前参議院議員大久保勉 公式ウェブサイト

前参議院議員大久保勉の主張や活動を伝えるBLOGです。

民主党パーティ

2006年05月31日 | Weblog
 昨日ホテルニューオータニで、民主党パーティが盛大に開催されました。入り口に近いところで、来場者に挨拶をしていましたが、人、人、人で、最後の方は人酔いして少し気分が悪くなりました。これも小沢効果でしょう。

金融商品取引法質問

2006年05月30日 | Weblog
 参議院財政金融委員会で、金融商品取引法に関する二回目の質問を行いました。今回は、投資家保護と健全な市場確保、銀行と証券分離を中心に議論を進めていきました。
 先ず海外商品先物は、業者の登録、外務員制度、自主規制団体が存在せず、金融商品取引法の抜け穴になっている点を指摘しました。せっかく金融商品取引法で法の抜け穴を塞ごうとしているのに、海外商品先物という畑からまた悪さをする「モグラ」が出没してしまい、包括的・横断的な制度の整備がかけ声倒れになっていることです。特に海外商品先物に関して「不招請勧誘の禁止」を適応すべきという指摘に対して、松あきら経済産業省副大臣の同意を引き出したことが成果といえます。
 証取法65条(銀証分離)の撤廃問題も議論しました。金融庁に出させた資料によると、「現在銀行ができる証券業務が10項目、できない証券業務が3項目」です。約8割の証券業務が解禁されているのに、それでも銀行は証券業務ができないという法文が残っているのは問題であります。むしろ65条を撤廃し銀行の証券業務を原則自由にして、利益相反禁止や内部情報管理等を徹底すべきだと主張しました。この問題を、継続的に国会で取り上げて行きたいと思います。

主なイベント(6月前半分)のお知らせ

2006年05月28日 | Weblog
大久保勉事務所からのお知らせ
(写真は、モルガン・スタンレー時代に訪れた尾瀬でのハイキング風景)


事務所行事
●第7回 朝食勉強会 東京永田町にて  
 6月1日午前7時半 (満員御礼)
●第4回 金融・財政勉強会 大牟田文化会館にて
 6月2日 午後5時より

学会、セミナー等での講演
●応用経済学会での講演 福岡大学にて
 6月11日午後1時より 「格差問題」について
●ブルンバーグ 金融セミナー 東京日本橋にて
 6月12日午後3時より 「新BIS規制、金融機関のALM」について

詳しいことは、大久保勉 福岡・国会事務所(HPの【事務所のご案内】をクリックして下さい。)まで。

金融プロフェッショナル会合

2006年05月26日 | Weblog
 本日は、党内勉強会、議員総会、参議院本会議、委員会質問のためのレクチャー3本、税調会議等に終日追われました。
 午後7時より、シブサワ・アンド・カンパニー株式会社代表取締役渋沢健氏主催の「金融プロフェッショナル会合」に参加しました。参加者は、日銀、大手行、生損保、外資系金融機関、格付機関等で活躍している若手の金融プロフェッショナルでした。日銀の量的金融緩和後の市場動向や新興市場を中心とした世界的な株式市場の下落、ヘッジファンド等の動向等市場の生の声を聞くことができ非常に参考になりました。
 この会合に参加した印象は、日本も金融のプロフェッショナルが大分増えてきて、ロンドンのシティやニューヨークのウォール街でのパーティのような雰囲気になってきたということです。一方で永田町の雰囲気は、まだ日米円ドル委員会で金融市場開放が叫ばれた1980年代半ばの金融界のような閉鎖的なものです。これから永田町も世代交代、国際化(政権交代)の荒波による激変等を経験して、政治の現代化、世界水準へのキャッチアップが行われるように期待するとともに、またその流れを自ら全力で押し進めたいと思います。

行政改革特別委員会出席

2006年05月25日 | Weblog
 本日は、終日行政改革特別委員会に出席しました。この法案は、行政改革を促進するためのプログラム法案であり、行政の大きな方向性は明記してあるが、具体的な部分となると今後個別の法案を提出するということとなり、何のための法案審議か解らないという面が多くありました。
 本当は小泉内閣で閣議決定し、次の内閣が個別の法案を作成、国会に提出すればすむだけのことです。小泉総理が9月に退任するので、次の内閣が閣議決定を遵守するか心配だから、法案にして実行力を高めようという趣旨が、この法案です。いわば小泉「遺言」法案です。
 権力者の遺言で思い出すのが、豊臣秀吉の徳川家康、前田利家等の五大老への「返すがえす秀吉の事たのみ申し條、五人の衆たのみ申すべく候」との遺言です。現代の五大老である次期総理候補の麻垣康三郎は、行政改革という遺言にどのように対処するかお手並み拝見です。
 私は、今法案の委員会採決に対して、随意契約と連動した公務員天下り問題など税金の無駄遣い構造に抜本的にメスが入っていないということで反対しました。

