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森歩き 事務局日誌

森に山に、森林ボランティア活動に、面白い物があれば何でも見に行きます。

動物のいのちを考える  高槻 成紀 編著

2015年12月15日 | 書籍紹介

なにげに 地味で真面目で スゴイ本。
自然保護で生き物の命を守ることって あたりまえじゃといつも思っている つもりだったのだけど
身近かな生き物 ペットや家畜や動物園の動物の命について あまり考えたことが無かった。

まずはペットたち。 保健所での殺処分ゼロをめざして 自治体が頑張っているけど その前の ペットショップに並べられる前の話
はやりの犬種の親は 無理な出産をさせられ ブームが去ると 処分!
カワイイうちに売らないと 大きくなると売れない という販売方法で 小さなうちから親兄弟と放されてショップに並べられる。
小さいうちは親や兄弟としっかり関係を作って社会性を身につけ、ブリーダーにかわいがって育ててもらわないと 大人になったときに問題行動を起こすことが多いそうです。
で、捨てられたり 保健所に持ち込まれたりと 悪循環。
ブリーダーによっては 売れなくなった犬や用をなさなくなった親犬を保健所に持ち込むことが多かったそうですが 今は引き取らなくなっていますので 時々たくさんの犬たちが
山などに放棄されてニュースになることがあります。
なんとしても 情けないことです。 生き物の命をないがしろにするような 商売はやめて欲しいです。  

お肉用の家畜たち。 嘴を切られるニワトリ。 身動きできない檻で育てられるブタ。
メスの子どもを生むように操作される親牛。あるいは肉用の牛を種付けされて 出産後の乳はみな牛乳として取られる。
もちろん ちゃんと飼育した家畜もありますがお肉のお値段が 何倍も違います。安いお肉も必要なのです。  
ベジタリアンなのでお肉は食べませんなんていってもこの社会の仕組みと関係なしとは言えないでしょう。

動物園の動物たちも 来園者からずいぶんな思い込みで見られている と飼育員さんの話。
東日本大震災で 置いて行かれた 家畜やペットたちのこと
増えすぎて 目の敵にされている ニホンシカやカワウのこと 増えすぎると命も軽んじられるのか シカは悪くないけど被害は甚大



オオイタサンショウウオやカブトガニを守ろうと活動することの方が 実は 楽 で楽しいことかもしれない。

だって 日々の暮らしとの関係を考えたり 変えたりとかはしなくてもいいのだから。
チーズもヨーグルトも大好き 卵がなくてはケーキが焼けないなどどいって、その後ろにあることを見ようとしなかった。

そうではないのだよ。 と教えてくれる真面目で しんどい本です。

下判田里山観察会  カエル準備

2015年12月14日 | 自然観察会
下判田里山観察会も 今年最後。 ステキな青空です。子ども達も4人参加。うれしいなあ。
気持ちよく歩いていたら あ~~ っという声

ツルリンドウの写真を撮ろうとしたSさん。 あっというまに女の子達に赤い実 取られてしまったのです。

赤くて 綺麗な物って 見つけたらほっときませんよ。だって女の子だもん。 フユイチゴもこんなにたくさん。
ヤブコウジ、リュウノヒゲの青い実 冬はぴかぴかした実が多いですねえ。

ツルリンドウです。  この実が一つしか無い場合は つるりん です。 ドウは大分弁で複数の意
Wさんがなにやら取っているので見せてもらうと


フキノトウが 出ていました。 おじさんは 酒のさかなに頂きます。 この苦さは美味です。
 私も三個ほど取りまして これでお酒を頂きました。

このあと 衝撃の映像!!    (私的になので な~~んだとか思わないこと)

モニ1000調査の ヤマアカガエル産卵用池を 皆さんが掘ってくださったのです。
4人がかりであっという間に池が掘れました。 Gさんはヨシを切ってくれるし。
 今まで私が一人で何回も来て掘っていたのが1日で、、。感激です。
ヤマアカさんと オオイタサンショウウオに代わりまして お礼申し上げます。 ありがとうございます。
陣屋の村では もうヤマアカガエルの産卵があったそうです。さあ忙しくなるぞ~。

本宮山も紅葉して冬景色。 バチを洗って かついで帰ります。

さあ 年明けたら 新年焼き芋大会の観察会です。第3日曜日10時から。 みんな 焼き芋食べに来てね。
その時には きっと産卵してくれているでしょう。

帰り道で出会った芋虫君。 たぶんセセリチョウ イチモンジセセリなのか??まあ来年お会いしましょうって 手を振ってくれたけど あなたはだ~れ?

