog
 税制調査会社会保障税一体改革調査会合同総会が今週毎日行われ、社会保障財源としての消費税の引き上げを議論しました。最初に政府より、昨日までの議論で資料請求を求められたもので作成できた資料の説明を受けて議論の前提になる情報の整理を行いました。その後政府関係者、秘書を含めて、議員以外の人の退出を命じて、国会議員間で白熱した議論を行いました。

朝立ちの後、上京

2011年12月19日 | Weblog
 早朝の街頭演説を西鉄薬院駅前で1時間程行った後に、飛行場に直行しました。飛行場で秘書と事務所会議を短時間行った後、国会活動のために上京しました。今週も先週に続き社会保障と税の一体改革調査会・税制調査会を中心の国会活動となりそうです。また空いた時間には、金融庁、財務省等のレクが入り、来年度予算や通常国会提出予定の法案に関して議論を行いました。

スペシャルオリンピックス集い等

2011年12月18日 | Weblog
 スペシャルオリンピックス福岡の感謝の集いが開催されました。松尾新吾会長の挨拶で一年間を振り返り、様々なボランティアの皆さんの支えでスペシャルオリンピックスが支えられていることに感謝をしました。私は、来賓として出席しました。
 本日の午後は、福岡商工会議所連合会と福岡県選出の民主党議員団との意見交換会が開催されました。衆議院、参議院、県議会議員、福岡市議会議員など多くの議員が出席し、地域経済の状況、商工会の陳情・要望等を熱心に聞いていいました。

 下の写真は、議員団に挨拶をする末吉紀雄連合会会長です。

社会保障素案骨子案了承

2011年12月16日 | Weblog
 社会保障税一体改革調査会総会で取りまとめに向けて3日目の会議が行われました。これまで2日間の調査会総会参加議員と調査会事務局、政府の3者で合計6時間の議論、また延べ約60名の意見、質問がありました。この議論を反映した政府の素案骨子案が修正され、修正部分を中心にさらに議論を深めて、議論を終結するのが今日の総会の目的でした。
 本日は、2時間半の議論と延べ約20名の意見、質問を経た後、政府社会保障と税一体改革素案骨子案(社会保障部分)の細部を修正し、その政府との交渉は、細川座長、長妻事務局長に一任することを総会で了承しました。同調査会総会は、10月より合計9回を数えましたが、その間司会を行いましたが、出来るだけ多く議員の意見を聞き、また質問に対して政府、事務局が的確に答えて論点を絞っていき、最終的に合意形成を行うことに心がけてきました。細川座長の人格と熱意、更には長妻事務局長の卓越した同分野の知識が総会出席者の信頼となり、比較的容易に合意形成にこぎ着けることができたと思います。また社会保障、特に年金や医療、介護に政治家としての情熱を捧げている議員も多く、世界的に類を見ない少子高齢化社会に直面しつつも持続可能な社会保障制度を作るための非常に深い議論ができたことを付言したいと思います。
 社会保障部分の調査会総会での了承を受けて、次はそれを支える財源部分である消費税の議論に行きます。議論は、来週の月曜日から毎日開催される税制調査会・社会保障税一体改革調査会合同総会で行われることになります。国会は休会中でありますが、地元活動は週末だけで平日は国会に張り付いて仕事をすることが年末まで続きそうです。

社会保障と税一体改革調査会総会

2011年12月15日 | Weblog
 今日は、一日社会保障と税一体改革調査会の準備、運営のために時間を使いました。午前中には、役員会が行われ、論点整理メモの内容を詰め、午後には同総会に図りました。調査会事務局提案の論点メモには、政府の素案骨子案に抜けている論点や不十分な論点、さらには修正すべき論点が整理したもので、何れも党内で議論が分かれるものです。この論点を総会に図り、合意を形成する作業は十分に時間をかけ、議論を尽くしていく必要があります。
 事務局提案の論点メモには、①後期高齢者医療制度の取扱い、②歳入庁の創設、③被用者年金一元化、特に公務員の職域加算部分の取扱い、④年金保険料の事務費等流用禁止、の4つの論点が盛り込まれております。さらに政府より提案された年金物価スライドに関する特例部分の3年間での解消が、追加の重要論点として議論されました。
 総会では、最終的に何れの項目も了承を得ることができ、政府提出素案に対する残された論点を議論して、明日開かれる3回目の議論取りまとめのための総会に政府の新たな修正部分を提示することで合意しました。

