民主党政策調査会合同会議で、平成25年度予算編成概算要求組換え基準に関して議論を行いました。来年度の同基準の特徴は、①旧来型のシーリングの撤廃、②グリーン化重点予算、③府省横断的な見直し、④規制改革等との有機的な連携 等です。
各府省の見直し額に対して、グリーン・エネルギー関係では、4倍、ライフ・農林水産業の場合は、2倍、その他が1.5倍の要求枠を認める点です。その要求額を含めて歳出の大枠を71兆円におさめるために予算編成過程で府省間で重複した予算を見直し、いわば縦割り予算に横串を入れて、無駄の排除・効率化を図ろうとしています。
今回の予算は、政権交代後の4年目の総仕上げ予算を目指すため、新成長戦略を継承した「日本再生戦略」の実現を目指しものです。消費増税法の附則18条2項の景気テコ入れの項目に関して、グリーン(環境・エネルギー)、ライフ(医療・介護)、農林水産業分野で、新しい市場の形成と日本の成長を実現することを目指します。一方、自民党は、国土強靭化計画で10年で200兆円の公共事業投資を行う従来型の景気テコ入れ政策を訴えています。この点は、次の総選挙での争点の一つになります。
この概算要求組換え基準は、今日の閣議決定で承認されました。これから本格的に予算編成が始まります。私は、党側の実務責任者の一人として関与していくことになります。