サイエンス・カフェ みんなで考える上野の森の手入れと自然保護

2015年12月13日 | サイエンス・カフェ
今年最後のサイエンス・カフェは 大分市のど真ん中にある「上野の森公園」の話です。
ここは街中にありながら 結構自然いっぱいのところ。 この公園を10年も手入れをしている
「おおいた上野の森の会」の池松さんからの 問題提起
「上野の森の手入れと自然保護」

会のメンバーの方も参加

街中公園って ホントは 都会でであえる自然の場所 で大事な場所なんですが  
自然のままであって欲しい というのと 訪れた人が いいなあと思う公園というのは 少しばかりずれがあるようです。

10年前の上野の森は ゴミがすてられたり ヤブになっていたり、、 見かねて会の活動が始まります。

で、少しづつ片付けて 手入れして でも木を大きく切ったりは 市の許可が下りなかったりしてしていません。
で、木を切ってもう少し明るい森にしたい。 でもそれって 自然を壊すことになるの?
手入れをして守る 自然保護もあるはず。

上野の森の公園に来る人達は どんな公園がいいと思っているのか? これも気になるところ。


どっかで 折り合いをつけて やっていきたい。

公園っぽいところ と 自然の森を守っているところとゾーンわけしたら どうでしょう?

意見交換では なかなか話が進まなかったけど Iさんから
いつだって これが正解というのは無くて 時間がたつとまた変わっていく。
やってみて 結果がでるのも時間がかかる。 
自然が相手なのだから もとにもどせないようなやり方は避けて 少しずつ試行錯誤しながら やっていくしかないのでは
とい意見がでました。

具体的なことについては 来年9月 シンポジウムをひらきます。講師は倉本宣氏。 
 
 手入れと自然保護を街中公園でする! これはオモシロイと思いますよ。みんな来てね。

最初にシメ  県民の森の観察会

2015年12月09日 | 自然観察会
県民の森のTさんから  防火用水の池の掃除をオオイタサンショウウオのいない時時期にしようとしたら
沢山おるじゃないか とお叱りの電話がかかってきました。秋は山に帰っているからいないよといったのは私。
でも11月の終わりは 冬に近いじゃあーりませんか とは思ったけど やっぱ早いよねえ。 もう山から下りてきてるのかしら。

てなことで 県民の森の観察会に参加。

Tさんが保護してくれているケースを出して オオイタサンショウウオを見せてくれました。

おりょりょ といった顔のおとーさんオオイタサンショウウオ。
ここで産卵があるは毎年12月の終わりか年が明けてから  でもオスがいつ来ているかは調べてなかったので
あの黒く濁っている池のそこには うんと早くから 待機していたのかも。

掃除されてすっからかんの池です。  水を入れたらオオイタサンショウウオも戻してくださるそうですが
腐葉土も沢山入れてくれないと チビちゃん達が食べるものがないわあ。

さて観察会 今日は沢山子ども達がきて うれし 賑やかです。

タカノツメの透き通るような黄葉が綺麗です。

何か 宝物 見つけたのかな?

昼寝をしている シマヘビさんを子ども達が見つけました。
結構大きいので 大騒ぎ。逃げないようにしっぽをつかんでみんなが来るのを待っていたら かえって逃げてく人もおりまする。
  なんでや! 近寄ってもこないIさんに 蛇を触った手をねしくりつけてやりました。  (小学生男子かっ)

小さな手が ちいさなカマキリを見つけ  ヒナカマキリかな

いつも出てくる鳥をカウントしてくれるEさん。藪ウグイスの声を聞きながら 今日は鳥の数が少ないなあ。

それはね 観察会が始まってすぐに鳴いていた シメさんのせいですよ。  最初にシメちゃったもんね。

 後日 生物談話会のH先生にオオイタサンショウウオのことを電話しました。センセも(出てくるのが)早いなあとおっしゃって
 見にいかれるそうです。
 まさか 夏中居残り組では ないですよねえ。

森であそぼ 染色教室  

2015年12月07日 | 森林ボランティア
大分市の「みんなの森づくり」で 竹中にある「碧い海の会」の活動に参加しました。

子ども達とまずは樹木札をつけます。

事務局の古城さんの案内で手に手に名前の書かれた木札を持って出発です。

シュロの木に シュロ縄で名札を結びつけました。  この木の皮で作った縄 って分かったかな?
一通り名札をつけると

さて次は染色教室です。
なにやら黒い液体の入った鍋がぐつぐつ

そこに 木綿の布をつけると   (模様をつけるためところどころ結んだり洗濯ばさみで止めたりしています。)

綺麗な ピンクに染まりました。
この染料の材料は 実はこれ 紫芋なんです。

紫芋って 初めてです。 でもいい色出てますねえ。 匂いはお芋でしたわ。

乾かしています。 こげ茶色は 栗のいが  黄色はヤマザクラの木の皮と葉です。

絞りが甘くて はっきり模様は出ませんでしたが 紫芋のピンク色には大満足です。
自然は遊びモンがいっぱいで まだまだ遊びたりてませんねえ。