激動の時代のメーデー

　本日全国各地でメーデーが開催されました。私は、久留米会場に参加し、連帯の来賓挨拶を行いました。
　雲一つない清々しい五月晴れの中での式典でありましたが、こと世界経済や労働環境に関しては暴風雨が吹き荒れている状況です。リーマンショックから半年余しか経っていないのに、日本の輸出が半減し、雇用調整は非正規にとどまらず正規社員の雇用調整、賃金調整、勤務時間短縮等、まさにサラリーマンショックにまで波及してきました。金融経済がグローバル化することで多くの利便性や経済の発展がなされた一方、金融危機、恐慌や失業もインターネット時代の速さでかつ世界規模となりました。
　更には、健康や雇用に対する新たなリスクが発生しました。ＷＨＯがパンデミック・レベル５に上げた新型インフルエンザです。新型インフルエンザの経済、雇用に与える影響は未知数ですが、前述の金融経済危機と同時進行することは非常に不幸なことだと言えます。１９１８年から翌年に流行したスペイン風邪の場合、当時の人口の約３分の１の６億人が感染し、感染者の約７％の４０００万人が死亡したと言われています。医療環境の違いや第一次世界大戦中という特殊な状況なので、余り今回の参考にすることが出来ないかもしれません。しかし同様な状態が発生した場合の経済、社会や雇用に与える影響の甚大さは危機対応として考慮しておくべきことかもしれません。
　労働者の生活や社会の連帯のための運動として、メーデーは８０年の歴史を持っております。この間経済危機、戦争、自然災害等多くの困難があり、それを乗り越えてきなのがメーデーの歴史です。その意味で今年のメーデーは、先人の知恵や歴史の教訓を思い起こす好機になりそうです。少なくとも一昨年、昨年までの延長で今年や来年を考えることが出来ない時代に突入しました。

焦土作戦の補正予算

　本日参議院本会議があり、補正予算代表質問が行われました。民主党からは、直嶋正行政調会長が質問に立ちました。本会議での麻生総理以下の閣僚の答弁は、官僚答弁に徹しており盛り上がりに欠くものでした。
　補正予算に関する私の感想は以下の通りです。
　３月に平成２１年度の本予算の審議を終了して、本予算の施工が始まり１ヶ月も経っていないこの時期に補正予算を提出する政府与党の政治姿勢には大いに疑問があります。三段ロケットと言って昨年秋より一時補正予算、二次補正予算、本予算が国会に提出され、成立しました。その結果が、埋蔵金の取り崩しと大幅な財政赤字であります。またそれにも関わらず政府は、本年度のＧＤＰ見通しを０％から－３．３%に、昨日下方修正しました。そのような状態で、４段ロケット目といえる１５兆円規模の補正予算を提出し、更に財源は国債による借金ということです。
　細かい予算の内容は、割愛しますが、ほとんど業界団体等へのばら撒きといった内容です。麻生政権は、政権維持や次の総選挙のためには大きな借金を次の世代や次の政権に残しても全く気にしないといっても過言ではありません。焦土作戦しか取れない麻生政権の早期退陣を求めたいと思います。

チェンジ集会

　みやま市高田町の「マイピア高田」で政権交代を目差すチェンジ集会が開催され、来賓として岡田克也民主党副代表、古賀一成衆議院議員をお迎えしました。私は主催者として、野田くによし衆議院予定候補の次期総選挙での勝利と政権交代を呼びかける開会の挨拶を行いました。岡田克也副代表は、国会議員の世襲を制限する民主党の考え方の説明がありました。

田川地区メーデー参加

　田川地区メーデーに来賓として出席し、民主党県連を代表して連帯の挨拶を行いました。当地筑豊は、戦前戦後産炭地として発展した地域で労働運動でも先駆的な地域でした。その中心都市の一つである田川市で、県内先頭を切ってメーデーが開かれることになりました。その後２９日、５月１日に県内各地域でメーデーが開かれる予定です。この間は、県内全部が選挙区の参議院議員にとり最も忙しい時期です。
　午後は、民主党福岡１１区総支部大会が開催されました。同大会には、次期衆議院選挙出馬予定候補の山口はるなさんも参加しており、福岡１１区が民主党と社民党の選挙協力の象徴的な地区であることを物語っておりました。政権交代と山口候補の健闘を祈念する来賓挨拶が印象的な総支部大会でした。

