森歩き 事務局日誌

森に山に、森林ボランティア活動に、面白い物があれば何でも見に行きます。

菌と世界の森林再生  -小川 真-

2012年01月19日 | 書籍紹介
キノコの先生といえば 小川真センセ  新刊出ました。

 って、去年の8月に出版。で、出ましたではなくて、私メが読みました。


相変わらず、おっしゃることと行動が一致して ハンパないです。

日本の国土の森林面積が広く保たれているのは 戦後(現在もだけど)日本の木材を使わないで、輸入に頼ってきたから。  エネルギー源が薪炭から石油・石炭に変わったのもあるけど。

その分、木材を日本に輸出してきた国は森林面積が減っている。
地球温暖化の原因のCO2を減らすためにも 確実な手段としての植林は必要です。

もちろん もう日本には木を植える場所なんてありません。  大分だってないぞー
だから、日本が木材を輸入してはげ山にしてきた国に木を植えるのは当然。

    と、当たり前のように書かれている。

で、センセは世界中の山を渡り歩く。ロシア、アマゾン、ボルネオ、中国、、、、
そこで、センセの専門 菌根菌と炭を駆使して。
アタシはキノコも森林も専門家ではないから 上手く説明できないのですが
(本を読んでくだされ)
現地にあった樹木でも 植えれば簡単に活着するわけではないのです。
とくにいっぺん はげ山になったり、一斉林にしたところは。
菌根菌と炭を使った方法は 自然の仕組みを上手く引き出した方法。

”ここ半世紀ほどの間に、化石燃料を使えば使うほど、人間が山野から離れれば離れるほど、森林化が進むのを目の当たりにしてきた。これこそ、人類が陥った「大いなる矛盾」
なのである。”
 と、書かれています。世界の森林を見つめ、森林再生をされてきての言葉です。

 世界の森林を見たり感じたりすることは無理にしても
 身近な森林を 循環していく森林にしてみたいものだと思うのです。