前参議院議員大久保勉 公式ウェブサイト

前参議院議員大久保勉の主張や活動を伝えるBLOGです。

政府系金融機関

2007年03月29日 | Weblog
 次の決算委員会で政府系金融機関に対する質問をすることが決まりました。決算委員会として、政府系金融機関等の総裁と担当副大臣を呼んで経営に関する質問をすることは初の試みです。民主党の持ち時間110分の内、80分を受け持つことになりましたので責任重大です。
 住宅金融公庫、中小企業金融公庫、国民生活金融公庫、日本政策投資銀行の4つの機関に絞って質問することにしました。それぞれのディスクロージャ紙を丹念に読んでみると様々な経営情報がわかります。また個別に各機関とミーティングを持ち、疑問点を更に質問して、「質問通告書」の原案を作って行きます。
 今日までに一通りヒアリングを終了しました。各金融機関を民間と同じ財務基準で見た場合、不良債権比率がやや高く、引当を積むと債務超過に陥るところが少なくありません。また中には多額の国庫補助金や財投からの補償金免除措置で何とか存続しているところもありました。一方で、ラスバイレス指数は135%から160%と、一般国家公務員より高い報酬が設定されていたり、ある総裁は8年余り在籍して、給与と退職金の合計2億円をもらっている実態が解りました。
 政府系金融機関の場合は、外部からのチェックは中々入ることはありませんでした。今回参議院決算委員会で経営やガバナンスのチェックを行うことで、「母屋(一般会計)ではおかゆ、離れ(特別会計)ではすき焼き、そして地下室(政府系金融機関)ではドンちゃん騒ぎ」という実態を正していきたく思います。

9兆円の損失処理

2007年03月28日 | Weblog
 新聞等の報道によると、日本郵政公社や日本政策投資銀行など36法人について、2015年度末までに約8兆4000億円の売却収入が見込めると財務省が試算しているとのことである。小泉改革であれだけ話題になった郵政民営化や行政改革が成功した場合でも、売却収入は8兆4千億円ということである。8兆4千億円が国庫に入り、財政健全化に寄与するという点では評価できようが、またそのことを政府が目論んでこのニュースが大々的に流したのではないかと推測される。
 しかしながら3月23日の参議院財政金融委員会の私の質問で、旧機構の独立法人化により上位5案件の合計だけでも9兆円の政府出資金が繰越欠損金と相殺され消滅したことが明らかになった。郵政民営化等による株式売却収入8兆円4千億円より多額の金額が、国民の目にとまることもなく闇に葬られたということである。「郵政民営化、是か非か。」で、国民投票並みの選挙を行った与党が、それより大きな損失に関して、無関心を決め込んでいることに大きな疑問を抱かずにはいられない。

参議院財政金融委員会質問

2007年03月27日 | Weblog
 財政金融委員会で、日銀総裁に質問しました。今回は、今週末30日に発表されるCPI(消費者物価指数)がマイナスになることも予想されているので、これまでの日銀政策の検証を行いました。昨年の量的緩和解除や2月の利上げが適切であったか、またCPIを0%から2%の範囲に維持する目標への評価等を質問しました。
 また2月21日政策決定会合中の情報漏洩の検証、NHKの報道が推測報道か誤報かの検証等を行いました。山本金融担当大臣の東京市場シティー構想には私も賛成です。東京市場が世界から信頼され、資本や情報が行き来するアジアの中心市場になることは、日本のGDPを伸ばし、また雇用を増加させるために重要な政策であります。そのためには、より公正で透明な市場のためのルールや慣行を作って行くことが重要です。この目的のために日銀の政策決定に関する報道のあり方を議論しました。

平成19年度予算成立

2007年03月26日 | Weblog
 平成19年度予算が成立しました。今年の予算の特徴の一つが、国債発行を約5兆円減らして25兆円にしたことです。そのため歳出は全般的に緊縮的予算となっています。一方歳入は、平成18年度の所得税・住民税の低率減税の廃止による実質的な増税と企業業績の回復による税収の伸びで、増加しました。今回の予算委員会は、格差問題、少子高齢化時代での社会保障のあり方に関して激しい論戦がありました。それに加えて所得再配分をいかに予算や税制に織り込んでいくかが今後の課題であります。

