前参議院議員大久保勉 公式ウェブサイト

前参議院議員大久保勉の主張や活動を伝えるBLOGです。

大納会

2006年12月29日 | Weblog
 日経平均は1万7225円を付けて、今年の取引を終えました。優良・大型株が中心の日経平均の年間上昇率は6.9%ですが、新興市場の市況はライブドアショック後低迷を続けたままです。一方中国やインドなどのアジア各国の株式市場は大幅に上昇し、大変な熱気です。躍進するアジア諸国と成熟安定成長の日本のコントラストが強調される年でもありました。株式市場は、経済と国の将来を見通す鏡で、株式投資からさまざまなことを学ぶことができます。
 安部政権は、来年の予算案を発表するに当たり、国債の発行金額25兆円台と大幅に押さえ込むことができたと自慢げでした。私は、いざなぎ景気を超える好景気が続いていながら、税収の約半分も国債を発行しないと予算が組めない現状に対する危機感の欠如を指摘したいと思います。財政構造改革、税制改革等まったく手がつけられておらず、負担を将来世代に先送りする姿勢に大きな疑問を持っております。近隣のアジア諸国が、日本の高度成長期を凌駕する勢いで発展を続ける中で、国際間の競争は厳しくなる一方です。改革のために残された時間は限られております。
  
 

県知事選対策委員会

2006年12月28日 | Weblog
 本日第三回目の福岡県知事選対策委員会が開催されました。本日は、県政の評価を行い、様々な観点から福岡県の現状を検証して行きました。次回は、正月明けに開催が予定されております。今後民主党で候補者擁立の是非を含めて検討していく予定です。

高校の先輩

2006年12月27日 | Weblog
 本日も年末の挨拶回りを中心にこなしました。その一環として地元のテレビ局、KBCの権藤社長とTNCの寺崎社長をそれぞれ訪問しました。どちらも明善高校の先輩で、二人は同級生とのことです。年末で慌しい中、同窓会の話など楽しい一時を過ごすことができました。


地元活動

2006年12月26日 | Weblog
 国会が閉会になり、地元での年末の挨拶回り、支援者との会合や事務所の雑務をして過ごしています。
 今日は、毎週火曜日行う国会事務所と福岡事務所の電話会議を久し振りに福岡事務所から参加しました。会議の内容は、いつもの通り、国会での活動報告、地元秘書の活動報告、重要行事の取り決め、その他事務所運営一般に関する打合せ等を事務所スタッフ全員参加で行いましたが、参加する場所が違うせいでちょっと新鮮な気分を味わいました。会議では、更新したホームページに対する意見や新年に発行する新聞の内容や部数、配布法の確認なども行いました。
 その後福岡市、久留米市の企業、諸団体、労働組合に年末の挨拶回りを行いました。夜は、大牟田市内で後援会会長の細谷元衆議院議員と会食を取りながら、閉会した臨時国会に関連した国会活動報告を行いました。

九州ベンチャーパートナーズ

2006年12月25日 | Weblog
 九州ベンチャーパートナーズ株式会社の水口敬司社長と会談しました。同社は、九州経済の活性化や次世代を担う経済人の育成を図る目的で設立された地域密着型のベンチャーキャピタルです。
 水口社長は、京大を卒業し大手商社マンとして世界で活躍した後、昭和鉄工の社長などを歴任されたビジネスマンです。大学の大先輩でかつ国際ビジネスなどの共通の経歴も多くて、すっかり意気投合しました。
 私の友人達の中にも、投資銀行を卒業して、現在自分でファンドを運用している人が多くいます。大手企業や金融界での経験を地元の中小企業育成のために使う意義は非常に高いと思います。米国では、シリコンバレーを始め全土に多くのベンチャーファンドが設立されており、ベンチャー企業の育成に励んでおります。その中から多くの企業がニューヨーク証券取引所やナスダックに上場するなどして巣立っております。
 中小企業支援策として、日本では公的融資や公的保証というのが一般的であります。しかし技術を持ったベンチャー企業にとり、デット(融資)よりエクイティ(株式)の方が理にかなっています。またベンチャーキャピタルが、出資者として企業価値を向上させるためにきっちり経営指導をしてくれることは、まさにエンジェル(天使のような存在)と言えるでしょう。
 九州ベンチャーパートナーズの出資した多くの中小企業が強固なビジネスモデルを確立して、上場していくことを望みます。そして九州福岡の経済が活性化することを期待したいと思います。
 
 