景気対応検討チーム ヒアリング

2011年12月14日 | Weblog
 成長戦略PT・円高デフレ対策小委員会合同で政府の景気対応検討チームの活動をヒアリングしました。第三次補正予算成立と同時に、古川経済担当大臣の下に関係省庁副大臣、日銀副総裁が集まり毎月政府日銀の円高、デフレ、景気に対する対応を検討する会議が発足しました。重要なことは、政府と日銀が円高、デフレ、景気から日本経済を救うという目的を共有し、予算や金融財政政策の執行状況を数値的な部分も含めて検証していくということです。
 さらに成長戦略PT・円高デフレ対策小委員会では、政府日銀の景気対応検討チームの活動をヒアリングして確り検証して行く予定です。日本経済を蘇生させ、成長の道筋に戻すためには、政府日銀に相当厳しい注文を付けて行きたいと思います。

税制調査会・社会保障税一体改革調査会合同会議

2011年12月13日 | Weblog
 今週より社会保障税一体改革調査会と税制調査会の議論が佳境に入ります。先ず今週中に社会保障改革の議論を取りまとめ、来週には本格的に消費税を含む税の議論に入る予定です。今週来週は、毎日これらの議論に役員として出席して、何とか成案を得るように努力して行きたいと思います。

福岡県隊友会他

2011年12月10日 | Weblog
 午前中民主党福岡県連常任幹事会に出席して、県連の運営に関して会議を行いました。先月の県連大会を受けて、今後一年間の運営に関して確認するとともに、野田政権の運営に関して市議、県議等から意見がでました。来年度の本予算関連や税制に関するもの、特に消費税の引き上げに対する意見が主なものです。
 午後は、自衛隊退職者を中心に活動している福岡県隊友会の年末意見交換会に出席しました。東日本大震災の復旧に尽力した自衛隊の皆さんに感謝をするととのみ、隊友会など自衛隊OBの皆さんも現役同様に被災地に入り大いに復旧に貢献されたということであります。
 その後は、北九州市大谷会館で開催された福岡9区総支部大会に来賓として出席させていただきました。9区総支部は、多くの市議、県議、同OBがいる関係で、9区総支部役員会も充実しており、非常に組織的な運営が行われています。民主党福岡県連の党勢拡大のためには、9区の取組みは大変参考になります。

問責決議と臨時国会閉会

2011年12月09日 | Weblog
 臨時国会は、今日で閉会しましたが、参議院本会議が午前、午後二度、合計2時間余り開かれました。議了法案を採決するとともに、野党から提出された一川防衛大臣と山岡消費者担当大臣に対する問責決議を審議し、採決しました。結果は、報道の通り可決しましたが、ここの所会期末毎に問責決議が出され成立するという状況ですが、良識の府として本当に適切なことであるか大いに疑問です。一方で問責決議の乱用で参議院問責決議そのものが軽くなりはしないか気になります。
 来週から国会は閉会になりますが、平日はほとんど国会で仕事をします。第四次補正予算と来年度の本予算の編成、さらには社会保障と税一体改革の取りまとめ、税制調査会、円高・デフレ対策小委員会、資本市場・企業統治改革WT等、年末まで活動が続きます。与党議員は、来年の通常国会が開くまで予算編成、各種法案準備があり、引き続き忙しい毎日が続きます。