
なにげに 地味で真面目で スゴイ本。
自然保護で生き物の命を守ることって あたりまえじゃといつも思っている つもりだったのだけど
身近かな生き物 ペットや家畜や動物園の動物の命について あまり考えたことが無かった。
まずはペットたち。 保健所での殺処分ゼロをめざして 自治体が頑張っているけど その前の ペットショップに並べられる前の話
はやりの犬種の親は 無理な出産をさせられ ブームが去ると 処分!
カワイイうちに売らないと 大きくなると売れない という販売方法で 小さなうちから親兄弟と放されてショップに並べられる。
小さいうちは親や兄弟としっかり関係を作って社会性を身につけ、ブリーダーにかわいがって育ててもらわないと 大人になったときに問題行動を起こすことが多いそうです。
で、捨てられたり 保健所に持ち込まれたりと 悪循環。
ブリーダーによっては 売れなくなった犬や用をなさなくなった親犬を保健所に持ち込むことが多かったそうですが 今は引き取らなくなっていますので 時々たくさんの犬たちが
山などに放棄されてニュースになることがあります。
なんとしても 情けないことです。 生き物の命をないがしろにするような 商売はやめて欲しいです。
お肉用の家畜たち。 嘴を切られるニワトリ。 身動きできない檻で育てられるブタ。
メスの子どもを生むように操作される親牛。あるいは肉用の牛を種付けされて 出産後の乳はみな牛乳として取られる。
もちろん ちゃんと飼育した家畜もありますがお肉のお値段が 何倍も違います。安いお肉も必要なのです。
ベジタリアンなのでお肉は食べませんなんていってもこの社会の仕組みと関係なしとは言えないでしょう。
動物園の動物たちも 来園者からずいぶんな思い込みで見られている と飼育員さんの話。
東日本大震災で 置いて行かれた 家畜やペットたちのこと
増えすぎて 目の敵にされている ニホンシカやカワウのこと 増えすぎると命も軽んじられるのか シカは悪くないけど被害は甚大
オオイタサンショウウオやカブトガニを守ろうと活動することの方が 実は 楽 で楽しいことかもしれない。
だって 日々の暮らしとの関係を考えたり 変えたりとかはしなくてもいいのだから。
チーズもヨーグルトも大好き 卵がなくてはケーキが焼けないなどどいって、その後ろにあることを見ようとしなかった。
そうではないのだよ。 と教えてくれる真面目で しんどい本です。