連合北筑後地協街頭演説に参加

　本日は参議院本会議等いくつかの国会での会議をこなした後、午後に福岡に帰りました。毎月２５日の給料日に行われており今回が４２回目になる連合北筑後地協による「サラリーマン大増税阻止、街頭行動」に参加して、弁士の一人として国政演説を行いました。この街頭行動を主催している藤田地協議長のサラリーマン増税阻止に対する熱い訴えは年季が入っており非常に説得的でした。その後北筑後地協の幹部の皆さんと反省会を兼ねた食事会を行いました。今日は忙しくも大変充実した一日でした。

パワー・ブレックファースト

　月例の朝食勉強会も今回で３２回目となりました。午前７時半の勉強会に参加するために朝６時台に自宅を出る参加者も多く、早朝の勉強会に毎回出席していただく熱心な出席者に頭が下がります。
　内容も単なる永田町の状況を伝える国政報告会にとどまらず、金融問題全般、景気動向分析・経済対策、国際的な規制の方向性等、出席者と双方向で議論できるようになりました。毎回の勉強会でこちらが得るものも多く、国会活動になくてはならない知恵袋になりつつあります。「継続は力なり」という言葉を身をもって痛感しています。
　写真は、朝食会の様子ですが、参加者も大分増えてきて、定例の部屋が狭くなりそうです。

与党議員立法財金理事ヒアリング

　今国会に提出予定の財政金融委員会関連の与党議員立法３法案のヒアリングを大野衆議院議員等発議者より説明を受けました。民主党からは、衆参の財政金融部門の理事４名が参加しました。
　３法案とは、「銀行等の株式等の保有の制限等に関する法律改正法案」、「株式会社日本政策投資銀行法の一部改正法案」、「資本市場危機対応臨時特例措置法案」です。金融危機に対処するために政府資金を使い株式市場や銀行優先株市場、J-リート市場等に介入したり、政策投資銀行の危機対応能力を高めるために増資しかつ株式売却を遅らせるといった趣旨です。
　今回の説明を受けて、同法案を精査して財政金融部門で議論して賛否の方向を決めて行きたいと思います。基本的には賛成の方向で議論すべきと思いますが、市場から５０兆円まで株式を買い取るという資本市場危機対応臨時特例措置法には大幅な修正が必要かもしれないというのが私の最初の印象です。

国際連帯税議員連盟総会

　「国際連帯税創設を求める議員連盟総会」が国会内で開催されました。津島会長を始め、谷垣衆議院議員、峰崎参議院議員、犬塚事務局長（参議院議員）等十名ほどの超党派の衆参議員が出席しました。寺島実郎国際連帯税推進協議会座長による国内外の国際連帯税を巡る動きの報告がありました。
　地球温暖化や国連ミレニアム開発目標等、地球規模の問題を解決するための資金負担を巡る議論が益々重要になっております。その資金負担のあり方の一つとして国際連帯税が、ヨーロッパ諸国を中心に盛り上がりを見せています。国際航路に一定の課税をする航空券連帯税や排出権取引税がその一種です。
　同議連では、外国為替取引に一定の税金を課す通貨取引開発税（トービンタックス）の提唱と日本が「開発資金のための連帯税に関するリーディング・グループ」に加盟すること等を目的に掲げています。現在の議論は、まだまだ初期的な段階でありますが、地球規模の問題解決に対してグローバルマネーにも一定の責任を課すことは、現在世界が直面する金融危機を解決するための一助にもなるでしょう。

陸上自衛隊幹部候補生開校55周年記念行事

　陸上自衛隊幹部候補生開校55周年記念行事に来賓として参加しました。幹部候補生学校は、陸上自衛隊初級幹部を育成する全国唯一の施設として現在５２０００人以上の卒業生を送り出しております。同学校は、エリート教育のため厳しい訓練でも有名で、質実剛健にして清廉高潔とよき伝統を持っております。このような施設が、久留米市にあることは市民にとり誇りとなっております。卒業生にとり、久留米市が第二の故郷になるよう市民も暖かい声援・支援を送り続けております。
　本日は、久留米市長とともに来賓挨拶をする機会をいただきました。
　式典終了後、高校のクラスメートの小郡市長平安正知君の選挙事務所に激励の挨拶に行きました。小郡市長選挙は今日告示されましたが、一期目の抜群の実績もあり、他に立候補者が現れず夜には平安市長の再選が確定しました。市民のために一層のご活躍を祈念したいと思います。