公的不良債権問題と債権放棄

2006年12月22日 | Weblog
 負債総額632億円を抱えて財政再建団体になった夕張市の再建への道筋が困難を極めております。炭鉱閉鎖、人口の急激な減少、雇用創出のための観光事業等の新規事業の失敗、そして銀行等からの借入金と不適切会計処理による赤字の累積化が原因です。
 最近の人口推計では、50年後の日本の人口が25%減り9000万人になるとの事です。中央と地方の格差の拡大により、過疎地が拡大し、一部の地方都市においては夕張市と同じような問題を抱えることになるでしょう。
 夕張市の巨額の負債は、バブル崩壊後のノンバンク、不動産、建設等の企業の破綻に非常に良く似ております。事業環境の急激な悪化と毎年の赤字を糊塗するために粉飾決算と多額の借入金にたより、結果的には多額の不良債権問題が発生し、日本経済に大きな負担を強いたということです。また関係者のモラルハザードがそれを助長しました。
 私は、これらの経験を踏まえて、地方自治体が早急に発生主義と複式簿記による財務諸表を作るべきであると考えます。また問題の先送りやモラルハザードを防ぐような制度を早急に作るべきであると考えます。
 政府は、財政が悪化した地方自治体に対して、隠れた債権放棄をしようとしております。財政融資特別会計により行われようとしている補償金なしの繰上返済がそれです。これは、過去に銀行が系列企業に行った小出しの債権放棄とまったく同じ手法です。その時の経営陣が事を荒立てないために行ったこの手法は、結果的に不良債権問題の解決を遅らせました。今回問題なのは、国民に十分に知らせることなく、かつ借り手も貸し手も責任を取ることなく、特別会計の金、すなわち国民の資産が使われることです。金額的にも数千億が投入されようとしております。
 地方の低迷、地域間格差の拡大は深刻な問題です。今必要なことは、道州制の導入、大幅な税源移譲、そして地域間格差を是正するような地方交付税等の拡大措置であります。このような改革をせずに、無責任に問題を先送りすることは、民間銀行の不良債権問題での失敗を公的部門でも繰り返すことを意味します。


臨時国会終了

2006年12月19日 | Weblog
 9月26日に召集された臨時国会が、85日間の会期を終えて本日終了しました。今国会では、教育基本法や防衛庁の省昇格法案等が成立しました。私の属する財政金融部門に関連では、貸金業法改正法案と信託法改正法案が成立しました。
 私はこの臨時国会で、日銀関連で1本、貸金業関連で2本、信託法で1本の合計4本の質問を行いました。また「国外で作成された歯科技工物」関連、「柔道整復師の往診料」関連、「公募地方債の発行条件」関連、「地方公共団体の融資の繰上償還」関連等6本の質問主意書を提出しました。これらの委員会質問や質問主意書の一部は、新聞や雑誌等に掲載され、注目を集めたものもありました。
 今臨時国会は、財政金融委員会の理事や国対副委員長という仕事もあり、大変忙しい日々でした。しかし終わってみれば、あっという間の85日間でした。次の通常国会は、1月19日に召集予定です。この間は、年末年始の挨拶や忘年会、賀詞交換会などみっちり地元でのスケジュールが入っております。

知事選対策委員会

2006年12月18日 | Weblog
 福岡市のホテルで、第二回福岡県知事選対策委員会が開催されました。今回は、麻生知事のこれまでの県政に対する評価を話し合いました。次の予定は、12月28日です。民主党推薦候補者の選定等まで、これから数回の討論を重ねて行く事になるでしょう。

教育基本法本会議採決

2006年12月15日 | Weblog
 9時少し前に衆議院で内閣不信任決議が提出され、すべての委員会活動が中止されました。与野党とも禁足(国会待機命令)がかかり、国会は終日緊張した状況でした。午後1時に衆議院本会議で内閣不信任案が否決、また国会が今月19日まで4間の延長が決まりました。
 午後4時過ぎから、民主党参議院議員総会、議院運営委員会、そして参議院本会議が開かれ、出席しました。この臨時国会最大の山場である教育基本法の本会議採決が行われました。民主党、共産党、社民党、国民新党等野党がすべて反対する中、十分とはいえない審議の末教育基本法が成立しました。政権政党ではないむなしさを感じた一日でした。また次の参議院選挙で多数を握ることの重要性を肝に銘じました。

