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森歩き 事務局日誌

森に山に、森林ボランティア活動に、面白い物があれば何でも見に行きます。

共感の時代へ 動物行動学が教えてくれること  フランス・ドゥ・ヴァール

2013年12月12日 | 書籍紹介
共感の時代へ  
あの「サルとすし職人」の フランス・ドゥ・ヴァール  やっと名前を覚えたぞ。 

動物行動学者だから 動物の行動からヒトの本性を読み解いていく。

 ヒトは「共感」をもとに進んでいく。決して「利己的」な遺伝子の作用によってではなく。
で、ヒトやら 動物やらの実験・調査結果が山ほど出てきます。で、いっぱい読んでいると
ヒトの行動なのか サルの行動なのか 分からなくなってしまいます。

2匹のチンパンジーに ちょっとした作業をさせて キュウリを一切れあげる。
チンパンジーはキュウリは好んで食べるので 25回も繰り返す。
ここで、片方のチンパンジーにだけ キュウリではなくもっと大好物のブドウをあげる。
キュウリしかもらえないチンパンジーが気がついて 怒って暴れ出す! もらったキュウリも投げつけて!

なんか 当たり前じゃん。私だって暴れるぞ。
ってね こういう反応をするのは 「動物の感情について語る」ってことで東洋人なのです。
動物の感情について語りたがらないのは 「最終的には、科学よりも宗教に原因があると思う。・・・・
サルや類人猿がいたるところにいる熱帯雨林の文化では、人間を自然の外に置くような宗教は生まれたためしがない。
同様に、インドや中国、日本など、原産の霊長類に囲まれた東洋では、宗教は人間と他の動物との間に明快な線を引かない。」


高崎山で 今一番人気のベンツをたくさん見に来たお客さん。  みんな「ベンツに会いに来た。」って
大分って 高崎山に行かなくてもお猿に会えるしねえ。 お猿たちの様子を見ていると動物に感情が無いって決して思わない。

おまけに おサルだけではなく ありとあらゆる生き物について 感情があると日本人は思っている節がありますよね。
仏教の発生したインドの「涅槃図」お釈迦様が亡くなって お弟子さんやらたくさんの人々が集まって嘆いている図です。

これがねえ、日本で描かれたのを見ると、ヒトのまわりに 動物やら鳥やらありとあらゆる生き物が描かれていて
お釈迦様の亡くなられたのを悲しんでいるのです。  ありとあらゆる生き物、、宇佐の博物館で見たのには 「ミミズ」も描かれていた!
ミミズですよ。 ミミズも感情があるのです。

いやいや 宗教の中身について おサルの分布からひもといていく方法は初めてで 面白かったです。

昨日の夜は 「悪の法則」という映画を見に行きました。 ちょっとデブって老けた ブラピ いい感じです。
こんなに 悪いことをして 身の破滅に自分から落ちこんで行くのは ヒトだけだろうなあ。
感情は動物に共通の部分が多いのですが  どうしようもなく悪いことをして身を滅ぼしていくことだけがヒトの特質のような気もします。

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