委員会質問の連投とその対策

2007年03月24日 | Weblog
 最近東京から福岡に帰る時には、新幹線、上京は始発の飛行機という場合が増えてきました。ここのところ毎週少なくとも一回は質問に立っております。一方地元は知事選、他統一地方選の真っ最中です。そのため質問を準備する時間が中々十分に取れないことが悩みの種です。
 必要は発明の母。誰にも邪魔されなく数時間、集中できる場所を確保しました。それが、東京-博多間の新幹線のぞみの車内です。東京ー福岡間で、5時間余り時間がかかりますが、その間資料に目を通し、質問の内容を考え、ノートパソコンで質問通告の原稿を作って、国会事務所に原稿を添付したメールを送ることが出来ます。東京を出発して、毎回広島に着く頃には一連の作業を終了することができます。博多駅までの残り1時間で、国会モードから統一地方選モードに頭の中を切り替えて、博多駅を降り立つ頃には統一地方選挙の戦闘態勢になっています。
 飛行機の場合、羽田までの時間と飛行場での待ち時間を加えると3時間半近く帰福には時間がかかりますが、もう1時間半追加するだけで贅沢な(追われるような?)時間に生まれ変わります。

独法マジック

2007年03月23日 | Weblog
 参議院財政金融委員会で特別会計法案を審議しました。この法案も日切れ法案(予算の執行にとり不可欠な法案)ということで、木曜日に集中審議しました。私も、質問に立ちました。
 塩じいこと塩川元財務大臣の名言に、「母屋でおかゆをすすっているときに、離れですき焼きを食べている。」という言葉があります。これは一般会計(母屋)では必死に赤字を減らそうとしているのに、チェックの入りにくい特別会計(離れ)の相変わらずの無駄遣いを指摘した言葉であります。
 この言葉を借りると、「母屋ではおかゆ、離れではすき焼き、地下室ではドンちゃん騒ぎ」ということを今回の質問で指摘しました。地下室とは、離れよりさらにチェックが入りにく機構や独法です。例えば、雇用・能力開発機構(旧機構)が組織再編された独立行政法人(独法)化された時、1兆3千億円以上の政府出資金がなくなりました。これは旧機構が長年のドンちゃん騒ぎで同金額の欠損金(損失)を溜め込んだため、そのつけが政府出資金の減額という形で払われたのです。
 質問で、過去5年間の独法化で損失処理金額トップ5の合計が9兆円を越す事実が明らかになりました。地下室のドンちゃん騒ぎは、組織編成の名を借りた「独法マジック」で損失が見物客(国民)に見えないように処理している実態を浮き彫りにしました。本当に困ったものです。

所得税法、公債法の委員会審議

2007年03月20日 | Weblog
 本日、財政金融委員会で2時間質問に立ちました。国の財務書類、貸借対照表、国債発行体制、地方債のパンフの問題点、日銀政策決定会合における情報管理等、多くの論点を尾身財務大臣、山本金融担当大臣等と議論しました。
 日本政府は世界最大の債券発行体であり、低利で順調に国債発行を行うためには、国の財政やバランスシートを健全に保つとともに、積極的なIR、先進的な金融技術の導入等が必要です。毎年100兆円以上の国債を発行しますが、金利を0.1%だけ下げるだけで1000億円金利負担を少なくすることができます。その意味では、財務省理財局の役割は近年ますます重要になってきております。今回の質問で、いくつかの建設的な提案も行いました。

 

福岡情報交流会

2007年03月19日 | Weblog
 本日は、隔月に行っている福岡地区情報交流会を開催しました。福岡市の企業経営者、公認会計士等を中心とした参加者に、国政報告及び地元の政治経済動向を報告するのが目的です。今回は、交流会の冒頭、いなとみ修二福岡県知事予定候補が駆けつけて、県政にかける思いを語ってくれました。
 この週末は、いよいよ22日に知事選の公示がなされるということもあり、知事選の準備や支援者回りに大わらわでした。明日は財政委員会が終日行われ、私も2時間質問に立つ予定です。そのため今日中に上京して、明日の委員会に備える予定です。

ホリエモン有罪判決

2007年03月17日 | Weblog
 昨日ライブドアの堀江元社長に懲役2年半の実刑判決がでました。粉飾決算をして、株価操縦を行い、多くの株主の利益を損なった罪としては妥当と言えるものです。経済犯罪、特に証券犯罪に関して日本は比較的寛容でありましたが、「貯蓄から投資」に適応するためには必要な措置でしょう。
 ホリエモンは、二つのバブルの象徴でした。新興(特にIT関連)市場バブルと郵政解散バブルです。バブルの真っ最中では、ホリエモンブームにあやかって「時の権力者」、マスコミ等が彼を時代の寵児に祭り上げたのも事実です。行き過ぎた急成長や根拠のない熱狂はいずれ醒めます。実際ライブドアショック後、マザーズ等の日本の新興市場は世界の株式市場の中で最も低迷している市場の一つですし、また郵政造反議員がまたぞろ自民党に復党して郵政解散の意味が問われております。
 私は、ITなどの新興市場や郵政民営化を全面否定するものではありません。これらの時代的意味は少しはありましたが、安易に行き過ぎたためにユーフォリア(根拠のない過度の幸福感)を生み出し、その後の混乱と後味の悪さを生み出しました。一つのことで全てが良くなるというマジックは幻想で、本物と偽物を見分ける冷静で賢い智恵が必要と痛感する事件でした。ワンフレーズ政策には気をつけたいものです。


