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森歩き 事務局日誌

森に山に、森林ボランティア活動に、面白い物があれば何でも見に行きます。

さる さるる

2015年12月05日 | 自然
高崎山の 猿口調査が終わりました。 やれやれねえ ふま~~んがいっぱいの調査終了でした。

 ちゃんと数えられなかったというのが 原因です。
 最初に 難題が出まして

24歳以上は 別枠でカウントしろとのお達し。  理由は書いてある通り   無理です。

こんなもういないサルの22歳頃の写真みせられても 分からんわあ。
一人 チャギリばあちゃんというのがいて 御年32歳 もう人間でいえば100歳超してます。 この方なら分かる。
でも他のは無理。  ところでこのチャギリばあちゃんはもうやりたい放題なのです。 スタッフのポケットに手をつっこんで
ピーナツを勝手に取って食べる。 アルファオスに見えないようにして せっせと食べる。よってきた他の猿はにらみつける。もちろんあげない。
でも 他のサルも分かってても 見逃してくれる。
高崎山では 100歳を超えると ルール無視しても見逃してくれる というルールがあってウレシイです。 年寄りに優しいノダ。
ベンツも逃亡して捕まって 群れに戻ってきたとき 威嚇している2番目を 1番目のゾロメが押さえて 群れに入れてもらえたのです。このときベンツも人間でいえば100歳超えてました。

ラインにならんでなんとか数えます。B群のラインです。
4日目の朝

よせばに誰もいません。  C群が降りてきていないのです。 この日はとうとうC群はカウントできませんでした。

最後の日 B群のカウントもそこそこにC群のラインに立ちました。 何とかこの日はカウントできたのですが
私のところは 2頭しか通らなかったよ。 1頭も通らなくてもそれがデータを作るといわれても 寂しいのよね。

C群のラインから 海がよく見えました。 高崎山のおさるたちも 山にわさわさ調査の人が入らなくなってほっとしてるかな。

これが終わると 正月の準備だねえといって ボランティアのみんなと帰りました。

太った男を殺しますか?  「トロリー問題」が教えてくれること  ディヴィッド・エドモンズ著

2015年12月02日 | 書籍紹介
今週はおさるの調査ですが 今年もカウントがうまくいっていません。 
おまけに なんと 県立図書館が 整理とかで3日まで休館です。

 てなことで 借りて面白くなかった本まで全部読む羽目になりやした。

自分は「太った男だ」と思っている人には とんでもないタイトルだ。
おまけに 太っているということが 道具として必要だからという理由なのですから。
「トロリー問題」とは この表紙のイラストにもあるように
トロリーという乗り物の進行方向に縛られている5人を助けるために 自分の隣にいる「太った男」を
突き落として 乗り物を止めるか(自分は太っていないので飛び降りても乗り物を止めることはできない)どうか
という問い。 
 なんじゃこりゃあ という 設定なんだけど このパターンでこういう場合はどうする? といった事例が
 わんさと出てきて いろんな学者の学説もわんさとでてきて 

正直 何のためにこんな議論を続けるのだろうと思ってしまった。

人の道徳 という規範を体系ずけるには ちょとねえとか思うし
答える人の設定を変えるとまた違う結果がでるとか 薬を使うとまた変わるとか、、。

こういうことばっか 研究していた人のその後も書かれていて、、。

最後の解説に 日本に原爆を落として早く戦争を終わらせ結果より多くの人の命が助かった というのは ウソだよ
と書かれていて 溜飲を下げたのであります。

 どうも人は てか私も よりどころがないと とんでもないことを考える物らしい。