モラルハザード

2006年12月14日 | Weblog
 本日日経新聞に地方団体の補償金なしの財投繰り上げ弁済の記事が載っておりました。早速総務省と財務省にレクをお願いしました。
 総務省の主張は、過去に住宅金融公庫や都市再生機構に対して、高金利財投融資の補償金(ペナルティー)なしの元本一括返済を認めたのだから、地方団体にも認めてくれということです。補償金なしの繰り上げ弁済というは、財投にとり債権放棄ということで、デフォルトを意味します。
 このような債権放棄が、特別会計でなされることは、国民の知らないところで数兆円の損失が処理され、誰も責任を取らないということを意味します。また財政融資特別会計で損失を処理することは、取りも直さず国民の資産を食いつぶすということです。
 夕張市の財政破綻に象徴されるように、地方団体の一部は民間基準でデフォルト寸前です。総務省は、地方債等の発行に関しては地方自治体にはデフォルトがないと言いつつ、こっそり財投借入の踏み倒しでミルク補給を行おうとすることは極めて問題があります。地方団体の財政援助を行う場合は、①地方交付税等の一般会計による方法か、②銀行や地方債保有者も含めて債権放棄(デフォルト宣言)等によって行うべきであると主張します。

四金会忘年会

2006年12月13日 | Weblog
 経済同友会の懇談会である第四金曜日会の忘年会に参加しました。第四金曜日会は、毎月第四金曜日の昼昼食を取りながらの懇談会で、金融・コンサル・IT等の経営者が多く参加しております。毎回有識者の報告とその後の質疑が非常に面白く、可能な限り参加しています。
 永田町にいたらどうしても国内政治の話題が中心になります。この会では、最新のIT、金融等の最新ビジネス関連情報やグローバルなビジネス環境に関する情報を仕入れることができます。
 本日の忘年会は、堅い話を抜きにして会員の自己紹介や仕事関連の話題の提供を行い、楽しい一時を過ごすことができました。

貸金業法、財政金融委員会可決

2006年12月12日 | Weblog
 参議院財政金融委員会において、貸金業法が全会一致で可決されました。参考人質疑、地方公聴会を含め20時間ほど、金利の引き下げ、多重債務問題、カウンセリング等、様々な観点から委員会で法案審議を行いました。
 この法案は、多重債務者の早期解決のために大急ぎで法制化しましたが、法案としては荒削りの部分も多く、17項目の附帯決議がつくことになりました。明日の参議院本会議での全会一致での法案可決が待たれます。

貸金業附帯決議

2006年12月11日 | Weblog
 参議院財政金融委員会の理事として、貸金業附帯決議案を作り、自民党、公明党、共産党の各理事に提案しました。明日の財政金融委員会での同法案採決前に内容を固める必要があります。
 今回の法案は、突貫工事で作った法案であるために、法案の詳細には不十分な点が多々あります。そのため附帯決議を作り、内閣府令や事務指針等で不完全な点を埋めるべく注意喚起を行う必要があります。
 17項目の附帯決議で大枠は合意できておりますが、まだいくつかの点で詰めの作業をする必要があります。しっかり話し合って、よりいいものを作って行きたいと思います。

ニイムラクラブ総会

2006年12月09日 | Weblog
 新村まさひこ福岡県会議員の支援者の総会が福岡市内のホテルで開かれました。教員出身の県会議員で誠実な人柄と教育・福祉にかける情熱で多くの支援者を魅了しています。ニイムラクラブ総会の参加者一同とともに、今後の活躍をお祈りしました。

貸金業法の質問

2006年12月07日 | Weblog
 参議院財政金融委員会で、貸金業法改正に関して質問しました。持ち時間60分で25問以上質問を準備しましたが、全部の質問することができなかったこと、また時間の関係で一部責めきれなかった項目もありました。
 貸金業法43条、18条と関連する内閣府令15条2に関する最高裁判所の判決内容、金融庁の責任、行政訴訟に耐えることができるか等を質問しました。また過払金が、金融庁の推測で年間6600億円ということなので、時効期間10年として単純計算して6兆6千億円ということも分かりました。今後金融市場や金融機関等へ与える影響も注視すべきだと思います。
 一方過払い金の多重債務者への適切な返還は、多重債務者の生活の再生にとり貴重な資金となります。そのための過度な中間手数料なしできっちり返還金を返すゆな制度の必要性が明らかになりました。
 すでに新聞等で報道されましたが、日本銀行から消費者金融上場7社に少なくとも5人が天下りしていることが明らかになりました。日銀考査局出身者も多く、資金供給者である銀行への影響力の行使等が気になるところです。