久留米市の若手専業農業者達との座談会を開きました。イチゴ農家、サラダ菜などを生産する30代から40代の農業者5名から、農業の現状に関してヒアリングを行いました。筑後地方は、米や麦、大豆を作る兼業農家が多く、また全国の例に漏れず農業者が高齢化しています。その中で、農業を専業としている若手は大変貴重で、地域の農業を支える頼もしい存在です。
座談会で食事を交えながら話を聞いてみると、一般の理解と大分違う農業が見えてきました。例えば、サラダ菜で年間1億円の出荷を目指してる農業者は、6名の従業員とハウスなど大きな設備投資を行っているという意味では、製造業の中小企業の社長となんら変わりはありません。小規模多品種の野菜を作り、直接レストラン、流通に乗せている元サラリーマン出身の農家、夫婦とも横浜でIT産業に従事して実家の稼業を継いだイチゴ農家など個性的な面々でした。
食料自給率が4割を切り、TPPの批准問題が議論されており、必ずしも農業の未来は明るくありません。しかし農業の現場では、様々な知恵や努力で地域の中心として活躍している若手農業者がいることも事実です。彼らの活力を伸ばすための農業政策は何か永田町でも考えて行きたいと思います。