インド市場と日本企業

2006年05月24日 | Weblog
 経済同友会の国際委員会に出席して、「インド市場と日本企業」という論題で有識者の報告を聞き、また討論しました。私は昨年インドへODA視察しましたが、インドは日本の1960年代ににており、まだまだ貧しいながら若く成長力に富んでいる印象を強く受けました。参加者の日本の経営者層もほぼ同じ印象を共有しており、インドへの企業進出や直接投資も増加することが予想されます。
 インドは、インド像、牛、カーストなどのどかな農業国のイメージから大きく変わりつつあります。IT、医療などの分野での競争力は相当なものです。また優秀な技術者を多数輩出しております。現在米国では、NASA、IT、バイオなどの最先端分野においては、インド人と中国人の技術者なしでは立ちゆかないところまできております。
 工業化社会から情報社会になり、国の競争力の源泉が産業インフラから教育・知財に移りました。人口が多く、長い伝統文明の蓄積を備えた国が、数百年の西欧文明の支配と低迷から復権してくるというのが21世紀かもしれません。そう考えるとアジアの歴史的文明強国、中国、インドとの付き合い方をじっくり考える時に来ていると思います。また文明史的史観が経済、政治ともに必要と痛感しております。


金融商品取引法質問

2006年05月23日 | Weblog
 参議院財政金融委員会で金融商品取引法(証券取引法改正)に関して質問しました。質問は、①資本市場の信頼性の回復関連、②銀行と証券の分離(証取法65条)関連、③ADR(裁判外紛争処理機関)関連、でした。
 今回の金融商品取引法は、これまで証券、投資顧問、金融先物等商品毎に縦割りにされていた業法を一つにまとめたり、また日本版サーベンス・オークスレーともいえる内部統制に関する宣誓や監査を導入するという点で一定の評価ができるものです。しかしながら商品先物や貸出、保険が含まれないといった点で英国金融サービス市場法と比べて不十分な点も多いと思います。民主党は、事実上の対案として日本版FSA法案を国会に提出しました。わが国の金融行政の目標を米国SECから英国FSAへと大きく舵を切りました。金融の進歩により銀行、保険、証券等の業務の垣根が低くなり、また業者保護から消費者保護への舵を切る必要があるとの判断からです。金融商品取引法もこの流れに沿っていますが、まだまだ縦割り業者行政から脱却しきれていないという点で不完全です。
 今回の審議では、その不完全さを指摘するためにあえて銀証分離(証取法65条)問題やADRを中心に据えました。来週火曜日(5月30日)にも質問に立ち、銀証分離、消費者保護のあり方、健全な市場の育成(市場阻害行為禁止等)などについて政府と論争する予定です。

ジョギング・コース

2006年05月21日 | Weblog
 昨日、本日は、地元の行事や会合に参加が中心でした。ほとんど休暇が取れないこともあり、健康管理と趣味を兼ねて両日早朝ジョギングをしました。櫛田神社から大濠公園に行き、大濠公園内を二、三周して自宅まで戻ってくるのが通常のジョギングコースです。距離で10キロ余で手頃なコースです。
 大濠公園の一周2キロのコースを走っていると、ニューヨークセントラルパークのジョギングコースに似たところがあります。公園の緑と池、そして遠くに高層ビル、そして黙々と自分のペースで歩いたり、走ったりする老若男女。ジョギングの敵は、車の排気ガスですが、皇居など東京中心部のジョギングコースに比べて空気がきれいなのが大濠公園のジョギングコースの魅力です。

行橋「金融財政勉強会」

2006年05月19日 | Weblog
 朝8時よりノンバンク研究会で消費者擁護団体より消費者金融の問題点をヒアリングしました。その後税調勉強会、参議院本会議等に参加して、急ぎ羽田空港へ。
 午後は、行橋市で「金融財政勉強会」を開催しました。来賓の八並行橋市長、稲富民主党福岡第11区総支部代表に加え、30名ほどの参加者をお迎えして、日本銀行の金融政策、財政運営、今後の日本経済の見通し等を講演しました。永田町(政界)、霞ヶ関(財務省・金融庁)、日本橋(日銀)で議論されている生の金融財政の話を地元に伝え、地元での経済財政活性化に活かすというコンセプトでこの勉強会を続けております。企画は中々好評で、今回の勉強会は、北九州、久留米に続いて3度目です。次回は大牟田で6月2日に行う予定です。