質問通告

2007年03月16日 | Weblog
 参議院で予算案の審議が大詰めになってきました。私の所属する財政金融委員会では、予算の執行に不可欠な関連法案が幾つもあり、その審議がこれから山場を迎えます。私もこれから多くの質問の機会があり、財政金融委員会と決算委員会での質問を合計すると4時間以上の質問を2週間ほどの短期間にこなす必要があります。
 今日は、来週20日に予定している「国税二法」への質問通告を財務省、金融庁、日銀等に行いました。質問通告とは、委員会で突然質問しても中々的を射た大臣答弁を得ることが出来ないので、予め質問を予告して役所として質問内容を精査した上で役所の正式見解を得ようとするものです。その結果大臣答弁が、官僚の作文の棒読みということになるのは難点です。それを避けるために、大臣答弁の内容を聞いて「通告」していない切替えし質問を行うことで、より実りある論戦をすることも必要です。
 私は、委員会質問を行うに当たり、社外取締役の取締役会での発言でありたいと思います。社外取締役は、執行役員に比べて会社内部の情報が格段に不足しておりますが、社長の暴走をチェックし、大所高所に立ったアドバイスを経営の執行部に与える機能があります。日本国の株主及びステイクホルダーは、国民です。その利益のために、より建設的な論戦を行いたいと思います。

朝食勉強会

2007年03月15日 | Weblog
 毎月恒例になったホテルニューオータニでの朝食勉強会が本日朝7時半から開催されました。朝6時過ぎに家を出て、7時から会場で参加者を出迎える準備をしました。今回で14回目の勉強会となりますが、毎回勉強会前は緊張します。
 式次第に従い前半国会の動向、今年の予算案のポイント、金融・資本市場の国際化等をテーマに40分ほど私が報告した後、残り時間は質疑応答がありました。参加者の大半は、銀行、証券、弁護士など実務の第一線で取引を行っていたり、企業経営に携わっている方々ということもあり、毎回活発な意見や鋭いコメントが出てきます。今回特に注目すべき意見として、東京市場が世界的な信認を勝ち得るためには市場の公正性が必要であり、2月の利上げの際の混乱は世界のメディアや市場関係者から厳しい評価であったということでした。私も英国ファイナンシャルタイムス等の記事を読み残念に思っていたことですが、やはり今日の勉強会で政府日銀等の情報管理の一層の徹底が公正な市場と国際的信認のための必要不可欠な条件であるとの思いを新たにしました。この問題は、財政金融委員会等で追及していきたいと思います。

予算関連法案審議

2007年03月13日 | Weblog
 知事選民主党選対事務局長ということで頭の中は知事選一色のまま上京しました。ところが財政金融委員会理事会、財政金融役員会と出席し、予算案及び予算関連法案を巡る与野党攻防の現実を改めて認識し、頭の中はすぐに国会モードに切り替わりました。特に財政金融部門は、衆議院では非正常化で審議がストップしており、また参議院でも、「所得税法」、「公債特例法」、「特別会計法改正」と予算案が可決しても、これらの法案が可決されないと事実上予算執行ができない重要法案を審議することになっており、まさに国会の駆け引きの最前線の一つです。
 3月末まで半月の間に、参議院財政金融委員会で複数の重要法案を審議する必要があり、おそらく10時間を超える質問時間が我が会派に割り振られることになると思われます。そのため質問者の割り振り、自分の質問のための準備等に大忙しの国会日程になりそうです。
 3月中は、週に2回以上東京と福岡を往復することになりますが、改めて東京と福岡の距離を実感しています。関東周辺の国会議員にはない悩みです。

花粉症

2007年03月11日 | Weblog
 花粉症の季節です。私もこの季節になるとくしゃみ、鼻水、目のかゆみに悩まされます。今年は2月上旬から症状が現れ、今頃がその症状のピークをむかえます。国会での質問中や会合での挨拶中など、くしゃみや鼻水は時と場所を選んでくれません。早く花粉の季節が過ぎ去るのを心待ちにする毎日です。

「いなとみ修二」事務所開き

2007年03月09日 | Weblog
 福岡県知事選予定候補「いなとみ修二」さんの事務所開きが本日行われました。事務所には、友人、労働界、民主党関係者、社民党関係者、マスコミ等多数詰め掛け、大満員でした。
 福岡県下の市町村をくまなく走り回り、自分の目で県内の状況を理解しょうとしているとのことです。特に福岡県下の景気の回復状況は一応ではなく、地域間格差が拡大しておりその是正が今回の知事選の争点の一つであるとのことでした。また財政健全化や情報公開など、福岡県政の改革のために取組みたいとの決意でした。 子育て真っ最中の若い候補者の健闘を心よりお祈りしたいと思います。