チェンジ大集会

　大牟田市で福岡７区総支部代表野田国義「政権交代の春、チェンジ大集会」が開催されました。主催者代表として、約１０００名の参加者を前に挨拶をさせていただきました。党本部から鳩山由紀夫幹事長、お隣の佐賀県から原口一博衆議院に駆けつけて頂き、集会を大いに盛り上げていただきました。締めくくりは、野田国義次期衆議院選挙予定候補による力強い決意表明があり、会場一同政権交代による生活者本位の政治の実現を祈念しました。
　本日は、黒木町の大藤祭りに支援者とともに参加したり、福岡市で支援者との勉強会を行うなど朝から夜遅くまで福岡県下を駆け回りました。

７２．２兆円使って、わずか10兆円のGDP押し上げ！？

　昨日、本日と財政金融部門会議が行われ、経済危機対策に対して議論をしました。特に本日の部門会議は予算委員会との合同で、政府より補正予算、経済危機対策案をヒアリングしました。今回の対策では、国費１５．４兆円、事業費５６．８兆円も投じる巨額の経済対策であります。今年度は、２％のGDP押し上げ効果及び４０万～５０万人の雇用創出の効果があるとのことです。
　GDPの2％、すなわち10兆円のGDP拡大のために、国費・事業費合計７２．２兆円も投入するということは、大変効率の悪い経済政策であると言えます。勿論、GDP押し上げ効果は、単年度だけではありませんので、もう少し効果は上がると思いますが、もっと経済効果の高い財政政策を考案すべきと強く感じます。縦割り行政の弊害と、平成21年度予算から落とされたいわば「二軍選手の寄せ集め」的な補正予算内容と指摘せざるを得ません。

参議院財政金融委視察

　参議院財政金融委員会で、東京証券取引所、日本銀行、トウキョウフォレックス上田ハーローを視察しました。今回の視察は、東京金融市場の現場を知って今後の財政金融委員会の審議にいかしていくことが主たる目的でした。東証では、電子株式取引の現場を視察するとともに斉藤社長他幹部の皆さんと意見交換を行いました。日本銀行では、日銀券の発券管理を行う部門を視察するとともに、政策決定委員会ルームを視察し、日銀幹部より説明を受けました。最後にトウフォレでは、為替のブローキングの現場を見せてもらい、一同感動しておりました。
　今回の視察は、午後、半日でしたが大変充実したものでした。今回お世話になった視察先の皆様、参議院事務局の皆様等に深く感謝いたします。

雇用対策本部ヒアリング

　民主党緊急雇用対策本部で国土交通省の公用車運行委託業務に関する偽装請負問題をヒアリングしました。福岡市内の会場で、福岡労働局に通告した４名の日本総合サービスの元社員の皆さんと顧問弁護士に偽装請負の実態と、労働局の是正指導後の国交省及び請負会社の対応をヒアリングしました。本日のヒアリングには、菅直人民主党代表、川崎稔参議院議員及び福岡県連産業雇用対策委員会（委員長は私が就任しております。）の委員が参加しました。
　午後は、県連常任理事会出席後に、久留米市で開催された「福岡県議会議員清田信治春の集い」に来賓として参列しました。清田県議は、ベテラン議員として福岡県議会の政策一般に精通されているのみならず平和・教育問題に関しても深い見識があります。今後の活躍を祈念します。

くすだ大蔵君を励ます会

　地元福岡選出の衆議院議員くすだ大蔵君を励ます会に出席しました。本日は、税調勉強会、参議院本会議、企業会計チーム会合等国会での仕事をこなして、夕刻福岡空港に到着しました。
　飛行場から、菅民主党代表代行と一緒の車で明日の会合の打合せをしながら筑紫野市の会場まで向かいました。楠田衆議院議員にとっては初めての政治資金パーティということでありましたが、会場には溢れるばかりの人が着ており、地元有権者や支援者の期待が現れておりました。今後の活躍を祈念します。

日銀報告への質問

　参議院財政金融委員会で日銀報告に対する質問を行いました。本日は、白川総裁就任後ちょうど１年といこともあり、日銀の同意人事及び過去一年の総裁の実績を検証しました。日本を代表する日銀ウォッチャー６名の白川総裁に対する評価を下に、項目別に日銀の運営方法に関して意見交換しました。
　また今後補正予算や法人税等の減収により、昨年比２０兆円以上増発される恐れのある国債を安定的に消化するとともに、長期金利の急上昇をいかにして抑えていくかの議論をしました。日本銀行の長期国債の市場からの購入金額の増加はどこまで可能であるか、いわゆる日銀券ルールの撤廃の必要性の有無を議論しました。