新BIS規制

2006年05月18日 | Weblog
 金融庁よりバーゼルⅡ(新BIS規制)の検討状況をヒアリングしました。今回の改正として、「標準的手法」と「内部格付手法」の選択、オペレーションリスク導入、信用集中リスク・金利リスクの管理強化、市場規律強化のための銀行開示強化などがあります。
 今回の改正は、銀行の経営にも大きく影響することが予想されますので注意深く実施状況を監視していくべきであると考えます。特にこれまで国債をいくら持っても自己資本額が必要とされなかったのに対して、自己資本に対して過大な(中長期)国債投資を行った場合に金融当局より改善措置が発動されるという点が大きな変更点です。銀行が国債投資をしづらくなり、国債相場が暴落することにならないように注意が必要でしょう。

党首討論

2006年05月17日 | Weblog
 小泉総理と小沢一郎代表の党首討論が行われました。医療制度改革法案や教育問題に対して議論が行われました。小沢一郎代表の質問は、教育など社会の根幹に関わる問題を取り上げ、社会の絆や規範を重視する姿勢が伝わって来ました。
 小沢代表のゆっくりとわかり語り口に安定感や安心感を感じました。これまで民主党は、自民党と一緒になり改革競争を行っていましたが、一歩立ち止まって何のための改革なのか立ち止まって考えることも必要な気がしました。改革競争のなれの果てが、余裕をなくした殺伐とした勝ち組・負け組という分断社会であればごめんです。やはり人の温もりと人の歩調の改革こそが、必要な改革であると考えます。
  

税制調査会勉強会

2006年05月16日 | Weblog
 毎週火曜日の夜、財務省主税局の若手官僚と勉強会を行っております。日本の税制の現状や問題点などを勉強し、税制改革の方向性を議論しております。今回は、法人税と間接税に関して、夜8時から2時間ほど議論を行いました。税制は、社会のあり方と密接に関わり、また社会のあり方に大きく影響します。安易な増税には反対しますが、社会を維持し、発展させるために必要な税金をいかに公平にかつ簡素に集めるか重要な課題です。

街頭演説

2006年05月15日 | Weblog
 西鉄久留米駅前で、古賀一成代議士と一緒に街頭演説を行いました。朝の通勤・通学の時間帯ということもあり、多くの通行者に国政報告をすることができました。その後、事務所で会合をし、民主党福岡県連の常任理事会に参加しました。
 夕方に上京して、金融界の関係者と夕食を取りながら資本市場改革に関して議論をしました。

映画「卒業写真」

2006年05月13日 | Weblog
 久留米市市役所で映画「卒業写真」(仮称)を支援する会の発会式が行われました。映画のストーリーは、がんを患った40代の元男性カメラマンが、余生を故郷で過ごそうと久留米に戻り、そこで過ごした中学時代の初恋の記憶をたどりながら、生きる希望や人間愛に目覚めるという内容とのことです。監督の瀬木氏は、「豊かな自然と温かな人間関係が根付く草野を中心に撮りたい」と久留米での撮影を決めたということです。
 私は、久留米市長、久留米市議長等と一緒に顧問に就任しました。映画を通じて、久留米の豊かな自然や生活文化が全国に伝わることに期待します。

金融政策検証委員会

2006年05月12日 | Weblog
 民主党「金融政策検証委員会」では、政府や日銀の金融政策、国債管理政策を検証し、民主党独自の金融政策を策定しようとしております。私は事務局長として、大塚耕平委員長のもとで同委員会を運営しております。3月から週一回とかなり勢力的に勉強会を行っており、今国会が終了する前に報告書を仕上げる予定です。
 これまでの勉強会で強く感じておることは、日本銀行の金融政策がかなりの程度政府の国債管理政策に組み込まれているということです。戦後最長といえる景気上昇側面が継続し、世界的に原油等の原材料価格が大きく上昇しております。日本経済がまだ完全にデフレから脱却していないのでゼロ金利解除は時期早尚という政府の考え方には大いに疑問です。率直に日銀が金利を引き上げたら、国債の利払い費が上昇し、財政再建に支障をきたすと認めるべきであります。
 もし日銀が政府の国債管理政策に屈して、これから長期間ゼロ金利政策を継続するとすれば、株式や土地の値上がり等資産インフレが発生し、資産格差という新たな社会問題を容認することになります。
 国債利払い費抑制のために長期間ゼロ金利を継続する奇策として、円高誘導政策があります。政府が意図しているのか定かではありませんが、最近の急激な円高ドル安がそうです。しかしながら為替相場に対して政府が出来ることはせいぜい円安誘導為替介入をしない程度で非常に限界があるのも事実です。今後の日米の金融政策を注意深く監視して行きたいと思います。
 最後になりますが、長期的な円高局面と低金利政策の継続とはいつか来た道です。1985年のプラザ合意からバブル発生の過程と同一のことが再び起こらないように警告します。